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【↑】日経平均 大引け| 反発、欧米株高を受けリスク選好の買い優勢 (3月3日)
配信日時:2022/03/03 18:17
配信元:MINKABU
日経平均株価
始値 26628.87
高値 26704.85(09:05)
安値 26496.72(11:00)
大引け 26577.27(前日比 +184.24 、 +0.70% )
売買高 12億3494万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆7561億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は反発、前日の欧米株高を受けリスク選好
2.パウエルFRB議長の議会証言受けマーケット心理改善
3.3月のFOMCでは0.25%の利上げがほぼ確定的に
4.ハイテクや金融のほか、海運、非鉄など市況関連が高い
5.上値も重く引けにかけ上げ幅縮小、売買代金3兆円割れ
■東京市場概況
前日の米国市場は、NYダウは前日比596ドル高と3日ぶりに反発した。ロシアとウクライナの停戦協議再開に対する期待が膨らみ、景気敏感株を中心に買いが優勢となった。
東京市場では、前日の欧米株高を受け主力株中心に幅広く買いが優勢となり、日経平均株価は2万6000円台半ばに切り返した。
3日の東京市場は、リスク選好のなか主力株中心に広範囲に買われる展開となった。前日の欧米株市場が総じて高かったことでマーケット心理が改善した。パウエルFRB議長の米下院での議会証言に注目が集まっていたが、3月利上げを明示したものの、利上げ幅は0.25%を示唆したことで、米国株市場では安心感が広がり、600ドル近い上昇をみせた。これを受け東京市場でもハイテク株や金融株が買われたほか、海運、非鉄といった市況関連株にも大きく水準を切り上げる銘柄が相次ぎ、全体相場を押し上げた。業種別では33業種中32業種が上昇するほぼ全面高様相となったものの、個別ベースでみると値上がり銘柄は全体の3分の2にとどまった。後場後半は上値が重く、日経平均は上げ幅を縮小した。なお、東証1部の売買代金は6営業日ぶりに3兆円大台を下回った。
個別では、売買代金トップの日本郵船<9101>が大幅高となったほか、商船三井<9104>も大きく買われるなど海運株人気が目立った。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが高く、任天堂<7974>、キーエンス<6861>なども上昇した。三菱商事<8058>が値を上げ、住石ホールディングス<1514>や三井松島ホールディングス<1518>が急騰した。日本冶金工業<5480>、明治海運<9115>も物色人気。このほかCIJ<4826>が値を飛ばした。
半面、ソフトバンクグループ<9984>が冴えず、ファーストリテイリング<9983>、ベイカレント・コンサルティング<6532>も軟調。花王<4452>も売りに押された。SREホールディングス<2980>はストップ安に売られたほか、平和不動産<8803>が急落。電通グループ<4324>、イーレックス<9517>なども安い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はダイキン <6367> 、エムスリー <2413> 、リクルート <6098> 、東エレク <8035> 、日産化 <4021> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約50円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、SBG <9984> 、電通グループ <4324> 、信越化 <4063> 、第一三共 <4568> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約51円。うち26円はファストリ1銘柄によるもの。
東証33業種のうち32業種が上昇し、下落は情報・通信業のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)海運業、(2)石油石炭製品、(3)銀行業、(4)保険業、(5)非鉄金属。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)小売業、(2)精密機器、(3)輸送用機器、(4)医薬品、(5)化学。
■個別材料株
△三井松島HD <1518>
外資経由の空売り急増で買い戻しが株価を押し上げる。
△バンクオブイ <4393> [東証M]
新作大型RPG「メメントモリ」事前登録者数が20万人突破。
△CIJ <4826>
1株から1.2株への株式分割と実質配当増額を好感。
△DLE <3686>
ビジネスメタバース事業を展開する子会社を設立。
△トーセ <4728>
「ファイナルファンタジー」の開発担当を材料視。
△メドピア <6095>
SMBC日興証券が投資判断を「2→1」に格上げ。
△ログリー <6579> [東証M]
サードパーティークッキーに依存しない計測方法を開発。
△鳥羽洋行 <7472> [JQ]
22年3月期業績及び配当予想の上方修正や自己株消却を発表。
△ミツウロコG <8131>
株主優待制度を拡充。
△三菱UFJ <8306>
米長期金利の急上昇受け買い戻し。
▼SREHD <2980>
公募・売り出しによる株式の需給悪化を懸念。
▼平和不 <8803>
大和証券が投資判断を「1→2」に格下げ。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)住石HD <1514> 、(2)三井松島HD <1518> 、(3)名村造 <7014> 、(4)CIJ <4826> 、(5)ランド <8918> 、(6)冶金工 <5480> 、(7)明治海 <9115> 、(8)石油資源 <1662> 、(9)日本コークス <3315> 、(10)菱製鋼 <5632> 。
値下がり率上位10傑は(1)SREHD <2980> 、(2)ギフティ <4449> 、(3)平和不 <8803> 、(4)ISID <4812> 、(5)日東富士 <2003> 、(6)Vコマース <2491> 、(7)電通グループ <4324> 、(8)セレス <3696> 、(9)スクエニHD <9684> 、(10)イーレックス <9517> 。
【大引け】
日経平均は前日比184.24円(0.70%)高の2万6577.27円。TOPIXは前日比21.86(1.18%)高の1881.80。出来高は概算で12億3494万株。東証1部の値上がり銘柄数は1424、値下がり銘柄数は667となった。日経ジャスダック平均は3591.97円(1.01円安)。
[2022年3月3日]
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