相場概況

日経平均は反落、ロシア「ウクライナ軍が砲撃」報道で下げ幅拡大

配信日時:2022/02/17 15:57 配信元:FISCO
日経平均は反落。16日の米国市場でNYダウは反落し、54ドル安となった。ウクライナ情勢を巡る懸念から下げ幅を340ドルあまりに広げる場面もあったが、1月25~26日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録が懸念されたほどタカ派的ではないと受け止められた。本日の日経平均はこうした流れを引き継いで28円安からスタートすると、前場はマイナス圏でもみ合う展開が続いた。ただ、後場に入りロシアメディアがウクライナ軍による砲撃を報じたことが伝わると、一時27080.92円(前日比379.48円安)
まで下落した。

大引けの日経平均は前日比227.53円安の27232.87円となった。東証1部の売買高は11億
8069万株、売買代金は2兆9200億円だった。業種別では、サービス業、倉庫・運輸関連業、情報・通信業が下落率上位だった。一方、鉱業、卸売業、陸運業が上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の72%、対して値上がり銘柄は25%となった。

個別では、キーエンス<6861>が4%超、リクルートHD<6098>が5%超の下落。米長期金利の高止まりなどから値がさグロース(成長)株の一角で下げが目立った。その他ではレーザーテック<6920>、ソフトバンクG<9984>、トヨタ自<7203>、川崎船<9107>
などが軟調。また、乾汽船<9308>やネットプロHD<7383>、近鉄エクス<9375>などが東証1部下落率上位に顔を出した。一方、郵船<9101>や東エレク<8035>はしっかり。郵船は1月の海上コンテナ輸送が好調だったと伝わり、買い材料視されたようだ。前日開催したスモールミーティングの内容が好感された日立<6501>は4%の上昇。三菱商事<8058>が3%超上昇するなど、一部証券会社の目標株価引き上げが観測された商社株も買われた。また、フィールズ<2767>などが東証1部上昇率上位に顔を出した。
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