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トレードワークス Research Memo(6):既存事業の深耕と新事業領域・新サービスの展開により成長を目指す
配信日時:2021/09/17 16:06
配信元:FISCO
■今後の見通し
2. 今後の成長戦略
トレードワークス<3997>では、主力市場である金融・証券業界におけるIT投資については、今後も旺盛な投資が継続するものと見ている。その背景には、フィンテックの普及による金融業界への新規参入事業者の増加、5G通信の商用サービス開始によるオンライントレードの活発化、金融システムのセキュリティ対策の重要性の高まり、証券会社のシステム投資強化に対する機運の高まりなどを挙げている。
こうしたなかで持続的な成長を目指していくための成長戦略として、「事業領域の拡大」と「ビジネスモデル転換」に継続して取り組むことで事業規模の拡大と収益基盤の安定化による収益力の向上を目指していく考えだ。特に事業領域の拡大については、前述したようにクラウドECプラットフォームやAIによる「スマート法律相談」サービスの横展開など同社の戦略が見え始めており、今後の動向に注目したい。
(1) 事業領域の拡大
事業領域の拡大として、EC市場向けクラウドサービスやAI技術を活用した生産性向上ソリューション、VR/AR技術を活用したデジタルサイネージ、エンターテインメント分野での展開が見込まれる。このうち、EC市場向けでは前述したクラウドECプラットフォームをEC事業者向けに提供していくことで、ストック収入の積み上げを図っていく。同市場は既に先行企業が凌ぎを削っている領域ではあるものの、同社が証券取引システムで培ってきた高速処理技術やAIの活用による最適なマーケティング施策並びに値付け機能などを加えることで、利便性やコストパフォーマンスの高さを訴求していくことができれば収益貢献が期待できるサービスに育つものと弊社では見ている。
また、VR/ARソリューションに関しては、2021年5月よりひろぎんホールディングス<7337>の子会社である(株)広島銀行向けに、サファリパーク・水族館の体験型ARアプリ「ひろしま Aqua safaRi」の提供を開始している。ひろぎんホールディングスの新本社ビル1階のランドマーク「トゥモロウスクエア」に訪れた顧客向けに、サファリパークや水族館を疑似体験することができるアプリとなる。今後、広島県の観光事業や広島銀行の取引先企業とのコラボにより多様なコンテンツ・サービスの展開に取り組んでいく。また、広島県以外の自治体やショッピングモール、エンターテインメント分野での展開も視野に入れている。そのほか主力の金融分野においても証券やFXだけでなく、仮想通貨分野への進出についても検討を進めている状況にある。
(2) ビジネスモデル転換
ビジネスモデル転換については順調に進んでおり、2021年12月期第2四半期累計期間におけるストック売上比率は67.1%と適正水準と考える6割強の水準に達している。売上規模としては年換算で14億円強とまだ小さく、新規開発案件の計上時期によってその比率が変動する可能性はあるものの、安定収益基盤として着実に積み上げが進んでいることがうかがえる。同社では、新規顧客向けに関しては基本的にストック型モデルでの受注活動を行っている。クラウドサービス案件の増加に伴いデータセンターの運用・維持費用などは増加傾向が続くものの、売上規模の拡大とともに運用・維持費用の対売上比率は低減することが見込まれるため、中期的には収益の安定化と同時に利益率上昇につながるものと予想される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<EY>
2. 今後の成長戦略
トレードワークス<3997>では、主力市場である金融・証券業界におけるIT投資については、今後も旺盛な投資が継続するものと見ている。その背景には、フィンテックの普及による金融業界への新規参入事業者の増加、5G通信の商用サービス開始によるオンライントレードの活発化、金融システムのセキュリティ対策の重要性の高まり、証券会社のシステム投資強化に対する機運の高まりなどを挙げている。
こうしたなかで持続的な成長を目指していくための成長戦略として、「事業領域の拡大」と「ビジネスモデル転換」に継続して取り組むことで事業規模の拡大と収益基盤の安定化による収益力の向上を目指していく考えだ。特に事業領域の拡大については、前述したようにクラウドECプラットフォームやAIによる「スマート法律相談」サービスの横展開など同社の戦略が見え始めており、今後の動向に注目したい。
(1) 事業領域の拡大
事業領域の拡大として、EC市場向けクラウドサービスやAI技術を活用した生産性向上ソリューション、VR/AR技術を活用したデジタルサイネージ、エンターテインメント分野での展開が見込まれる。このうち、EC市場向けでは前述したクラウドECプラットフォームをEC事業者向けに提供していくことで、ストック収入の積み上げを図っていく。同市場は既に先行企業が凌ぎを削っている領域ではあるものの、同社が証券取引システムで培ってきた高速処理技術やAIの活用による最適なマーケティング施策並びに値付け機能などを加えることで、利便性やコストパフォーマンスの高さを訴求していくことができれば収益貢献が期待できるサービスに育つものと弊社では見ている。
また、VR/ARソリューションに関しては、2021年5月よりひろぎんホールディングス<7337>の子会社である(株)広島銀行向けに、サファリパーク・水族館の体験型ARアプリ「ひろしま Aqua safaRi」の提供を開始している。ひろぎんホールディングスの新本社ビル1階のランドマーク「トゥモロウスクエア」に訪れた顧客向けに、サファリパークや水族館を疑似体験することができるアプリとなる。今後、広島県の観光事業や広島銀行の取引先企業とのコラボにより多様なコンテンツ・サービスの展開に取り組んでいく。また、広島県以外の自治体やショッピングモール、エンターテインメント分野での展開も視野に入れている。そのほか主力の金融分野においても証券やFXだけでなく、仮想通貨分野への進出についても検討を進めている状況にある。
(2) ビジネスモデル転換
ビジネスモデル転換については順調に進んでおり、2021年12月期第2四半期累計期間におけるストック売上比率は67.1%と適正水準と考える6割強の水準に達している。売上規模としては年換算で14億円強とまだ小さく、新規開発案件の計上時期によってその比率が変動する可能性はあるものの、安定収益基盤として着実に積み上げが進んでいることがうかがえる。同社では、新規顧客向けに関しては基本的にストック型モデルでの受注活動を行っている。クラウドサービス案件の増加に伴いデータセンターの運用・維持費用などは増加傾向が続くものの、売上規模の拡大とともに運用・維持費用の対売上比率は低減することが見込まれるため、中期的には収益の安定化と同時に利益率上昇につながるものと予想される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<EY>
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