本日の注目個別銘柄ニュース一覧
本日の注目個別銘柄
サンケン電、Bガレジ、トミタ電機など
<3382> 7&iHD 6589 +259大幅続伸。グループ再編の一環として、傘下の「イトーヨーカ堂」について店舗数の大幅な削減を盛り込んだ新たな合理化策をまとめ、9日に開く取締役会で協議を進める方針と報じられている。イトーヨーカ堂は専門店やネット通販との競合で衣料品部門を中心に業績の不振が続いており、主力のコンビニ事業に経営資源を集中させていく方向性をポジティブに捉える動きが先行しているようだ。<3407> 旭化成 984 +12.3反発。前日に連結子会社における減損損失の計上、並びに、23年3月期当期純損益の下方修正を発表した。のれん及びその他無形固定資産について減損損失約1850億円を特別損失に計上、純損益は従来予想の700億円の黒字から1050億円の赤字に減額修正。減損規模は大きいが、来期以降はコスト負担が縮小するため、事業の選択と集中にもつながり、ネガティブな反応は限定的に。<7276> 小糸製 2426 +71大幅反発。大和証券では投資判断を「2」、目標株価を2600円として新規カバレッジを開始している。ネットキャッシュが時価総額の40%を占めていること、余剰資金の活用などマネジメントの姿勢に変化が伺えることなどから、今後、株価の下値を固めつつ、再評価が進む余地があるとみている。また、今年から立ち上がる予定のLiDAR事業において、さらなる受注を獲得する可能性なども注目できるとしている。<6707> サンケン電 11700 +1500急伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「ホールド」から「バイ」に格上げ、目標株価も6800円から13300円にまで引き上げている。米国半導体前工程子会社ポーラーセミコンダクターLLCの非連結化実現は、サンケン電気事業オペレーションの財務や人的負担などの大幅な軽減につながるとみているほか、パワー半導体領域への経営資源集中により、中長期的な競争力や成長力が高まると考えているもよう。<8179> ロイヤルHD 2819 +51続伸。SBI証券では投資判断を「中立」から「買い」に、目標株価も1950円から3200円に引き上げた。インバウンド復活が本格化の中で、いち早くコロナ禍前を上回る収益回復が見えてきたことを高く評価している。付加価値を上げながらの価格改定でコスト上昇分が吸収できているほか、ホテル事業もレジャー需要の取り込み強化やコスト削減への取り組みで収益力が向上、24年12月期営業利益は76億円の水準を見込む。<3093> トレファク 1328 +94大幅続伸。前日に2月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比13.6%増となり、4カ月ぶりの2ケタ増となっている。月後半からの気温上昇で春物衣料の販売が順調に立ち上がったこと、外国人観光客向けの販売回復でブランド品も好調に推移したこと、生活家電やホビー用品などの堅調推移が継続したことなどが背景。2023年2月期トータルでは既存店増収率は10.5%増となっている。<3180> Bガレジ 3980 +470大幅反発。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は8.3億円で前年同期比6.3%増となり、上半期の同13.0%減から増益に転じる形になっている。円安の影響はネガティブとなっているが、物販事業およびその他周辺ソリューション事業の着実な成長と販管費の圧縮効果が増益に要因となっているもよう。通期予想の14.1億円、前期比17.1%増は不変だが、計画達成確度は高まる状況となる形に。<8158> ソーダニッカ 872 -42大幅続落。株式の立会外分売実施を発表している。分売予定株式数は50万株で、実施予定期間は3月16日から3月20日まで。プライム市場における上場維持基準のうち、流通株式時価総額に関する基準への適合に向け、株式の分布状況の改善及び流動性向上を図ることを目的としている。株価が高値圏にある中、当面の需給悪化につながるとの警戒感から、見切り売りの動きが強まっているもよう。<4238> ミライアル 1653 +90大幅反発。前日に23年1月期の決算を発表、営業利益は24.6億円で前期比29.4%増益となり、第3四半期決算時に公表した水準の22.3億円を上振れる着地になっている。旺盛な半導体需要が継続していることで、プラスチック成形事業の工場稼働率が高水準を維持できているようだ。