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午後:債券サマリー 先物は反落、米国のインフレ加速を警戒
配信日時:2022/02/10 15:45
配信元:MINKABU
10日の債券市場で、先物中心限月3月限は反落。米国のインフレ加速が警戒されたほか、日銀の政策修正思惑がくすぶっていることもあって売りが優勢だった。
9日に実施された米10年債入札が好調な結果となったことから同日の米長期債相場は反発し、米長期金利は前日につけた19年1月以来の高水準(1.97%)から1.9%台前半に低下した。ただ、東京市場では今晩に発表される1月の米消費者物価指数(CPI)の上昇率が昨年12月から加速するとの見方があり、債券先物は軟調にスタート。また、日銀が朝方発表した1月の企業物価指数が前年同月比8.6%の上昇となり、市場予想(8.2%程度の上昇)を上回ったことも債券の重荷となった。財務省が行った流動性供給入札(対象:残存期間15.5年超39年未満)で、応札倍率が2.01倍(前回は2.08倍)にとどまったことが明らかになると更に売りがかさみ、午後には一時150円02銭まで軟化。その後は下げ渋ったものの戻りは鈍かった。
先物3月限月の終値は前日比13銭安の150円07銭となった。現物債市場で10年債の利回りは、一時0.225%と16年1月以来の高水準をつけ、その後は0.220%(前日比0.015%上昇)で推移している。
出所:MINKABU PRESS
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