みんかぶニュース 市況・概況

7日の株式相場見通し=続落、ウクライナ懸念で欧米株安を警戒

配信日時:2022/03/07 08:01 配信元:MINKABU
 7日の東京株式市場は、売り優勢の展開が予想され日経平均は続落する可能性が高い。前週末の欧州株市場が全面安となり、主要国ではフランスが5%近い下げとなったほか、ドイツも4.4%の大幅安となるなどリスクオフの流れが一段と強まっている。米国株市場でも主力ハイテク株を中心に売られ、NYダウ、ナスダック総合株価指数、S&P500指数の主要3指数が揃って続落と下値模索の動きに歯止めがかからない。ロシアのウクライナに対する攻撃が波状的に続き、先行きに対する不安心理が増幅されているが、前週末はロシア軍がウクライナにある欧州最大級の原発を砲撃し、制圧するなど更に激しさを増している。西側諸国のロシアに対する制裁強化の動きが想定されるなか、世界経済に与える影響も警戒されている。一方で、商品市況の高騰によるインフレ加速も懸念材料となっており、東京市場でも逆風の強い地合いが予想される。また、注目された2月の米雇用統計は、非農業部門の雇用者数が事前のコンセンサスを上回ったものの、平均時給の伸びは予想を下回る結果となり、米国株市場の反応は限定的なものにとどまった。こうした環境下、東京市場では機関投資家などは期末を前に買いポジションを引き上げにくく、利益確定を急ぐ動きや、損失覚悟で保有株を整理する動きが優勢となりそうだ。ただ、日経平均は前週末に600円近い下げをみせていることもあって、その分下げ幅は限定的となる可能性もある。2万5000円台後半で売り買いを交錯させる動きが想定される。  4日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比179ドル86セント安の3万3614ドル80セントと続落。ナスダック総合株価指数は同224.503ポイント安の1万3313.438だった。  日程面では、きょうは2月中旬の貿易統計が発表される。海外では2月の中国貿易統計、1月の米消費者信用残高など。 出所:MINKABU PRESS

Copyright (C) MINKABU, Inc. All rights reserved.

ニュースカテゴリ