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新銀行資本規制「できるだけ早期に」、バーゼル委上位機関が声明

配信日時:2022/02/10 10:57 配信元:REUTERS

[ロンドン 9日 ロイター] - バーゼル銀行監督委員会の上位機関である中央銀行総裁・銀行監督当局長官グループ(GHOS)は9日、新たな銀行自己資本規制「バーゼル3」の最終合意について、できるだけ早期に実施すべきとの見解を示した。

バーゼル3最終合意を巡っては、委員会メンバーである欧州連合(EU)が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)による影響を理由に、国際的に合意された2023年1月の期限より2年遅い25年からの実施を提案している。EUは、欧州銀行セクター「固有の事情」を考慮して一部異なる対応を取る姿勢も示している。

だが、GHOSは9日の声明で、バーゼル3の枠組みの全側面を「完全かつ適時に、一貫性のある形」で実施し、世界の銀行間の不公正な競争を回避すべきと指摘。

「メンバーはこれらの基準をできるだけ早期に実施すべきという見方を全会一致で再確認した」と述べた。

バーゼル委の他のメンバーである米国と英国は実施時期の見通しをまだ示していない。

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