24年1月期第1四半期は7億円で前年同期比18.0%減益の見込みとしているが、ネガティブなサプライズは限定的に。<6898> トミタ電機 3290 -450急落。前日に23年1月期の業績下方修正を発表している。営業利益は従来予想の2.4億円から1.4億円、前期比11.7%増に減額している。11-1月期は赤字に転じる形のようだ。中国市場においてEV関連以外の大幅な需要の落込みと在庫調整の長期化などにより、フェライト製品の受注が減少しているもよう。上半期決算前には1.3億円から2.4億円に上方修正していたが、結局修正前に近い水準まで伸び悩むようだ。
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2023/03/09 15:23
本日の注目個別銘柄
ファーマF、高見サイ、買取王国など
<7201> 日産自 545.7 -20大幅反落。ドル高・円安基調が続く中、本日は自動車セクターの中でも下げが目立つ展開に。S&Pグローバル・レーティングが同社の長期発行体格付けを、「BBB-」から投機的水準となる「BB+」に1段階引き下げたと発表。ネガティブ材料につながった。同社格付けが投機的水準にまで下がるのは2002年以来となるもよう。EV市場で一定の地位確保のために必要な研究開発費や投資負担は相対的に重くなる可能性とも。<6472> NTN 366 +14大幅続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断「オーバーウェイト」継続で、目標株価を370円から600円にまで引き上げた。補修と産業機械の収益力向上から業績拡大の確度が増していると考えているもよう。構造改革奏功後の業績拡大余地が大きいなか、株価の割安感は強く、アップサイドは大きいと評価している。24年3月期営業利益は、市場コンセンサスの344億円に対して431億円と予想。<1417> ミライトワン 1724 +85大幅続伸。東京都がEV充電器の増設に本腰、新築マンションへの設置義務付けや中古マンション向け補助上限の引き上げなどにより、30年時点で都内マンションに設置済みのEV充電器を6万基にまで増やす計画と伝わったことで、前日よりEV充電器関連が人気化する流れになっている。同社は全国で約3000基のEV充電器を設置するなど、豊富な施工実績を持っており、関連銘柄の一つとして関心が向かっているもようだ。<6013> タクマ 1425 +58大幅反発。東海東京証券では投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価も1370円から1620円に引き上げている。受注残高が大きく増加していることで、今後の受注案件は採算選別ができる体制になっているとみている。また、メンテナンスなどのストック型ビジネス売上が増加しており、今後の収益性向上が期待できるとみている。24年3月期以降も増収増益の継続を予想。<2929> ファーマF 1420 -164急落。前日に上半期決算を発表、営業損益は8.8億円の赤字で、前年同期比29.2億円の損益悪化だが、11-1月期は13.1億円の黒字と、前四半期21.9億円の赤字からは大幅に改善した。ただ、第1四半期の赤字は、定期顧客の増加に伴う広告宣伝費の増加が背景で、第2四半期以降の収益回復は想定されていたとみられる。第1四半期決算後に株価が急伸した経緯もあり、上半期赤字決算を売り材料視された。<3193> 鳥貴族HD 2073 +59大幅続伸。前日に2月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比2.7倍と急拡大、15カ月連続でのプラス推移となっている。客数が同2.6倍となっているほか、客単価も同3.8%上昇へ。コロナ禍からの回復が続く形となっているが、前年2月も同2ケタ成長となっていたなか、想定以上に足元の売り上げは好調との見方につながっている。23年7月期累計での既存店増収率は前年同期比94.3%増で推移。<7417> 南陽 2305 +143大幅続伸。前日に業績・配当予想の上方修正を発表している。営業利益は従来の27億円から29億円、前期比20.9%増に引き上げ。建設機械事業において、災害復旧工事需要が継続し、レンタル機械の稼働率が向上したことが上振れの主因となるようだ。第3四半期までの増益率は前年同期比6.6%増にとどまっていたことから、ストレート鬼ポジティブな反応へ。