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2日の株式相場見通し=急反落、ウクライナ情勢とインフレへの警戒強まる

配信日時:2022/03/02 07:59 配信元:MINKABU
 2日の東京株式市場は、リスク回避ムードが強まるなか日経平均株価は4営業日ぶりに急反落する可能性が高い。ウクライナ情勢が一段と悪化するなか前日の欧州株市場で主要国の株価指数が軒並み急落したほか、米国株市場でもNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに急速に下値を探る展開となっている。WTI原油先物価格が1バレル=100ドル台を一気に上回るなど急騰するなかで、インフレに対する警戒感も強い。原油以外でも非鉄価格や穀物価格などコモディティ価格の上昇が顕著で、中央銀行は金融引き締めを急ぐ必要性に迫られているが、ウクライナ問題を背景に信用収縮が懸念される状況下、FRBもタカ派姿勢を貫きにくく難局に直面している。きょうは米国でパウエルFRB議長の議会証言が予定されており、この内容にマーケットの関心が高い。きょうの東京市場では欧米株急落の影響を受け、日経平均が2万6000円台前半まで水準を切り下げることが予想される。アジア株市場の動向や米株価指数先物の動きなどを横にらみにボラティリティの高い地合いが続くことになりそうだ。  1日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比597ドル65セント安の3万3294ドル95セントと大幅続落。ナスダック総合株価指数は同218.940ポイント安の1万3532.459だった。  日程面では、きょうは2月のマネタリーベース、10~12月の法人企業統計など。海外では2月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)、2月の独失業率、2月のADP全米雇用リポート、米地区連銀経済報告(ベージュブック)、パウエルFRB議長の下院での議会証言、カナダ中銀が政策金利など。 出所:MINKABU PRESS

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