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UBS、第4四半期は18%減益 利益率目標引き上げ

配信日時:2022/02/01 16:42 配信元:REUTERS

[チューリヒ 1日 ロイター] - スイスの金融大手UBSが1日発表した第4・四半期決算は18%の減益と、市場予想ほど大幅な減益とはならなかった。

同行は利益率の目標を引き上げ、コスト削減計画を維持する方針を表明。テクノロジーを活用して収入と顧客を増やす方針も示した。

第4・四半期の純利益(株主帰属分)は13億4800万ドル。フランスの訴訟に関連して7億4000万ドルの引当金を計上した。前年同期はトレーディングの増加を受けて利益が急増していた。

同行がまとめた市場予想の中央値は8億6300万ドルだった。

通期の純利益は74億5700万ドル。市場予想の69億7600万ドルを上回った。

コストインカムレシオの目標は70─73%に引き上げた。普通株等Tier1(CET1)ベースの株主資本利益率(ROE)の目標も従来の12─15%から15─18%に引き上げた。

主力のウエルスマネジメント部門では引き続き顧客の活発な取引が見られた。融資・経常手数料・取引による収入の増加で営業利益が前年比13%増加した。

同部門には269億ドルの新規の顧客資金が流入。資産価格が上昇したこともあり、グローバル・ウエルスマネジメント事業の運用資産は前期比3%増の3兆3030億ドルとなった。

資産運用部門の税引き前利益は17%減。運用報酬手数料が通常の水準に近づいた。投資銀行部門は35%の増益。トレーディングやディールメーキングの収入が増えた。

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