年間配当金も従来計画88円から95円に引き上げ。<9263> ビジョナリーホールディングス 180 -19大幅続落。業務委託先その他取引先が前社長の星崎氏の実質的影響力の下に経営されている、または当社取締役・執行役員の一部が出資している会社である可能性、およびグループの利益に反する可能性のある行為が認識されたとして、第三者委員会を設置すると発表している。つれて、3月17日に予定していた決算発表を延期するとしている。先行きの不透明感が強まる状況に。なお、星崎氏の社長退任も発表されている。<6424> 高見サイ 1638 +300ストップ高比例配分。前日ストップ高に続き上値追い継続の形に。ウォークスルー型の顔認証改札機がOsaka Metroで採用決定と前日に発表しており、材料視される展開になっている。25年に開催される大阪・関西万博の実施に間に合う形で導入が進む予定のようだ。同改札機は、パナソニック コネクトの顔認証技術と、同社が開発した近未来を意識した機能・デザインの改札機が組み合わさったものとなっている。<3181> 買取王国 1031 +93大幅続伸。前日に2月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比19.7%増となり、2月の単月売上としては過去最高水準となっているもよう。ファッション・トレカ・工具をはじめ、ほとんどの商材が順調に推移しているようだ。23年2月期トータルでの全店売上高は前期比18.4%増となり、業績上方修正後の増収率見通しを上回る状況にもなっている。
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2023/03/08 15:25
本日の注目個別銘柄
ダイワ通信、邦チタニウム、モリテックなど
<6273> SMC 71510 -1220急反落。クレディ・スイス証券では目標株価を73750円から75090円に引き上げたが、投資判断は「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に格下げした。24年3月期は電気代や人件費上昇を受け、サプライヤーからの調達コストが上昇すると想定され、営業利益は前期比0.8%減と予想。短期的には中国需要回復期待や自社株買いによる株価押上げ要因があるものの、さらなるカタリストには欠ける状態が続くとみている。<6471> 日本精工 778 +15大幅続伸。JPモルガン証券では投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も800円から1000円に引き上げている。自動車向けは生産台数の回復、費用増の一服、価格転嫁の進展で収益改善が見込まれ、産業機械も工作機械や半導体向け需要が24年3月期上期には底入れ予想としている。収益改善局面(25年3月期予想)におけるPBR0.6倍は、過去最低水準となり魅力が高まるとしている。<5406> 神戸鋼 1075 +59大幅続伸。大和証券では投資判断を「3」から「2」に格上げ、目標株価を1130円としている。鉄鋼・電力事業を中心とした実質増益・増配の方向感などを改めて評価するとしている。鉄鋼・非鉄・電線業界のサブセクターの選好順位として高炉は特殊鋼と並んでトップと位置づけ、値上げ進展に加えて、在庫循環や鋼材需要の観点から現在が当面のボトムになるとみているようだ。<3401> 帝人 1472 +50大幅反発。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も1300円から1700円に引き上げている。経営施策の実行により増益基調へ転換する確度が高まったと考えること、アラミド繊維が全社業績の牽引役になると予想することを評価引き上げの背景に。24年3月期営業利益は435億円で6期ぶりの増益転換を予想している。アラミド繊維はタイヤの補強材用途で採用が増加しているようだ。<5727> 邦チタニウム 2419 +338急伸。米国の大手展伸材メーカーと進めていたスポンジチタンの2023年輸出価格交渉が引き上げで決着したと伝わっている。上げ幅はドル建てで前年比20%程度となるもよう。原料となるチタン鉱石価格や製造過程で使う電力コストの急激な上昇を転嫁する。申し入れ価格の上限付近で決着したようで、収益性の改善につながるとの期待が先行。なお、先週には大阪チタの国内値上げ決着報道なども伝わっていた。<8016> オンワードHD 368 +27大幅続伸。