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米ボーイング、ロシア航空会社の部品・メンテサポート停止

配信日時:2022/03/02 12:14 配信元:REUTERS

[ワシントン 1日 ロイター] - 米航空機大手ボーイングは1日、ロシアの航空会社への部品・メンテナンス・技術サポートを停止したと発表した。ウクライナ侵攻を受けた措置。

同社の広報担当者は「紛争が続く中、当該地域の同僚の安全確保に注力している」と述べた。

ボーイングは前日、モスクワの訓練施設の営業停止やキエフオフィスの一時閉鎖を発表していた。

航空機メーカーやエンジンメーカー、リース業者、メンテナンス業者などは、米国や欧州連合(EU)の対ロシア制裁により同国向けの航空機リースや輸出、部品提供の禁止に直面している。

今回の制裁はイランや北朝鮮と同様にロシアの航空セクターを孤立させるものだが、ロシアは市場規模が大きく、欧米のサプライヤーへの依存度が高まっていたことから、より大きな影響を及ぼすことになる。

航空コンサルティング会社IBAによると、2021年にロシアは世界の航空輸送能力の約6%を占め、19年の約4%から拡大した。新型コロナウイルスのパンデミック(大流行)時に国内市場が他国より堅調だったことが背景にある。

昨年のロシアの国内輸送能力はパンデミック前の水準を上回った。多くの東南アジアの航空会社が財務上の問題から支払いを停止したり飛行機を返却したりする一方、ロシアの航空会社はジェット機のリース契約でより信頼できる取引先と見なされていた。

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