寄り付き概況

日経平均は124円高でスタート、アドバンテストや村田製などが上昇

配信日時:2021/10/14 09:31 配信元:FISCO
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;28264.41;+124.13TOPIX;1974.37;+0.54


[寄り付き概況]

 14日の日経平均は124.13円高の28264.41円と3日ぶり反発して取引を開始した。前日13日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は0.53ドル安の34377.81ドル、ナスダックは105.71ポイント高の14571.64で取引を終了した。9月CPIが予想を上回りインフレ懸念に寄り付き後、下落。金利先高感に加えて、年末商戦に向けたサプライチェーン混乱が浮き彫りとなり企業の業績に影響するとの懸念に下げ幅を拡大した。その後、長期金利の低下を受けたハイテク株の上昇が下支えとなり、引けにかけてダウは下げ幅を縮小した。

 今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場でダウ平均はわずかに下落したものの、取引終了にかけて底堅い動きとなったことが安心感となり、また、ナスダック総合指数やフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が上昇したことが、東京市場でハイテク株や半導体関連株の株価支援要因となった。一方、原油先物相場が高止まっており、企業収益を圧迫するとの懸念がくすぶり、また、今月末投開票が見込まれる衆院選の動向が気掛かりだとし、積極的な買いを見送る向きもあったが、寄り付き段階では買いが優勢だった。なお、取引開始前に発表された対外及び対内証券売買契約などの状況(週間)によると、海外投資家は10月3-9日に国内株を4週ぶりに買い越した。買越額は1兆135億円だった。今日はPHCホールディングス<6523>が東証1部に上場した。今日は臨時国会会期末で衆院解散となる見込み。また、日本時間の10時30分に9月の中国消費者物価指数(CPI)と卸売物価指数(PPI)が発表される予定となっている。

 セクター別では、精密機器、その他製品、海運業、電気機器、サービス業などが値上がり率上位、空運業、石油石炭製品、銀行業、鉱業、輸送用機器などが値下がり率上位に並んでいる。東証1部の売買代金上位では、任天堂<7974>、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、村田製<6981>、日本電産<6594>、日本製鉄<5401>、HOYA<7741>、ファナック<6954>、ルネサス<6723>、安川電<6506>、富士通<6702>、JT<2914>などが上昇。他方、三菱UFJ<8306>、みずほ<8411>、JAL<9201>、ANA<9202>、三菱自<7211>、日産自<7201>、ホンダ<7267>、JR東<9020>、JR東海<9022>、東電力HD<9501>などが下落している。

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