ＥＵ、対ロシア制裁で影響受ける域内企業に最大40万ユーロ助成

［ローマ　２２日　ロイター］ - 対ロシア制裁で事業が影響を受けている欧州連合（ＥＵ）域内の企業は、最大で４０万ユーロ（４４万１３２０ドル）の公的助成金を受け取れる可能性がある。ロイターがＥＵ欧州委員会の文書を確認した。

欧州委は新型コロナウイルスのパンデミックで打撃を受けた企業救済のために、政府補助金規制を緩和しており、今回も制裁によってサプライチェーン（供給網）混乱などの事態に直面している企業に同様の措置を講じる方針だ。

農業や漁業、養殖業の企業は直接補助金や税制優遇、各種保証の形で最大３万５０００ユーロの支援を得ることができる。またガスや電力の料金高騰に苦しむ企業は、対象となる費用について２００万ユーロを上限にその３０％まで助成される。資金繰りが厳しくなっている企業も、借入金に関して一定限度の公的保証の申請が可能になるという。