Reuters Japan Online Report Business News

ブラザー、円安で通期上方修正 配当も増額

配信日時:2022/02/01 17:44 配信元:REUTERS

[東京 1日 ロイター] - ブラザー工業は1日、2022年3月期の営業利益見通し(国際会計基準)を前年比91.9%増の820億円へ上方修正した。為替が円安で推移していることを織り込み、従来予想から40億円引き上げた。期末配当予想を増額するとともに、自己株式の取得も発表した。

22年3月期の連結売上高は同10.8%増の7000億円、純利益は同1.3倍の580億円を見込む。前回予想からいずれも50億円上乗せした。円安に加え、在宅勤務が広がり小型複合機やプリンターの需要が伸びていることも上方修正の要因として挙げた。通期の想定レートは従来の1ドル=109.48円から111.14円に、1ユーロ=128.59円から129.92円に見直した。

期末配当予想は1株30円から34円に引き上げた。中間配当の1株30円と合わせ、通期では64円(前年は60円)を見込む。

発行済株式総数の2.11%に当たる550万株、100億円を上限に自社株買いを行うことも発表した。取得期間は2月2日から7月29日。取得した自己株は消却する。

21年4―12月期の連結売上高は前年同期比14.4%増の5349億円、営業利益は同21.0%増の760億円、純利益は同14.2%増の542億円だった。インクジェット複合機の好調に加え、中国、アジアで衣料品向けの設備投資需要が回復し、工業用ミシンが伸びた。中国を中心とした自動車関連向けの産業機器の需要も強く、増収増益に寄与した。

ニュースカテゴリ