ＥＵ基準ドイツＣＰＩ、2月は前年比+5.5％に加速　予想上回る

［ベルリン　１日　ロイター］ - ドイツ連邦統計庁が１日発表した２月の欧州連合（ＥＵ）基準（ＨＩＣＰ）の消費者物価指数（ＣＰＩ）速報値は前年同月比５．５％上昇と１月の５．１％上昇から伸びが加速した。市場予想は５．４％上昇だった。

２月の国内基準ＣＰＩも前年同月比５．１％上昇と１月の４．９％上昇から加速。市場予想は５．１％上昇だった。

ＶＰバンク・グループのトーマス・ギッツェル氏は「インフレ率上昇はロシアによるウクライナ侵攻の直接的な結果だ。侵攻に対する懸念、そして実際に侵攻したことが原油価格を上昇させた」と指摘した。

コメルツ銀行のチーフエコノミスト、ヨルグ・クレーマー氏は「信じられないほどの価格上昇圧力がかかっている」とし、紛争によるエネルギー価格上昇が続けば３月のインフレ率は５．５％を超える可能性があるとの見方を示した。

エネルギー価格は、ロシアがウクライナへの侵攻を開始する以前から、すでにインフレ率を過去最高水準に押し上げていた。