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午後:債券サマリー 先物は小反発、朝方の買い一巡後は模様眺め

配信日時:2021/09/02 15:30 配信元:MINKABU
 2日の債券市場で、先物中心限月9月限は小反発。米債券高を好感した買いは朝方で一巡し、その後は重要イベントを控えて模様眺めムードが広がった。  米民間雇用サービス会社のADPが1日に発表した8月の全米雇用リポートで、非農業部門の雇用者数(政府部門は除く)が前月比37万4000人増と市場予想(61万3000人程度の増加)を下回ったことを受け、同日の米長期債相場は雇用回復の鈍さを意識した買いで反発(金利は低下)した。これを手掛かりに東京市場の債券先物は寄り付き直後に一時152円13銭まで上伸したが、3日に発表される米8月雇用統計を見極めたいとして一段の上値追いには慎重姿勢。午前の現物債市場では新発10年債の取引が成立しなかった。この日に実施された10年債入札は無難な結果となったが、相場の反応は限定的。午後は一時値を消した日経平均株価が再び強含む動きとなったことが債券の重荷となった。なお、10年債入札の結果は、小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が2銭と前回(8月3日)の3銭から縮小し、応札倍率は3.36倍と前回の3.33倍をやや上回った。  先物9月限の終値は前日比1銭高の152円06銭となった。現物債市場で10年債の利回りは、前日比0.005%上昇の0.030%で推移している。 出所:MINKABU PRESS

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