寄り付き概況

日経平均は247円安でスタート、日本郵船やレーザーテックなどが下落

配信日時:2022/03/08 09:32 配信元:FISCO
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;24974.35;-247.06TOPIX;1777.44;-16.59


[寄り付き概況]

 8日の日経平均は247.06円安の24974.35円と3日続落して取引を開始した。前日7日の米国株式市場は続落。ダウ平均は797.42ドル安の32817.38ドル、ナスダックは482.48ポイント安の12830.96で取引を終了した。原油価格の高騰でインフレ高進や景気後退への懸念が強まり、寄り付き後、下落。ロシアとウクライナの3回目の停戦交渉で進展がなかったほか、議会超党派がロシア産原油・エネルギー製品の輸入禁止と、同国およびベラルーシとの通常の貿易関係を解消する内容を盛り込む法案で合意したとの報道で引けにかけて下げ幅を拡大した。

 今日の東京株式市場は売りが先行した。ロシアによるウクライナへの激しい攻撃が続いており、投資家のリスク回避姿勢がさらに強くなっていることに加え、対ロ経済制裁に伴うエネルギー高が世界経済の下押し圧力となることが懸念されると同時に、インフレ加速がさらに強く意識され、買い手控え要因となった。一方、日経平均が昨日までの2営業日で1300円を超す下げとなったことから自律反発狙いの買いが入りやすかったことに加え、外為市場で1ドル=115円30銭台と、昨日15時頃に比べ40銭ほど円安・ドル高に振れたことが株価下支え要因となったが、寄り付き段階では買いが優勢だった。なお、取引開始前に発表された1月の国際収支状況(速報)によると、経常収支は1兆1887億円の赤字だった。QUICKがまとめた民間予測の中央値は8802億円の赤字だった。

 セクター別では、海運業、空運業、石油石炭製品、鉄鋼、銀行業などが値下がり率上位、輸送用機器、医薬品が値上がりしている。東証1部の売買代金上位では、日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、スズキ<7269>、日産自<7201>、JAL<9201>、JR東<9020>、日本製鉄<5401>、三井住友<8316>、日本電産<6594>、オリックス<8591>などが下落。他方、アステラス薬<
4503>、三菱重<7011>、三菱商事<8058>、NTT<9432>、KDDI<9433>などが上昇している。

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