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日経平均は続伸、米CPIや3連休を前に伸び悩み

配信日時:2022/02/10 15:59 配信元:REUTERS

[東京 10日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は続伸して取引を終えた。朝方に高く始まった後、いったん300円超高に上昇したが、米消費者物価指数(CPI)の発表や国内の3連休を前にして手仕舞い売りが強まり、伸び悩んだ。

日経平均は、前日の米株高を好感して高く始まった後、上値を伸ばして一時、前営業日比300円83銭高の2万7880円70銭の高値を付けた。米ハイテク株高を受けて、半導体関連や電子部品の買い戻しが強まった。好決算を背景とした物色も相場を支えた。

ただ、買い一巡後は米CPIや連休を前に手仕舞い売りが強まり、日経平均は上げ幅を削った。日経平均は一時マイナスに転じ、前日比4円80銭安の2万7575円07銭の安値を付ける場麺もあった。

前日までに上昇した銘柄が売られ、売られた銘柄が買い戻される動きが目立った。米長期金利が低下する中、銀行や保険が振るわなかった。主力株では、前日に決算を発表したトヨタ自動車が軟調だったほか、前日の大幅高だったソフトバンクグループもさえなかった。

米金融引き締めに対する過度な警戒感は足元で和らいでいるものの、払拭されてはおらず「当面は循環物色的な動きが継続しそうだ」(国内証券)との声が聞かれた。

一方、決算を手掛かりにした売買は引き続き活発で、SUMCOやホンダ、ルネサスエレクトロニクス、資生堂、旭化成などが高かった。ヤマトホールディングスは大幅安となった。テルモも安かった。

TOPIXは0.54%高の1962.61ポイントで取引を終了。東証1部の売買代金は3兆4508億3600万円だった。東証33業種では、建設業、電気機器、化学工業など25業種が上昇した一方、輸送用機器、ゴム製品、精密機器など8業種が値下がりした。

東証1部の騰落数は、値上がりは1447銘柄(66%)、値下がりは636銘柄(29%)、変わらずは100銘柄(4%)だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 27696.08 +116.21 27818.10 27,575.07─27,880.70

TOPIX 1962.61 +10.39 1963.76 1,949.80─1,969.73

東証出来高(万株) 139624 東証売買代金(億円) 34508.36

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