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22日の米国市場ダイジェスト:NYダウ254ドル高、主要企業の好決算を好感

配信日時:2022/03/23 07:41 配信元:FISCO
■NY株式:NYダウ254ドル高、主要企業の好決算を好感

米国株式市場は反発。ダウ平均は254.47ドル高の34807.46ドル、ナスダックは270.36ポイント高の14108.82で取引を終了した。スポーツ用品ブランドのナイキ(NKE)の好決算を好感した買いや金利高の恩恵を受ける銀行セクターの上昇がけん引し、寄り付き後、上昇。連邦準備制度理事会(FRB)が引き締めペース加速の必要性を主張し、高インフレへの対応を強化する方針を示したことが中銀への信頼回復に繋がったことも買い材料になり、終日堅調に推移。ハイテク株の買いも継続した。セクタ—別では自動車・自動車部品や銀行が上昇した一方で、エネルギーが下落。

スポーツ用品ブランドのナイキ(NKE)は第3四半期決算で、オンライン販売の伸びが強く、サプライチェーン問題が起因するコスト高を相殺する強い結果が好感され、上昇。履物販売に加え、同じくスポーツウェアを扱うフットロッカー(FL)も連れ高となった。電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は欧州で初めてとなる工場をドイツ、ベルリンで開業したほか、テキサス工場では4月から出荷を開始する計画で、生産拡大で業績拡大にも期待が強まり、上昇。法人顧客向けユーザー認証サービスのソフトウェアを提供するオクタ(OKTA)は、ハッカー集団が同社のシステム権限への不法アクセスを発表したため、警戒感から下落した。

投資家の恐怖心理を示すVIX指数は22.7まで低下し、1カ月半ぶりの低水準となった。

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■NY為替:日本円は全面安、日銀金融緩和策継続の思惑

22日のニューヨーク外為市場でドル・円は、120円91銭から120円38銭まで反落したが、120円77銭で引けた。連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長に加え、他の高官も引き締めぺースを加速させる必要性を指摘したため5月連邦公開市場委員会(FOMC)での50ベーシスポイントの利上げを織り込むドル買いが強まった。日本銀行の金融緩和解除は当面先になるとの見方に円売りに拍車がかかった。

ユーロ・ドルは1.1000ドルから1.1046ドルまで上昇し、1.1030ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁のタカ派発言を受けて、欧州中央銀行(ECB)の年内の利上げを織り込むユーロ買いも強まった。ユーロ・円は133円33銭まで上昇後、132円69銭まで反落したが、その後133円台前半まで戻した。ポンド・ドルは1.3220ドルから1.3274ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.9336フランから0.9314フランまで下落した。


■NY原油:弱含みで109.27ドル、利食い売りが増える

NY原油先物5月限は、反落(NYMEX原油5月限終値:109.27 ↓0.70)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は、前営業日比-0.70ドルの109.27ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは107.10ドル-113.35ドル。アジア市場で113.35ドルまで買われた後、ロンドン市場で107.10ドルまで反落。利食い売りが増えたようだ。ただ、ウクライナ情勢は流動的であり、ニューヨーク市場で111ドル台まで戻しており、通常取引終了後の時間外取引では主に109ドルを挟んだ水準で推移。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  44.18ドル   +1.34ドル(+3.13%)
モルガン・スタンレー(MS) 94.22ドル   +1.61ドル(+1.74%)
ゴールドマン・サックス(GS)343.01ドル  +4.01ドル(+1.18%)
インテル(INTC)        48.39ドル   +1.00ドル(+2.11%)
アップル(AAPL)        168.82ドル  +3.44ドル(+2.08%)
アルファベット(GOOG)    2805.55ドル +75.98ドル(+2.78%)
フェイスブック(FB)     216.65ドル  +5.16ドル(+2.44%)
キャタピラー(CAT)      222.71ドル  -1.00ドル(-0.45%)
アルコア(AA)         89.88ドル   -0.81ドル(-0.89%)
ウォルマート(WMT)      143.80ドル  -0.43ドル(-0.30%) <ST>

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