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午後3時のドルは114円後半、リスクオンでも円安圧力強まらず

配信日時:2022/02/02 15:33 配信元:REUTERS

(最終段落の重複した表現を修正しました)

[東京 2日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク市場終盤(114.71/74円)とほぼ横ばいの114.74/76円で推移している。手がかり材料難で全体的に方向感が定まらなかった。旧正月に伴い中国をはじめとするアジア市場が休場で市場参加者が少なく、値幅は15銭にとどまった。

あすの欧州中央銀行(ECB)理事会やイングランド銀行(英中央銀行)の金融政策委員会を控える中、「ドルは欧州通貨に対して売られやす地合いとなっており、リスクセンチメントの改善による円売り圧力はそこまで強まらず、ドル/円は方向感が定まっていない」(上田東短フォレックスの営業企画室長・阪井勇蔵氏)との声が聞かれた。

また、米連邦準備理事会(FRB)高官から3月の50ベーシスポイント(bp)の利上げに対する消極的な発言が出たことから「市場の過度な利上げ期待が落ち着きつつあり、年初から上昇していた米金利にいったん調整が入り、ドルの上値が重い」(みずほ証券のチーフ為替ストラテジスト、山本雅文氏)との見方もある。

豪ドルは81.84/88円としっかり。オーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)のロウ総裁は講演後の質疑応答で、年内の利上げを想定した経済シナリオはある一方、あと1年以上は利上げがないという想定も妥当だと語った。

みずほ証券の山本氏は「市場が織り込んでいる22年内の利上げ開始を認めたわけでもないが、前日の声明文から比較すると利上げのタイミングに関するにRBAの考え方を少し具体的に示した印象だ」と指摘する。

今後の豪ドルの動向について「豪金利の上昇に伴い対円では素直に上昇していくほか、米FRBが市場が想定するよりもタカ派化してないことから、対ドルでも上昇しやすくなるのではないか」(山本氏)との見解を示した。

ユーロ/ドルは1.1271/1275ドル付近。今夜に発表されるユーロ圏の1月消費者物価指数(速報値)に市場の関心が集まっている。

ドル/円   ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 114.74/76 1.1271/75 129.34/38

午前9時現在 114.72/74 1.1271/75 129.32/36

NY午後5時 114.71/74 1.1269/73 129.26/30

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