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フォーシーズ Research Memo(1):M&A、既存事業の海外展開加速により2025年9月期売上高60.9億円へ
配信日時:2022/02/28 15:01
配信元:FISCO
■要約
1. 会社概要
フォーシーズHD<3726>は、経営理念に「はずむライフスタイルを提供し、人々を幸せにする。」を掲げ、「美」「健康」「癒し」をテーマに、化粧品・健康食品・アロマテラピー関連商品を中心とした製造及び販売を行っている。「コミュニケーション・セールス事業」「アロマ事業」「化粧品卸事業」「衛生コンサルティング事業」の4事業を展開しており、各セグメント間で高いシナジー効果を創出している。また、既存事業にこだわらず、多角的・発展的なビジネス展開を得意とし、企業価値向上の1つの手法としてM&Aを積極的に活用している。
2021年12月に商号を株式会社フォーシーズHDに変更し、2022年1月にはコミュニケーション・セールス事業を行う(株)フェヴリナ及び、アロマ事業を行う(同)アロマを吸収合併した。純粋持株会社から事業持株会社に移行したことで意思決定の迅速化が図られ、より機動的な事業活動が可能となった。また、本社機能を集約することにより、販売費及び一般管理費のコストダウンが期待できる。商品開発・Web戦略についても一括化し、事業間のシナジー効果を最大限に高めていく方針だ。
2. 業績動向
2021年9月期連結業績は、売上高2,469百万円(前期比25.5%増)、営業損失148百万円(前期は397百万円の損失)、経常損失150百万円(同405百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純損失178百万円(同464百万円の損失)となった。業績回復に向けて、各事業会社がそれぞれの特性に合わせた積極的な施策を推進し、また2021年4月にアロマ事業を譲受した結果増収となり、かつ各損失は、前年度から全グループ会社で取組んでいるコスト削減プロジェクトの実績によって大幅に改善した。なお、新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)により訪日需要が消滅したことで2020年の化粧品出荷額は9年ぶりにマイナスになるなど、昨今の化粧品業界は苦戦を強いられているが、同社は海外販売及びEC販売の拡大強化が功を奏している。
2022年9月期第1四半期連結業績は、売上高652百万円(前年同期比36.4%増)、営業損失53百万円(前年同期は39百万円の損失)、経常損失52百万円(同41百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失48百万円(同44百万円の損失)となった。アロマ事業の売上が加わり増収となったものの、衛生コンサルティング事業及びアロマ事業の先行投資により、営業損失幅が拡大した。なお、2022年9月期連結業績予想については、売上高3,270百万円(前期比32.5%増)、営業利益67百万円(前期は148百万円の損失)、経常利益64百万円(同150百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純利益60百万円(同178百万円の損失)と、2ケタ増収・各利益は黒字転換を見込んでいる。
3. 成長戦略
同社は、2020年6月に成長戦略を発表し、経営目標として2023年9月期に売上高55億円、時価総額250億円、東証1部指定替えを目指してきた。しかしながら、2023年9月期の計画はコロナ禍の影響により見直さざるを得ない状況になったことから、2022年2月に新中期経営計画を策定した。新中期経営計画では、2021年9月期をM&A戦略による足固めの1年、2022年9月期~2025年9月期をV字回復ステージの4年とし、2025年9月期に売上高60.9億円、営業利益4.7億円(営業利益率7.7%)、経常利益4.6億円、時価総額73億円、ROE3.8%を目指す。具体的な戦略としては、同社の経理理念である「はずむライフスタイルを提供し、人々を幸せにする」に沿った事業を選定し、M&Aを積極的に実施することでグループ全体の収益性強化及び企業価値向上を図るほか、既存事業については海外戦略に注力する。現状の中国・アジアでの展開に加え、UAE(ドバイ)を起点としたアラブ・イスラム圏への進出を予定している。また、withコロナ、生活スタイルの変化における衛生コンサルティング事業、アロマ事業の売上の飛躍的な拡大を目指していく。
■Key Points
・「美」「健康」「癒し」をテーマに、化粧品・健康食品・アロマテラピー関連商品を中心とした製造及び販売を展開
・2021年9月期業績は増収となり、各損失は大幅に改善。事業特性に合わせた施策を積極的に推進
・M&A及び既存事業の海外展開加速により、2025年9月期に売上高6,094百万円を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 欠田耀介)
