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米テスラ、元従業員が提訴 新たに「人種差別」か

配信日時:2022/02/23 12:17 配信元:REUTERS

[サンフランシスコ 22日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラの元従業員が工場内での安全違反や人種差別を通報したことで解雇されたとして、同社を相手取り、カリフォルニア州アラメダ郡の上位裁判所に訴えを起こしたことが分かった。

原告はテスラで施行管理者を務めたアフリカ系米国人のマーク・ケージ氏。提訴は18日付。

ケージ氏は、ネバダ州のバッテリー工場で大規模な爆発が起きかねない安全違反があったことや、深刻な労務災害の公表を組織的に怠っていることなどを報告したと主張。他の従業員らが経営陣の黙認の下、人種に基づく中傷や嫌がらせを行ったと訴えている。

訴状では「テスラは非現実的な生産目標や常軌を逸した生産増強を安請け合いし、従業員の安全をおろそかにした。フレモント工場のほぼ全てのトイレには、カギ十字や黒人蔑視などの人種差別的な落書きがある」としている。

テスラを巡っては、カリフォルニア州当局が今月、人種差別的な中傷などにさらされ、過酷な肉体労働を課せられたとするフレモント工場の黒人従業員の申告を受けて同社を提訴した。

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