寄り付き概況

日経平均は137円高でスタート、東エレクやキーエンスなどが上昇

配信日時:2021/10/07 09:26 配信元:FISCO
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;27665.97;+137.10TOPIX;1947.07;+5.16


[寄り付き概況]

 7日の日経平均は137.10円高の27665.97円と9日ぶりに反発して取引を開始した。前日6日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は102.32ドル高の34416.99ドル、ナスダックは68.08ポイント高の14501.91で取引を終了した。インフレ懸念や債務不履行への警戒感に寄り付き後、下落。金融アナリストによる企業の見通し引き下げが相次いだことも失望感に繋がり、下げ幅を拡大した。膠着状態だった債務上限協議において、共和党が妥協案を提示したとの報道で警戒感が後退し、引けにかけて、上昇に転じた。

 今日の東京株式市場は買いが先行した。日経平均が昨日までの8日続落で2700円を超す下げとなったことから、値ごろ感からの買いが入りやすく、昨日の米株式市場で主要3指数(ダウ平均、ナスダック総合指数、S&P500)がそろって続伸した流れを引き継いだ。また、サッカー・Jリーグの試合で「ワクチン・検査パッケージ」活用の実証実験が行われたことなどもあり、新型コロナ感染縮小による経済活動の本格再開への期待感が引き続き買い手掛かり要因となった。一方、中国の不動産業界の資金繰り悪化や中国経済の先行き不透明感、米連邦債務の上限問題、インフレなどへの警戒感がくすぶっており、買い手控え要因となったが、寄り付き段階では買いが優勢だった。なお、取引開始前に発表された対外及び対内証券売買契約などの状況(週間)によると、海外投資家は9月26日-10月2日に国内株を3週連続で売り越した。売越額は3343億円だった。今日はワンキャリア<4377>がマザーズに上場した。今日は中国(上海・深セン)市場が休場となる。

 セクター別では、情報・通信業、電気機器、機械、海運業、精密機器などが値上がり率上位、空運業、石油石炭製品、鉄鋼、鉱業、電気・ガス業などが値下がり率上位に並んでいる。東証1部の売買代金上位では、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、SUMCO<3436>、アドバンテスト<6857>、キーエンス<6861>、ベイカレント<6532>、ダイキン<6367>、村田製<6981>、ファナック<6954>、KDDI<9433>、日本電産<
6594>、アステラス薬<4503>などが上昇。他方、武田薬<4502>、日本郵政<6178>、JR東海<9022>、JR東<9020>、JAL<9201>、イオン<8267>、日本製鉄<5401>、三菱商事<8058>、OLC<4661>などが下落している。

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