午後3時のドルは114円後半で上値重い、取引は閑散
[東京 1日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク市場終盤(115.10/13円)に比べて小幅にドル安/円高114.98/00円で推移している。ドル/円は米長期金利の低下につれて上値の重い展開が続き、円買いが優勢となった。旧正月で中国をはじめとするアジア市場が休場となり、市場からは、取引は閑散としているとの指摘が聞かれた。
時間外取引で米10年債利回りは1.77%台まで低下した。ただ、米金利低下が一服するとドル/円も下げ渋った。
市場関係者からは、足元のドル/円相場について「年初に見られたドル買いの勢いは落ち着いている。米連邦準備理事会(FRB)の金融政策正常化のパスはだいぶ織り込まれ、ドルの買い疲れも起きているようだ」(楽天証券・FXディーリング部、荒地潤氏)との声が聞かれた。
一方で、足元のドル/円相場はリスクセンチメントの動向に左右される場面も多く、「リスクセンチメントが改善すれば、米経済の強さや日米の金融政策の差が改めて意識され、ドル高/円安基調に戻るとみている」(国内信託銀行)との予想も示された。
ユーロは対ドル、対円で小幅に上昇している。ユーロ/ドルは1.1238ドル付近、ユーロ/円は129.24円付近で推移。今週は欧州中央銀行(ECB)の政策会合を控えており、インフレの高止まりが続く中、ECBのタカ派化への期待感でユーロが買い戻されているとの指摘が出ていた。
一方で「(ECBが)タカ派化したとしても、FRBほど強いタカ派姿勢をみせる可能性は低いのではないか」(楽天証券・荒地氏)との意見も聞かれた。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 114.98/00 1.1238/42 129.24/28
午前9時現在 115.11/13 1.1228/32 129.26/30
NY午後5時 115.10/13 1.1233/37 129.34/38