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ソフィアHD Research Memo(1):ICTと医療周辺事業の融合を目指すテクノロジー企業
配信日時:2021/10/28 15:01
配信元:FISCO
■要約
ソフィアホールディングス<6942>は、ICT(情報通信技術)と医療周辺事業の融合を目指すテクノロジー企業である。経営主体が変更した2019年3月期から経営基盤再構築と収益力向上に取り組んでおり、グループシナジーを生かした「医療特化型ソフィア5Gソリューション」を推進している。
同社グループは、インターネット関連事業、通信事業、調剤薬局及びその周辺事業を展開している。2019年3月期にスタートした調剤薬局及びその周辺事業がM&A効果によって急拡大しており、利益面でも収益柱に成長している。通信事業は特定顧客との取引のため安定収益であることに加え、売上高・営業利益とも拡大基調である。インターネット関連事業は売上高・営業利益とも減少傾向であったものの、2022年3月期からはデータセンター事業縮小の影響が一巡したことに加え、M&A効果も寄与し、拡大基調に回帰する見込みだ。
1. 2022年3月期第1四半期の業績概要
2022年3月期第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比8.4%増の2,921百万円、営業利益が同62.3%増の173百万円、経常利益が同60.8%増の167百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同53.5%増の138百万円となった。売上面では、インターネット関連事業及び通信事業が好調に推移し、前期に不採算店舗を譲渡したことによる調剤薬局及びその周辺事業の売上減少をカバーした。利益面では、通信事業が好調に推移したほか、調剤薬局及びその周辺事業で経費削減に注力した結果、大幅な増益となった。
2. 2022年3月期の業績見通し
2022年3月期の連結業績は、売上高が前期比0.3%増の11,416百万円、営業利益が同6.0%増の775百万円、経常利益が同0.1%増の750百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同0.8%減の498百万円を見込んでいる。新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)による不透明感等を考慮して前期比横ばい予想としているが、第1四半期の進捗率は順調に推移していることから、会社予想は保守的な印象が強く、上振れ余地があると弊社では見ている。
なお、同社はこれまで業績見通しを非開示としていたが、2021年8月13日に初めて開示した。これは、株主・投資家に対する充実した情報発信が最重要事項であると認識し、正確性・迅速性・公平性を軸に適切な情報開示を行うことを基本方針として、株主・投資家をはじめとするステークホルダーと長期的な信頼関係を築き、企業価値が適正に評価されるようIR活動も積極推進する方針による。このように、株主・投資家に対する情報開示に積極的な姿勢に転換したことは評価されるだろう。
3. 成長戦略
同社は、経営主体が変更した2019年3月期から2021年3月期までを経営基盤再構築のステージと位置付け、収益力向上に取り組んできた。さらに、2022年3月期からは新たな成長に向けた経営基盤構築のステージと位置付け、成長戦略として、グループシナジーを生かした「ICTと医療周辺事業の融合」及び「医療特化型ソフィア5Gソリューション」を推進する方針だ。同社が長年培ってきたICTを活用し、医療・介護・調剤のオンライン化に必要な安心・安全・高品質のICTを「医療特化型ソフィア5Gソリューション」として提供する戦略だ。同社飯塚秀毅代表取締役社長は「診療・服薬における利便性の高いサービスを提供できる通信技術、通信基盤、そして医療周辺事業を兼ね備えた唯一の存在である」と自信を示している。
■Key Points
・ICTと医療周辺事業の融合を目指すテクノロジー企業
・2022年3月期第1四半期は増収、大幅増益で着地。通信事業が伸長したほか、調剤薬局及びその周辺事業で利益改善が進む
・2022年3月期通期は横ばい予想だが上振れ余地あり。インターネット関連事業が大幅伸長の計画
・成長戦略として「医療特化型ソフィア5Gソリューション」の提供を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
<YM>
ソフィアホールディングス<6942>は、ICT(情報通信技術)と医療周辺事業の融合を目指すテクノロジー企業である。経営主体が変更した2019年3月期から経営基盤再構築と収益力向上に取り組んでおり、グループシナジーを生かした「医療特化型ソフィア5Gソリューション」を推進している。
同社グループは、インターネット関連事業、通信事業、調剤薬局及びその周辺事業を展開している。2019年3月期にスタートした調剤薬局及びその周辺事業がM&A効果によって急拡大しており、利益面でも収益柱に成長している。通信事業は特定顧客との取引のため安定収益であることに加え、売上高・営業利益とも拡大基調である。インターネット関連事業は売上高・営業利益とも減少傾向であったものの、2022年3月期からはデータセンター事業縮小の影響が一巡したことに加え、M&A効果も寄与し、拡大基調に回帰する見込みだ。
1. 2022年3月期第1四半期の業績概要
2022年3月期第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比8.4%増の2,921百万円、営業利益が同62.3%増の173百万円、経常利益が同60.8%増の167百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同53.5%増の138百万円となった。売上面では、インターネット関連事業及び通信事業が好調に推移し、前期に不採算店舗を譲渡したことによる調剤薬局及びその周辺事業の売上減少をカバーした。利益面では、通信事業が好調に推移したほか、調剤薬局及びその周辺事業で経費削減に注力した結果、大幅な増益となった。
2. 2022年3月期の業績見通し
2022年3月期の連結業績は、売上高が前期比0.3%増の11,416百万円、営業利益が同6.0%増の775百万円、経常利益が同0.1%増の750百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同0.8%減の498百万円を見込んでいる。新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)による不透明感等を考慮して前期比横ばい予想としているが、第1四半期の進捗率は順調に推移していることから、会社予想は保守的な印象が強く、上振れ余地があると弊社では見ている。
なお、同社はこれまで業績見通しを非開示としていたが、2021年8月13日に初めて開示した。これは、株主・投資家に対する充実した情報発信が最重要事項であると認識し、正確性・迅速性・公平性を軸に適切な情報開示を行うことを基本方針として、株主・投資家をはじめとするステークホルダーと長期的な信頼関係を築き、企業価値が適正に評価されるようIR活動も積極推進する方針による。このように、株主・投資家に対する情報開示に積極的な姿勢に転換したことは評価されるだろう。
3. 成長戦略
同社は、経営主体が変更した2019年3月期から2021年3月期までを経営基盤再構築のステージと位置付け、収益力向上に取り組んできた。さらに、2022年3月期からは新たな成長に向けた経営基盤構築のステージと位置付け、成長戦略として、グループシナジーを生かした「ICTと医療周辺事業の融合」及び「医療特化型ソフィア5Gソリューション」を推進する方針だ。同社が長年培ってきたICTを活用し、医療・介護・調剤のオンライン化に必要な安心・安全・高品質のICTを「医療特化型ソフィア5Gソリューション」として提供する戦略だ。同社飯塚秀毅代表取締役社長は「診療・服薬における利便性の高いサービスを提供できる通信技術、通信基盤、そして医療周辺事業を兼ね備えた唯一の存在である」と自信を示している。
■Key Points
・ICTと医療周辺事業の融合を目指すテクノロジー企業
・2022年3月期第1四半期は増収、大幅増益で着地。通信事業が伸長したほか、調剤薬局及びその周辺事業で利益改善が進む
・2022年3月期通期は横ばい予想だが上振れ余地あり。インターネット関連事業が大幅伸長の計画
・成長戦略として「医療特化型ソフィア5Gソリューション」の提供を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
<YM>
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