寄り付き概況

日経平均は91円高でスタート、レーザーテックや任天堂などが買われている

配信日時:2021/10/19 09:29 配信元:FISCO
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;29117.28;+91.82TOPIX;2023.20;+3.97


[寄り付き概況]

 19日の日経平均は91.82円高の29117.28円と反発して取引を開始した。前日18日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は36.15ドル安の35258.61ドル、ナスダックは124.47ポイント高の15021.81で取引を終了した。中国の経済成長の鈍化や鉱工業生産が予想を下回ったため寄り付き後、大きく下落。NY原油が7年ぶり高値を更新し、根強いインフレや長期金利の上昇も警戒され、ダウは終日軟調に推移した。ハイテク株は強く、ナスダック総合指数は上昇した。

 今日の東京株式市場は買いが先行した。国内の新型コロナ感染縮小が続いており、経済活動の活性化が期待されたほか、今日は衆院選が公示され、政策に対する期待感も高まりやすく、東京市場の株価支援要因となった。また、昨日の米株式市場でナスダック総合指数が終値で9月24日以来の1万5000台乗せとなったほか、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も上昇し、東京市場でハイテク株や半導体株の株価を支えた。一方、原油高による企業収益の圧迫や米長期金利の上昇、中国経済の先行き不透明感などの懸念材料がくすぶり、株価の重しとなったが、寄り付き段階では買いが優勢だった。

 セクター別では、その他製品、精密機器、海運業、小売業、倉庫運輸関連などが値上がり率上位、鉱業、石油石炭製品、鉄鋼、空運業、非鉄金属などが値下がり率上位に並んでいる。東証1部の売買代金上位では、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、ルネサス<6723>、任天堂<7974>、キーエンス<6861>、リクルートHD<6098>、川崎汽船<9107>、神戸物産<3038>、HOYA<7741>、エムスリー<2413>、SMC<6273>などが上昇。他方、村田製<6981>、INPEX<1605>、三菱自<7211>、デンソー<6902>、日本製鉄<5401>、JFE<5411>、太陽誘電<6976>、キヤノン<7751>などが下落している。

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