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NY外為:ユーロ売り一服も戻り鈍い、ECBの年内の利上げ観測後退、ユーロ圏のコロナ第4波で回復警戒

配信日時:2021/11/20 02:26 配信元:FISCO
NY外為市場ではユーロ売りが一服したが、戻りが鈍い。ユーロ・ドルは朝方1.1250ドルまで下落し昨年7月来の安値を更新後、1.1315ドルまで反発も伸び悩んだ。ユーロ・円は127円98銭まで下落後、128円80銭まで反発。ユーロ・ポンドは0.8386ポンドまで下落後、0.8403ポンドまで反発した。

オーストリアやドイツなど欧州で新型コロナ感染数がパンデミック開始以降で最高に達しており、オーストリアは22日から全土ロックダウン入り、2月からワクチン義務化を発表。ドイツもワクチン未接種の国民対象のロックダウンなどが検討されているという。インフレ高進で一時強まった来年の利上げ観測も後退しつつある。

特に欧州では欧州中銀(ECB)のラガルド総裁などが繰り返し、来年に利上げ条件が達成できる可能性はほぼないとしていたほか、時期尚早な引き締めに急ぐべきではないと警告。金利先物市場では最初の利上げのタイミングを2023年に先送り。ユーロ売り圧力となっている。



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