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米学生ローン、延滞率上昇の公算=NY連銀

配信日時:2022/03/23 14:28 配信元:REUTERS

[22日 ロイター] - 米ニューヨーク連銀は22日、新型コロナウイルス対策の一環で導入された返済猶予措置の対象になっていなかった学生ローンの延滞率が昨年、上昇したと指摘した。

返済猶予措置は4月末で切れるため、返済猶予の対象となっている学生ローンの延滞も増える可能性が高いとしている。

返済猶予の対象となっている学生ローンは約3700万件。2020年3月以降、推定1950億ドルの返済が猶予されてきた。

返済猶予の対象となっていなかった学生ローンは約1000万件。特に昨年3月から延滞率が上昇し、昨年12月末には新型コロナ前の水準に戻った。

返済猶予の対象となっている学生ローンの延滞率は昨年末時点で3.6%と低水準だったが、連銀は「学生ローンや他の債務など、返済猶予期限が切れれば、延滞率が有意に上昇する可能性が高い」としている。

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