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NY外為市場=ユーロ/ドル3週間ぶり高値、ECBタカ派化で ポンドも上昇

配信日時:2022/02/04 06:17 配信元:REUTERS

[ニューヨーク 3日 ロイター] - ニューヨーク外為市場でユーロが対米ドルで3週間ぶり高値を付けた。欧州中央銀行(ECB)理事会後のラガルド総裁の発言を受け、引き締めペースが速まるという観測が強まった。

ECBは3日に開催した理事会で、主要政策金利を予想通り据え置いた。同時にインフレリスクが増大していることを認め、年内に利上げに動く可能性を排除せず、ハト派スタンスからの転換が鮮明となった。ラガルド総裁は会見で「インフレは高止まりし、予想以上に長期化する公算が大きいが、今年を通じ鈍化する」と予想。ECBが政策行動を急がないとしつつも、これまでに示してきた年内利上げの「公算は極めて小さい」という発言を繰り返すことも避けた。

ユーロ/ドルは一時、1月14日以来の高値となる1.1452ドルに上昇。終盤の取引では1.2%高の1.1441ドル。1日の上昇率としては2020年12月初旬以来の高さとなる勢い。

ユーロ圏の短期金融市場では、80%の確率で6月に10ベーシスポイント(bp)の利上げが実施されるという見方が織り込まれたほか、年末までに計40bpの利上げが実施される可能性をほぼ完全に織り込んでいる。ラガルド総裁の会見前は90%の確率で計30bpの利上げが予想されていた。

キャピタル・エコノミクスのチーフ欧州エコノミスト、アンドリュー・ケニンガム氏は「ラガルド総裁は劇的にタカ派的となった」と指摘。総裁が年内利上げの「公算は極めて小さい」とも「公算は小さい」とも発言しなかったことが「特に目を引いた。投資家に対し、年内に利上げが実施される可能性が高いという考えを示した格好だ」と述べた。

ポンドは対ユーロで一時2年ぶり高値を更新。イングランド銀行(英中央銀行)は3日、金融政策委員9人のうち5人の賛成多数で政策金利を0.25%から0.50%に引き上げると決定。インフレ高進が懸念されるなか、4人は0.50%ポイントの利上げを主張した。

ただ、ラガルドECB総裁のタカ派的な発言を受け、ポンドは下げに転じ、終盤の取引でユーロ/ポンドは0.1%高の84.09ペンス。

ポンド/ドルは0.2%高の1.3598ドル。

主要通貨に対するドル指数は0.7%安の95.311。1日としては21年5月以来の大幅安となる見通し。

リフィニティブのデータによると、米連邦準備理事会(FRB)が3月に0.25%ポイント引き上げ、今年は計5回の利上げが行われると予想されている。またフェデラル・ファンド(FF)金利先物市場では、3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で50bpの利上げが実施される確率を約20%織り込んでいる。

4日発表される1月の米雇用統計が注目される。ロイターの調査によると、1月の非農業部門雇用者数は15万人増と、前月から伸びが鈍化し、失業率は3.9%で横ばいで推移することが予想されている。

ドル/円 NY終値 114.95/114.99

始値 114.82

高値 114.98

安値 114.74

ユーロ/ドル NY終値 1.1438/1.1442

始値 1.1279

高値 1.1451

安値 1.1268

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