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メルセデス・ベンツ、21年は大幅増益 上位車種とEVが寄与

配信日時:2022/02/24 17:46 配信元:REUTERS

[ベルリン 24日 ロイター] - ドイツの高級自動車メーカー、メルセデス・ベンツ(旧ダイムラー)が24日発表した2021年通期決算は大幅な増益だった。同社は最上位車種と電気自動車(EV)の販売に力を入れる方針を示した。半導体不足が続く中、半導体メーカーとの関係を強化し、自社供給網の管理向上を図るとした。

メルセデス・ベンツ・カー・アンド・バン部門は、販売が5%減少したものの、調整後利払い・税引き前利益(EBIT)は139億ユーロ(156億1000万ドル)と、前年の68億ユーロの倍以上に増えた。

利益を押し上げたのは最上位車種で、売上高は30%超増加。EV乗用車は64%の増収だった。また12月のトラック部門スピンオフによる92億ユーロの特別利益も寄与した。

オラ・ケレニウス最高経営責任者(CEO)は、コストの効率性や供給網を重視したのに加え、電動化などの戦略が寄与したと説明した。

年間配当は1株=5ユーロと、前年の1.35ユーロから大幅に引き上げた。

今年の売上高は微増を予想。供給網の目詰まりは緩和したものの、世界的な半導体不足の解消を見込める段階にないと説明した。

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