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日銀、4年ぶりに短観の調査対象企業見直し 計数に変化なし

配信日時:2022/03/01 15:09 配信元:REUTERS

[東京 1日 ロイター] - 日銀は1日、日銀短観の調査対象企業を2018年3月以来4年ぶりに見直したと発表した。調査の母集団のベースをより精度の高いものに変更したが、大企業の景況感など計数に大きな変化は生じない。4月1日発表予定の3月調査から新ベースで公表する。

日銀は原則、2―3年に1回のペースで短観の調査対象企業を見直している。今回は母集団のベースを総務省・経済産業省の「経済センサス」から、情報の精度が高い総務省の「事業所母集団データベース(年次フレーム)」に変更。前回の見直し以降、資本金の減資などで母集団から外れた企業の調査を廃止した一方、統計精度などに関する一定の基準に基づき必要な企業を追加した。見直し後の調査対象企業数は、21年12月調査時点の9328社から9362社に34社増加した。

日銀は合わせて新旧両ベースによる昨年12月の短観の比較表を公表した。大企業・製造業の足元のDIが新ベースではプラス17、旧ベースではプラス18となるなど計数は新旧でほぼ変化がない。

(和田崇彦)

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