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対ロ制裁、リース巡る期限は「非現実的」=BOCアビエーション

配信日時:2022/03/11 16:56 配信元:REUTERS

[10日 ロイター] - 航空機リースのBOCアビエーション(中銀航空租賃)の幹部は10日、ウクライナ侵攻に対する制裁を巡り、リース会社がロシアの航空会社との契約を打ち切るのに2週間余りしか期限が残されていないことは「非現実的」との認識を示した。

アナリスト向け決算会見での発言録によると、デービッド・ウォルトン最高執行責任者(COO)は「欧州連合(EU)と英国の制裁は事実上、航空機のリース終了期限を3月28日に設定している。これは、貸し手によってロシアにリースされている約500機の航空機にとっては、率直に言って非現実的なスケジュールだ」と語った。

ただ、BOCアビエーションは制裁を順守し、顧客と航空機の回収に向けたロジスティクスを議論している、と付け加えた。

ロシアは10日、国内航空会社によるリース機の返却を妨げる可能性のある法案を公表した。

BOCアビエーションは、ロシアの航空会社にリースしている18機の帳簿価額は9億3500万ドルで、侵攻後の保険契約取り消しによる影響も受ける可能性があると明らかにした。同社は簿価ベースで資産の4.8%をロシアの航空会社にリースしている。

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