<YM>
1. 会社概要
フォーシーズHD<3726>は、経営理念に「はずむライフスタイルを提供し、人々を幸せにする。」を掲げ、「美」「健康」「癒し」をテーマに、化粧品・健康食品・アロマテラピー関連商品を中心とした製造及び販売を行っている。「コミュニケーション・セールス事業」「アロマ事業」「化粧品卸事業」「衛生コンサルティング事業」の4事業を展開しており、各セグメント間で高いシナジー効果を創出している。また、既存事業にこだわらず、多角的・発展的なビジネス展開を得意とし、企業価値向上の1つの手法としてM&Aを積極的に活用している。
2021年12月に商号を株式会社フォーシーズHDに変更し、2022年1月にはコミュニケーション・セールス事業を行う(株)フェヴリナ及び、アロマ事業を行う(同)アロマを吸収合併した。純粋持株会社から事業持株会社に移行したことで意思決定の迅速化が図られ、より機動的な事業活動が可能となった。また、本社機能を集約することにより、販売費及び一般管理費のコストダウンが期待できる。商品開発・Web戦略についても一括化し、事業間のシナジー効果を最大限に高めていく方針だ。
2. 業績動向
2021年9月期連結業績は、売上高2,469百万円(前期比25.5%増)、営業損失148百万円(前期は397百万円の損失)、経常損失150百万円(同405百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純損失178百万円(同464百万円の損失)となった。業績回復に向けて、各事業会社がそれぞれの特性に合わせた積極的な施策を推進し、また2021年4月にアロマ事業を譲受した結果増収となり、かつ各損失は、前年度から全グループ会社で取組んでいるコスト削減プロジェクトの実績によって大幅に改善した。なお、新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)により訪日需要が消滅したことで2020年の化粧品出荷額は9年ぶりにマイナスになるなど、昨今の化粧品業界は苦戦を強いられているが、同社は海外販売及びEC販売の拡大強化が功を奏している。
2022年9月期第1四半期連結業績は、売上高652百万円(前年同期比36.4%増)、営業損失53百万円(前年同期は39百万円の損失)、経常損失52百万円(同41百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失48百万円(同44百万円の損失)となった。アロマ事業の売上が加わり増収となったものの、衛生コンサルティング事業及びアロマ事業の先行投資により、営業損失幅が拡大した。なお、2022年9月期連結業績予想については、売上高3,270百万円(前期比32.5%増)、営業利益67百万円(前期は148百万円の損失)、経常利益64百万円(同150百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純利益60百万円(同178百万円の損失)と、2ケタ増収・各利益は黒字転換を見込んでいる。
3. 成長戦略
同社は、2020年6月に成長戦略を発表し、経営目標として2023年9月期に売上高55億円、時価総額250億円、東証1部指定替えを目指してきた。しかしながら、2023年9月期の計画はコロナ禍の影響により見直さざるを得ない状況になったことから、2022年2月に新中期経営計画を策定した。新中期経営計画では、2021年9月期をM&A戦略による足固めの1年、2022年9月期~2025年9月期をV字回復ステージの4年とし、2025年9月期に売上高60.9億円、営業利益4.7億円(営業利益率7.7%)、経常利益4.6億円、時価総額73億円、ROE3.8%を目指す。具体的な戦略としては、同社の経理理念である「はずむライフスタイルを提供し、人々を幸せにする」に沿った事業を選定し、M&Aを積極的に実施することでグループ全体の収益性強化及び企業価値向上を図るほか、既存事業については海外戦略に注力する。現状の中国・アジアでの展開に加え、UAE(ドバイ)を起点としたアラブ・イスラム圏への進出を予定している。また、withコロナ、生活スタイルの変化における衛生コンサルティング事業、アロマ事業の売上の飛躍的な拡大を目指していく。
■Key Points
・「美」「健康」「癒し」をテーマに、化粧品・健康食品・アロマテラピー関連商品を中心とした製造及び販売を展開
・2021年9月期業績は増収となり、各損失は大幅に改善。事業特性に合わせた施策を積極的に推進
・M&A及び既存事業の海外展開加速により、2025年9月期に売上高6,094百万円を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 欠田耀介)
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