４日の株式相場見通し＝反落、欧米株安と米雇用統計控え見送りムード

　４日の東京株式市場はハイテク株などをはじめ幅広く売りに押される展開となり、日経平均株価は反落が予想される。前日の欧州株市場では主要国の株価指数が軒並み安となったほか、米国株市場も上下に不安定な値動きで、結局ＮＹダウ、ナスダック総合株価指数ともに反落した。ハイテク株比率の高いナスダック指数の下げが相対的に大きい。ウクライナ情勢は引き続き不透明感が強く、ロシアと同国の間で開かれた停戦交渉については、軍事衝突が起きている地域で民間人が退避している間は一時的に停戦することで合意したが、大きな進展はみられなかった。ただ、近く３回目の停戦交渉が行われる見通しにある。東京市場では前日に日経平均が上昇したものの上値の重い展開で、上げ幅は２００円未満にとどまった。きょうは再び２万６０００円台前半に水準を切り下げる展開を強いられそうだ。週末要因で押し目に買い向かう動きも見込みにくく、日本時間今晩に２月の米雇用統計発表を控えていることも見送りムードを助長する公算が大きい。 　３日の米国株式市場では、ＮＹダウ平均株価が前営業日比９６ドル６９セント安の３万３７９４ドル６６セントと反落。ナスダック総合株価指数は同２１４．０７５ポイント安の１万３５３７．９４１だった。 　日程面では、きょうは１月の失業率、１月の有効求人倍率、２月の輸入車販売動向、３カ月物国庫短期証券の入札など。海外では１月のユーロ圏小売売上高、２月の米雇用統計など。 出所：MINKABU PRESS

Copyright (C) MINKABU, Inc. All rights reserved.