寄り付き概況

日経平均は309円高でスタート、日本郵船や東電力HDなどが上昇

配信日時:2022/03/01 09:39 配信元:FISCO
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;26836.74;+309.92TOPIX;1903.34;+16.41


[寄り付き概況]

 1日の日経平均は309.92円高の26836.74円と3日続伸して取引を開始した。前日2月28日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は166.15ドル安の33892.60ドル、ナスダックは56.78ポイント高の13751.40で取引を終了した。ウクライナ危機を受け政府はロシア中銀との取引禁止を発表するなど、対ロ制裁を強化したため、寄り付き後、下落。ロシアのプーチン大統領も報復制裁を発表すると、警戒感が強まり一時下げ幅を拡大した。同時に、ロシアとウクライナが初の停戦協議を開催、一定の成果が見られ、近く2度目の開催で合意したことが報じられたほか、金利の低下に伴うハイテクの上昇にも支えられ、引けにかけダウは下げ幅を縮小した。

 今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場でダウ平均が下落したものの取引終了にかけて下げ渋り、ナスダック総合指数が上昇して取引を終えたことが東京市場の株価の支えとなった。また、今日から新型コロナの水際対策が緩和されることもあり、経済活動活性化への期待感が株価支援要因となった。一方、ウクライナ情勢を巡る不透明感が引き続き株価の重しとなったほか、外為市場で1ドル=115円00銭台と昨日15時頃に比べ40-50銭ほど円高・ドル安に振れたことも買い手控え要因となった。また、トヨタ自動車<7203>が、取引先がサイバー攻撃を受けたことから国内全14工場の稼働を停止すると発表したことも心理的な重しとなったが、寄り付き段階では買いが優勢だった。今日は取引時間中に、2月の中国製造業と非製造業PMI、2月の財新中国製造業PMIが発表される。

 セクター別では、鉱業、海運業、鉄鋼、金属製品、その他製品などが値上がり率上位、空運業が値下がりしている。東証1部の売買代金上位では、日本郵船<9101>、東電力HD<9501>、日本製鉄<5401>、JFE<5411>、ソフトバンクG<9984>、レーザーテック
<6920>、任天堂<7974>、NTT<9432>、OLC<4661>、塩野義薬<4507>、エムスリー<
2413>、村田製<6981>、オリックス<8591>、ベイカレント<6532>などが上昇。他方、JAL<9201>、ANA<9202>、ソニーG<6758>、トヨタ、アステラス薬<4503>、ルネサス
<6723>、クボタ<6326>などが下落している。

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