注目トピックス 日本株

クオールHD Research Memo(3):CMR派遣を中核として医療系人材紹介派遣事業を展開

配信日時:2021/12/23 15:03 配信元:FISCO
■クオールホールディングス<3034>の会社概要

3. 医療関連事業
医療関連事業には、主にアポプラスステーションで展開するCSO事業(CMR派遣)やCRO※事業(治験支援サービス)、アポプラスキャリアで展開する医療系人材(薬剤師、登録販売者、保健師、看護師等)の紹介派遣事業、2019年8月にグループ化した藤永製薬による医薬品製造販売事業等が含まれる。売上構成比はCSO/CRO事業が約6割、医療系人材紹介派遣事業と医薬品製造販売事業がそれぞれ約2割となっている。

※CROとはContract Research Organization(医薬品開発業務受託機関)の略で、臨床試験等の支援業務等を指す。


(1) CSO事業及びCRO事業
CSO事業とは、MRを採用・育成し、契約先の製薬企業に対して派遣する事業となる。MRとは、販売する薬についての知識や情報を医師や薬剤師等に提供する製薬企業の営業担当者を指す。製薬業界ではここ数年、新薬の開発トレンドが顧客ターゲット(医療施設や医師)の多いプライマリー薬(生活習慣病等)から、顧客ターゲットが限られるスペシャリティ薬(抗がん剤等)にシフトしていることから、製薬企業では自社で抱えるMR人員の規模を縮小し、アウトソーシングで対応する動きが強まっている。

こうしたなか、同社は採用力と教育力を強みにCMR人材の増員を進めており、2021年3月期末時点でCMRの人員数は約570名と業界シェアで15.8%、取引先企業数で50~60社と業界トップの実績を誇っている。日本CSO協会の調査によれば、2019年10月時点の国内のCMR数は3,445名、活用企業数は130社となっている。

CRO事業では医療用医薬品、OTC薬品、食品、ヘルスケアの各領域において、治験・臨床研究に関して企画からパブリケーションまでトータルソリューションを提供している。同社は食品分野での治験に強みを持ち、医薬品分野では皮膚科、眼科領域で実績がある。

(2) 医療系人材紹介派遣事業
医療系人材紹介派遣事業では、薬剤師や保健師、登録販売者等の紹介派遣を行っているが、なかでも薬剤師の紹介派遣が主になっている。薬剤師の派遣者数ランキングでは業界トップ10に入っており、また、保健師についても同様にトップ3に入る実績を持っている。そのほかアポプラスキャリアでは、薬局の事業承継・経営支援サービスや企業向けに健康経営コンサルティングサービスなども提供している。

(3) 医薬品製造販売事業
藤永製薬は1941年設立(創業は1924年2月)の医薬品メーカーで、精神科・皮膚科を主な事業領域としている。フェノバールやヒダントール(いずれも先発薬)、炭酸リチウム「フジナガ」(ジェネリック薬)等を製造している。年間売上規模はグループ入りする前は18億円程度だったが、グループ内調剤薬局への販売拡充や製造設備の増強を進めることで独自のポジションを確立し、事業拡大を図っていく方針となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)


<NB>

Copyright(c) FISCO Ltd. All rights reserved.

ニュースカテゴリ