前日に発表した2月の月次動向がポジティブ視されている。既存店売上高は前年同月比34.7%増となり、2カ月連続での2ケタ成長、9カ月ぶりの高い伸長率となっている。店舗売上が同43.3%増と拡大したほか、Eコマース売上も同24.7%の増加に。前年同月に実施された行動制限がなく、実店舗への来客数が大幅に増加した。Eコマースでも、広告宣伝を通じた新規顧客の増加などが図れたもよう。<4109> ステラケミファ 2906 +241大幅続伸。政府は韓国向け輸出管理の厳格化を解除する調整に入ったと報じられている。2019年7月に安倍政権が軍事転用リスクのある素材を韓国に輸出する際の優遇策の見直しを決めたが、経産省では、それ以前の状態に戻すべく、2国間の協議を速やかに行っていくとしている。同社が手掛けるフッ化水素も、以前は包括許可制度がとられていたが、現在は輸出案件ごとに個別審査を求める対象になっている。<5986> モリテック 355 +42急伸。一時は51円高まで上昇。東京都がEV充電器の増設に本腰、2年後に全国で初めて新築マンションへの設置を義務付けるのに先立ち、2023年度は中古マンション向けの補助上限を2倍超に引き上げると報じられた。EV用充電スタンドを手掛けている同社にはメリット享受への期待が再燃する形に。都では、30年時点で都内マンションに設置済みのEV充電器を6万基と、21年度末時点の150倍に増やす計画も掲げる。<7116> ダイワ通信 2020 +400ストップ高。回転寿司コンベア機の国内トップシェアメーカーである石野製作所と共同で、回転寿司店における迷惑行為の検知を目的としたAIシステムの開発に着手すると発表している。各座席にAIカメラを設置し、画像認識機能や行動分析機能を用いて迷惑行為を瞬時に検知、管理者へ通知するシステムを想定のもよう。将来的には、回転寿司店のみならず様々な形態の飲食店にも導入できるよう汎用性を持たせていく方針のようだ。<8254> さいか屋 361 +23大幅続伸。前日に上半期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の32百万円から55百万円に増額、前年同期は130百万円の赤字であった。「大幅改装のための改装売りつくし」を藤沢店全館で開催、売上高が上振れる状況となっている。第1四半期は赤字決算であったため、インパクトは強まる形のようだ。なお、通期では特損の計上なども予定されており、上半期決算時までに公表としている。
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2023/03/07 15:19
本日の注目個別銘柄
HCSHD、タツモ、日駐など
<9201> JAL 2593 +24続伸。先週末に日経平均の定期銘柄入れ替えが発表され、同社はルネサスやOLCとともに新規採用となった。一部試算では、333万株の買い需要が発生し、買い入れインパクトは8.16日分などとされている。ただ、事前の市場予想通りの結果になっており、あらためて買いインパクトを期待する動きは限られているもよう。地合いの好転を受けてルネサスの上昇は目立つものの、他は除外銘柄含めて株価変動は目立っていない。<4506> 住友ファーマ 822 -18急反落。先週末に、減損損失の計上および配当予想の引き下げを発表している。開発方針検討中であったTP-0903について、開発を継続しないことを決定している。つれて、23年3月期において、TP-0903に係る仕掛研究開発を全額減損し、減損損失を205億円計上する。多額の純損失計上見込みとなったため、年間配当金は従来計画の28円から21円に引き下げるようだ。<3923> ラクス 1737 +96大幅反発。先週末の米国市場はグロース株主体に大幅上昇、ナスダック指数は2%の上昇となっている。ボスティック米アトランタ連銀総裁のハト派発言などを背景に、米10年債利回りは3.95%台にまで低下しており、買い安心感が強まる状況となっているもよう。米グロース株高の流れが国内関連銘柄にも波及、同社やSansan、マネーフォワードなど、中小型グロースの代表銘柄が総じて上昇率上位になっている。<9505> 北陸電力 591 +51大幅続伸。原子力規制委員会では先週末、志賀原発の敷地内にある断層について審査会合を開き、「活断層ではない」とする同社の主張を了承したと伝わっている。2016年には、原子炉直下を通る一部の断層について有識者調査団が「活動した可能性がある」と判断していたが、評価をし直す形になっている。