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日経平均は5日ぶり反落、ナスダック先物安で利益確定売り

配信日時:2022/02/03 15:51 配信元:REUTERS

[東京 3日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は5日ぶりに反落した。朝方に安く始まった後も、米株先物のさえない値動きが重しとなり、値がさ株は総じて軟調な展開が続いた。日経平均は前日までの4営業日で1300円以上上昇したため、急ピッチの上昇への警戒感も強まり、利益確定売りが優勢となった。個別では引き続き企業決算を手掛かりとした物色がみられたが、株価反応はまちまちだった。

日経平均は反落スタートとなった後も下げ幅を拡大し、一時367円67銭安の2万7165円93銭で安値をつけた。2日の米国株式市場は上昇したが、引け後に決算を発表した米IT大手メタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)が時間外取引で大幅安となり、米主要株価3指数の先物は時間外取引で軟化。ハイテク株比率の高いナスダック先物は2%超安となり、日経平均も連れ安となった。後場は様子見ムードが強まり、レンジ内での小動きに終始した。

市場では「米株、特にグロース株が再び売られるとの警戒感が強まっている。週末は雇用統計を控えていることもあり、様子見ムードにも支配されやすい。積極的な売買は手控えられている」(国内証券)との声が聞かれた。

TOPIXは0.86%安の1919.92ポイント。東証1部の売買代金は3兆3546億7200万円だった。東証33業種では、海運業、電気機器、機械などの16業種が値下がり。一方、ゴム製品、、パルプ・紙、石油・石炭製品など17業種は値上がりした。

個別では、ファーストリテイリング、東京エレクトロン、エムスリー、ダイキン工業など日経平均の値がさ株が総じて軟調。4銘柄で日経平均を約197円押し下げる格好となった。KDDI、塩野義製薬は買われた。

前日に企業決算を発表した銘柄はまちまち。業績予想の上方修正を発表したソニーグループは目先の材料出尽くしで6%超安と大幅反落となった。そのほか、エムスリー、パナソニック、Zホールディングス、川崎重工業、日立製作所も大幅安。デンソーは買われた。

前場の取引時間に上方修正と自社株買いを発表した丸紅は続伸し1%超高で引けた。日本郵船は東証1部の売買代金トップで0.11%安となった。

東証1部の騰落数は、値上がりが625銘柄(28%)、値下がりが1469銘柄(67%)、変わらずが89銘柄(4%)だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 27241.31 -292.29 27330.96 27,165.93─27,357.33

TOPIX 1919.92 -16.64 1925.27 1,917.31─1,929.19

東証出来高(万株) 129279 東証売買代金(億円) 33546.72

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