日経平均は3日続伸、米ハイテク株高が支援 好決算銘柄の物色も
[東京 1日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は3日続伸した。前日の米国株式市場で主要3指数が続伸した流れを引き継いだ。決算発表を手掛かりとした個別物色も相場を支援した。ただ、買い一巡後は戻り売りに頭を抑えられた。
日経平均は小幅に続伸して寄り付いた後も上げ幅を拡大し、一時408円81銭高の2万7410円79銭の高値をつけた。前日の米ハイテク株高や国内の好調な企業決算が投資家心理を支援した。月初でもあり、このところの下げを受けて機関投資家からポジション調整の買いが入りやすかったとの指摘も聞かれた。
日経平均は年初からの下落の3分の1戻し(2万7159円07銭)の水準を一時回復。ただ、急ピッチの上昇への警戒感も根強く、買い一巡後は戻り売りに上値を抑えられ、後場にかけて上げ幅を縮小した。米株価主要3指数の先物の軟調な推移や、ドル/円の円高寄りの推移も重しとなった。
市場では「VIX指数はまだ節目の20を超えており、戻り売りをどうこなしていくか、市場は身構えている」(証券ジャパンの大谷正之投資情報部部長)との声が聞かれた。一方、企業の好決算が相場の支えになっており「見極めの局面は続きそうだ」(大谷氏)という。
TOPIXは0.01%高の1896.06ポイントで取引を終了。上昇幅はわずかながら、3日続伸となった。東証1部の売買代金は3兆4082億7500万円だった。東証33業種では、海運業、陸運業、情報・通信業、小売業など13業種が値上がりし、繊維業、鉱業、ガラス・土石製品など20業種は値下がりした。
個別では、決算などを手掛かりとする物色が目立ち、TDKやNECが大幅高となった。塩野義製薬も高かった。一方、日本精工や京セラは軟調だった。
東証1部の騰落数は、値上がり914銘柄(41%)に対し、値下がりが1193銘柄(54%)、変わらずが77銘柄(3%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 27078.48 +76.50 27167.14 27,016.71─27,410.79
TOPIX 1896.06 +0.13 1907.08 1,892.64─1,920.07
東証出来高(万株) 137398 東証売買代金(億円) 34082.75