これにより、今後の志賀原発の再稼働などが思惑視される展開となっているようだ。<2353> 日駐 241 -26大幅続落。先週末に上半期決算を発表、営業益は35.5億円で前年同期比54.4%の大幅増となり、従来計画の33億円も上振れた。つれて、通期予想は従来の57億円から61億円に上方修正した。ただ、第1四半期の好決算や入国制限緩和による海外からのスキー場来客数増加も期待されていたなか、修正幅は想定よりも限定的との見方が優勢に。個別業績予想は、通期経常利益を従来の32億円から25億円に下方修正。<9678> カナモト 2234 -66大幅続落。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は31億円で前年同期比6.5%減益となっている。建設関連事業の売上高は順調に増加しているものの、減価償却費の増加や将来を見据えた人財投資による販管費の増加などが重しとなったもよう。上半期計画は62億円で同12.7%減であり、大きなサプライズは乏しいものの、民間建設投資が全般堅調推移の中で、減益決算をネガティブ視する動きが先行。<9743> 丹青社 736 +21大幅続伸。先週末に23年1月期の業績修正を発表している。営業利益は従来予想の2億円から6億円、前期比70.4%減に上方修正。売上高はほぼ想定線ながら、主に商業その他施設事業において売上総利益率に改善がみられているようだ。第3四半期決算時に大幅下方修正を発表して株価が急落、その後も低迷状態が続いていたため、見直しの動きが強まる展開になっている。<6266> タツモ 2175 +258急伸。いちよし証券ではレーティングを「B」から「A」に、フェアバリューも2100円から2700円に引き上げた。受注獲得、受注残積み上がりは想定以上のペースとし、業績見通しを上方修正したもよう。パワー半導体用途を中心とする装置需要は旺盛であり、もう一段の評価余地があると判断しているようだ。23年12月期営業益は会社計画31億円を上回る39億円と予想、来期以降も2割の利益成長を見込んでいる。<1873> 日本ハウスHD 382 -25大幅続落。先週末に第1四半期決算を発表、営業損益は13.3億円の赤字となっている。不需要期ではあるものの、前年同期比でも7.2億円の損益悪化となる形に。上半期は同2.5億円の損益悪化見込みであり、想定以上に赤字幅は大きいとの見方が先行。受注減による売上高の減少、資材価格高騰による減価上昇など、住宅事業の赤字幅が拡大する形になっているようだ。<4200> HCSHD 1110 +150ストップ高比例配分。先週末に株主優待制度の導入を発表している。3月末に100株以上保有している株主に対して、クオカード1000円分を贈呈するようだ。中長期的保有の株主増加を図ることなどを目的としている。配当・優待利回りは前日終値ベースで3.9%の水準となる。また、発行済み株式数の1.67%に当たる4万5000株の株式消却を実施することも発表している。
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2023/03/06 15:22
本日の注目個別銘柄
F&LC、CYBOZU、ユニプレスなど
<9983> ファーストリテ 28200 +1050大幅続伸。前日に2月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比21.3%増となり、1月の同10.9%増から伸び率が拡大。客数が同3.9%増加したほか、客単価も同16.8%上昇している。前半は冬物がけん引し、後半は一転して気温上昇で春物が伸びたもよう。今年に入って一部春夏物商品の値上げを実施した中にあって、想定以上に順調な売上推移とも受け止められているようだ。<2670> ABCマート 7060 +310大幅反発。前日に2月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比39.8%増、12カ月連続でのプラス成長となり、当該期間中の伸び率は1月の21.8%増を超えて最高水準に。客数が同26.5%の増加となったほか、客単価も同10.5%上昇している。上旬は冬物が好調だったが、中旬以降はスニーカーなどがけん引へ。免税売上なども好調に推移しているようだ。<3563> F&LC 3650 +270大幅反発。