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【↑】日経平均 大引け| 続伸、欧米株高も前週末終値を挟み不安定な値動き (2月28日)
配信日時:2022/02/28 18:40
配信元:MINKABU
日経平均株価
始値 26457.52
高値 26644.56(10:18)
安値 26262.63(09:17)
大引け 26526.82(前日比 +50.32 、 +0.19% )
売買高 14億4822万株 (東証1部概算)
売買代金 3兆4497億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は前週末終値を挟み上下に不安定な値動き
2.前週末の欧米株高もウクライナ情勢不透明で買い手控え
3.国際決済システムからのロシア排除で企業への影響懸念
4.後場寄り一段安もその後買い直される展開でプラス圏へ
5.海運や鉄鋼株買われる一方、大手商社株への売り目立つ
■東京市場概況
前週末の米国市場ではNYダウは前日比834ドル高と続伸した。ロシアとウクライナによる停戦に向けた期待が高まり、景気敏感株などを中心に買いが優勢となった。
週明けの東京市場では、売り買いが錯綜するなか、方向感の見えにくい展開となり、日経平均株価は結局プラス圏で着地した。
28日の東京市場は、前週末に欧米株市場が軒並み大きく上昇したことを受け、リスクオフの巻き戻しが続くとみられたが、朝方は売り優勢となり、その後も前週末終値を挟みプラス圏とマイナス圏を往来する不安定な地合いとなった。欧米ではウクライナとロシアの停戦合意に対する期待がマーケットのセンチメントを強気に傾けたが、ウクライナ問題は依然として不透明感が残るほか、ロシアを国際的な金融決済システムから排除する方向となったことで、きょうの東京市場ではその反動による企業業績への影響も警戒された。後場寄りに一段安となったが、その後は再び買い直される展開に。値上がり銘柄数は1700を上回り東証1部全体の8割近くを占めた。本日は、引けにかけて米MSCIの指数構成銘柄のリバランスに伴う売買もあり、売買代金は3兆4000億円強に膨らんだ。
個別では、日本郵船<9101>などの海運大手が買いを集めたほか、明治海運<9115>は11%を超える急騰をみせた。トヨタ自動車<7203>がしっかり、日本製鉄<5401>、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>などの大手鉄鋼株も高い。任天堂<7974>が上昇、INPEX<1605>も堅調。木村化工機<6378>、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>などが値を飛ばし、テノ.ホールディングス<7037>はストップ高に買われた。
半面、売買代金トップのレーザーテック<6920>は小安く、東京エレクトロン<8035>が下落、キーエンス<6861>も軟調。リクルートホールディングス<6098>も値を下げた。三井物産<8031>が急落、三菱商事<8058>も安い。ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が値下がり率トップに売られ、稲畑産業<8098>も大幅安となった。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はKDDI <9433> 、SBG <9984> 、ダイキン <6367> 、テルモ <4543> 、キッコマン <2801> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約49円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、アドテスト <6857> 、リクルート <6098> 、ネクソン <3659> 、オリンパス <7733> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約63円。
東証33業種のうち30業種が上昇し、下落は卸売業、電気機器、サービス業の3業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)海運業、(2)非鉄金属、(3)鉄鋼、(4)鉱業、(5)電気・ガス業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)陸運業、(2)精密機器、(3)ガラス土石製品、(4)銀行業、(5)医薬品。
■個別材料株
△技研HD <1443> [東証2]
プーチン大統領の核戦力誇示で放射線遮蔽内装工事に関心。
△セキュアヴェ <3042> [JQG]
サイバー攻撃への警戒感強まる。
△インタートレ <3747> [東証2]
持分変動利益発生で純利益を上方修正。
△CCT <4371> [東証M]
3月31日を基準日として1株を2株に株式分割へ。
△BML <4694>
22年3月期配当予想の増額修正と自社株買いを発表。
△セルソース <4880> [東証M]
「直近1年の成長期待の指標で上昇幅首位」との報道。
△日本製鉄 <5401>
再三の値上げ好感し超割安で配当利回りも魅力。
△住友鉱 <5713>
インフレ警戒モードで金市況に先高思惑強まる。
△テノ.HD <7037>
30万株を上限とする自社株買いを実施へ。
△郵船 <9101> 、商船三井 <9104>
運賃上昇への思惑と高配当利回りに着目。
▼JT <2914>
ロシア関連の象徴株で収益デメリットを警戒。
▼三井物 <8031>
対ロシア制裁強化で「サハリン2」への影響警戒。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)テノ.HD <7037> 、(2)明治海 <9115> 、(3)ビジ太田昭 <9658> 、(4)ランド <8918> 、(5)木村化 <6378> 、(6)フジ <8278> 、(7)共栄タ <9130> 、(8)大阪チタ <5726> 、(9)フィールズ <2767> 、(10)クロスキャト <2307> 。
値下がり率上位10傑は(1)ガンホー <3765> 、(2)稲畑産 <8098> 、(3)ノーリツ鋼機 <7744> 、(4)三井松島HD <1518> 、(5)T&Gニーズ <4331> 、(6)東京機 <6335> 、(7)アトラエ <6194> 、(8)三井物 <8031> 、(9)ウインP <3183> 、(10)Sサイエンス <5721> 。
【大引け】
日経平均は前日比50.32円(0.19%)高の2万6526.82円。TOPIXは前日比10.69(0.57%)高の1886.93。出来高は概算で14億4822万株。東証1部の値上がり銘柄数は1732、値下がり銘柄数は400となった。日経ジャスダック平均は3572.91円(30.75円高)。
[2022年2月28日]
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