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ECB、年内は債券購入継続すべき=ギリシャ中銀総裁

配信日時:2022/02/24 16:13 配信元:REUTERS

[フランクフルト 24日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーであるギリシャ中央銀行のストゥルナラス総裁は、ウクライナ情勢の影響を和らげるためECBは債券買い入れプログラムを少なくとも今年末まで継続し、期限を設けない状態にしておくべきとの考えを示した。ロイターのインタビューで述べた。

当局者の中で、ウクライナ情勢がECBの資産購入終了や政策金利引き上げに向けた計画にどう影響し得るか詳しく述べたのはストゥルナラス氏が初めて。

ECBは利下げを正式に排除すると同時に、利上げのタイミングを巡りより広い余地を残すべきとの見方も示した。

投資家はECBが3月10日の理事会で資産購入プログラム(APP)を終了する計画を発表し、年内の利上げに道を開くと予想している。

だがストゥルナラス総裁は、経済見通しは現在「はるかに不透明」になっているとし、ECBは慎重に対応する必要があると指摘。

「現在の状況から判断すれば、APPの終了を前倒しするのではなく、9月以降、少なくとも今年末まで継続することを望む」とし、「3月にAPPの終了を発表することは支持しない」と述べた。

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