前日に2月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比0.2%減、9カ月連続のマイナス成長となったが、10月以降は2ケタの減少基調が続いていたため、減少率は大きく低下している。客数が同1.7%減と減少幅が狭まり、客単価は同1.5%上昇している。全店売上高に関しては8カ月ぶりのプラスに。イートインが堅調に推移。想定以上に速いタイミングでの回復と評価されている。<6103> オークマ 2840 +300大幅反発。ゴールドマン・サックス証券では投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、目標株価も5600円から7000円に引き上げている。技術力の優位性によるシェア拡大を背景に、中国本土や北米地域を中心に同社の受注高は工作機械全需を長期間上回っていると指摘。また、来下半期以降には世界各国でEV投資需要が拡大するとみられるが、その恩恵を大きく享受する銘柄として注目するべきタイミングとも判断のようだ。<4776> CYBOZU 3035 +414急伸で昨年来高値を更新。本日、3月25日に開催される定時株主総会の招集通知が公表された。この中では22年12月31日現在の大株主上位10名が掲載されているが、個人投資家の井村俊哉氏が99万2000株、2.16%の株式を保有する第8位株主となっていることが明らかになった。井村氏は三井松島をはじめ保有銘柄の株価が軒並み上昇し、個人投資家の注目を集めていることで、思惑買いが先行する状況のもよう。<2685> アダストリア 2314 +84大幅続伸。前日に2月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比24.8%増となり、12カ月連続でのプラス成長となっている。増収率は23年2月期の中で最高水準に。客数が同15.7%の増加となったほか、客単価も同7.9%上昇している。気温の上昇と新生活に向けた需要で春物の販売が好調に推移したもよう。また、自社ECで1000円クーポンを配信したことも売上増加に寄与。<2910> ロックフィルド 1539 -16小幅続落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は13.1億円で前年同期比34.9%減となり、通期予想は従来の20.8億円から12.9億円、前期比39.9%減に下方修正している。原材料やエネルギー価格の高騰が重し、原価コントロールや販売価格の改定などで吸収しきれないもようだ。ただ、上半期までの状況から下振れ自体は想定線、出尽くし感もあって大きな下げにはつながっていない。<5949> ユニプレス 905 +80大幅反発。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も800円かから1000円に引き上げている。設備増強の一巡や日産の新型車立ち上げに対応した生産準備費用の落ち着きなどから日産の生産産台数回復なら黒字化は可能と判断。23年度営業利益予想は115億円から135億円に引き上げ、コンセンサス76億円を大きく上回るとみている。<9990> サックスバHD 849 +60大幅続伸。前日に東京デリカの2月月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比57.3%増となり、12カ月連続のプラス成長となっている。伸び率は12月の11.1%増、1月の21.2%増などと比較しても大きく拡大し、昨年5月以来の高水準となる形に。23年3月期累計では前年同期比30.9%増、全店ベースでの商品売上高も同25.3%増と推移している。<3083> シーズメン 1071 -71大幅安。前日に明らかになった変更報告書によると、サイフの保有比率が13.88%にまで上昇した。2月3日に提出された大量保有報告書で、6.94%を保有する大株主として浮上していたサイフだが、その後も取得を進める形に。保有目的は引き続き純投資。当面の需給思惑などがあらためて強まり、一時は昨年1月以来の高値水準に。ただ、直近の株価急上昇の反動から、引けにかけては利食い売りが膨らんだ。
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2023/03/03 15:21
本日の注目個別銘柄
キーパー技研、大阪チタ、日本SHLなど
