米ＦＲＢ公定歩合、3地区連銀が引き上げ要請＝議事要旨

［２２日　ロイター］ - 米連邦準備理事会（ＦＲＢ）が２２日に公表した１月の公定歩合会合の議事要旨で、１２地区連銀のうち３地区連銀が引き上げを求めていたことが分かった。

議事要旨によると「インフレ高進に対応し、経済・金融の安定リスクを管理するため」にクリーブランド地区連銀、セントルイス地区連銀、カンザスシティー地区連銀が公定歩合の引き上げを求めた。

他の９地区連銀は、景気支援を継続するために据え置きを求めた。ただ据え置きを求めた地区連銀の中でも、多くがインフレ圧力と力強い労働市場の状況を踏まえ、緩和策を解消し始めることが近く適切になる可能性があるとの見方を示した。

公定歩合会合で見解が一致しなかったのは２０１９年１０月以来初めて。

ＦＲＢは１月の連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）で、３月に利上げする可能性を示すとともに、資産買い入れを予定通り同月に終了すると確認したが、フェデラル・ファンド（ＦＦ）金利の誘導目標レンジを０─０．２５％に維持することを決定した。