<7564> ワークマン 5510 -310大幅反落。前日に発表した2月の月次動向が弱材料視される形に。既存店売上高は前年同月比1.5%減となり、会社計画に対して5%程度下回ったもよう。客単価が前年同月比3.5%上昇した一方、客数が同4.7%減少している。ショッピングセンター型の店舗が好調な一方、ロードサイド型の店舗が苦戦。去年強化したキャンプギアの売上が特需の反動減で伸び悩んだことも影響したようだ。<2593> 伊藤園 4600 +5小幅続伸。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は159億円で前年同期比12.5%増となり、上半期の同4.4%増から増益率は拡大し、コンセンサスも10億円程度上振れたとみられる。国内事業が想定以上に順調だったもよう。ただ、海外は北米の収益改善が遅れており、来期業績拡大に向けた懸念要因とみられているようだ。株価の上値の重さにつながっている。<4202> ダイセル 994 +34大幅続伸。ゴールドマン・サックス証券では投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、目標株価も1020円かから1240円に引き上げている。加熱式たばこの需要拡大に伴う員数増の恩恵、需給バランスタイト化に伴う大幅な値上げの可能性などで、アセテート・トウ事業が当面の業績を押し上げるとみているようだ。23年度以降の業績予想を上方修正、市場コンセンサスからの大幅な上振れを見込んでいる。<1417> ミライトワン 1605 +88大幅反発。自己株式の取得枠拡大及び取得期間の延長を発表している。従来は、発行済み株式数の1.83%に当たる180万株、20億円を上限に、22年11月14日から23年3月31日までの期間で実施予定であった。今回、発行済み株式数の3.71%に当たる360万株、40億円にまで上限を拡大し、取得期間も4月28日まで延長するもよう。なお、1月末段階では83.3万株の取得実績であった。<6036> キーパー技研 4335 +365急伸。前日にキーパーラボ運営事業の月次動向を発表している。2月の既存店売上高は前年同月比27.1%増となり、22年6月以来の高い伸長率となっている。台数が同19.3%増加したほか、単価も同6.6%上昇している。新車への施工が増加してきているようだ。また、キーパー製品等関連事業の売上高に関しても、29.0%増と過去最高の伸び率を更新しているもよう。トヨタ販社向け施工も本格的に開始とされている。<9517> イーレックス 1976 +99大幅反発。前日に23年3月期の業績修正を発表。売上高は従来予想の2056億円から2900億円に上方修正、電力小売および卸売価格が上昇したことなどが背景。利益予想は現在精査中としているが、同様に上振れを織り込む動きとなった。また、カンボジア王国における水力発電所事業への出資参画に関して、ISDN Energy社の出資持分を全て取得し、SPHP CO.,Pte Ltd.を連結子会社化するとも発表。<5726> 大阪チタ 3045 +347急伸。高炉メーカーと進めていたスポンジチタンの2023年度国内価格交渉が、前年から引き上げる方向でおおむね決着したと一部で報じられている。上げ幅は前年度比30%程度となるもよう。ウクライナ危機を背景にスポンジチタン需給が引き締まる中で、値上げが一段と進む状況になっている。同社のほか東邦チタニウムなども、値上げによる収益改善を織り込む動きが先行。<6191> エアトリ 2585 +97大幅続伸。23年9月期の業績上方修正を前日に発表している。営業利益は従来予想の10億円から16億円、前期比28.7%減にまで増額修正。第2四半期に入って以降、全国旅行支援の継続などで、特に国内旅行分野における旅行需要がさらに回復傾向にあり、海外旅行分野も回復傾向にあるとしている。上振れ自体への期待はあったとみられるが、早い段階での大幅な上方修正をポジティブ視する動きが先行へ。<1518> 三井松島HD 3670 -160大幅反落。一般炭の国際価格が急落していると報じられている。豪州産は2月下旬に1トン200ドルを下回り、ウクライナ侵攻前の水準に戻ったようだ。欧州の天然ガス不足への懸念が後退して、需給が緩和したことが背景とされている。石炭価格急騰を背景に足元で業績が急拡大している同社には、今後の反動が想定される状況にも。<4327> 日本SHL 3185 +500ストップ高比例配分。同社株式の取得を目的に設立されたBlossom Bidcoが、同社に対しTOBを実施すると発表、同社では賛同の意見を表明している。TOB価格は3550円で前日終値に対して32.2%のアップ率となっている。買付期間は3月2日から4月13日まで。TOB成立の際には、同社株は上場廃止となる予定。TOB価格に完全サヤ寄せを目指す動きとなっている。
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2023/03/02 15:21
本日の注目個別銘柄
味の素、カナデン、ラクーンHDなど
<2802> 味の素 4392 +374急伸。前日に中期経営計画を発表している。数値目標として、2030年度までの事業利益の年平均成長率10%(2025年度までは15%以上)、2030年度ROE20%などを掲げている。また、EPSは2022年度対比で約3倍の水準を目指すともしている。非常にアグレッシブな計画として評価が高まる展開のようだ。EPS目標からは相応の自社株買いが期待できるとの見方にもなっている。<4613> 関ペイント 1760 -66大幅反落。2279万400株の売出、並びに、341万8500株を上限とするオーバーアロットメントによる売出の実施を発表。売出人はトヨタや大同生命など主要株主の5社となる。売出株は最大で、自己株式を除いた発行済み株式数の11.2%の水準となる。発行済み株式数の3.5%に当たる820万株、120億円を上限とする自社株買いの実施も同時に発表しているが、目先の需給悪化を警戒する動きが優勢になっている。<3391> ツルハHD 8960 -630大幅反落。前日に2月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比0.6%減となり、5カ月ぶりのマイナスに転じている。客単価が同1.8%上昇したものの、客数が同2.4%減少した。食品以外のカテゴリーが伸び悩んだもよう。ここ3カ月程度は5%前後のプラス成長であった。コロナ感染落ち着きによる影響懸念はあったが、早々と顕在化する形と捉えられている。<4186> 東応化 7450 +260大幅反発。野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も7920円から8900円に引き上げている。23年12月期下期以降の半導体サイクルの改善を考慮すると、投資妙味は大きいと評価している。ArFやEUVレジストの世界シェア上昇、国内新工場向け高純度化学薬品の売上増ペースの加速の可能性が高まっているなどと判断しているようだ。<4373> シンプレクスHD 2380 +99大幅続伸。前日に23年3月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の67.8億円から74.6億円、前期比17.3%増にまで上方修正。第3四半期累計では同4.2%増であった。生損保一体型基幹ソリューションの大型案件が進行中の保険ソリューション、創設2年目のXspear Consultingを主体とする戦略/DX コンサルティングの業績が極めて順調に推移しているもよう。<8081> カナデン 1250 +113急伸。自己株式の取得実施を前日に発表している。本日の立会外取引において、発行済み株式数の9.65%に当たる250万株を、1株1137円で取得する。三菱電機が主な売却先となるもよう。機動的な資本政策の遂行及び株主還元の拡充を図ることを取得目的としている。需給妙味にはつながらないが、1株当たりの価値は向上する形に。なお、500万株を上限とする自己株式の消却も行うとしている。<3031> ラクーンHD 998 -90大幅続落。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は8.9億円で前年同期比7.0%増となったが、11-1月期は2.8億円で同13.6%減と減益に転じる形になっている。EC事業における広告宣伝費・販売促進費の増加などが重しとなったようだ。通期計画13億円、前期比15.4%増は据え置いているものの、進捗率の低下をネガティブ視する動きが優勢になっている。<3160> 大光 619 -52大幅反落。120万株の公募増資、35万株の売出、並びに、23万2500株を上限とするオーバーアロットメントによる売出の実施を発表。発行済み株式は最大で10.6%の増加となる。株式価値の希薄化、並びに、目先の需給悪化を警戒する動きが優勢に。調達資金はアミカ事業の拡充に充当する予定。同時に23年5月期の業績上方修正を発表したが、上半期までの状況から上振れは想定されていたため、下支えにはつながらず。<7271> 安永 786 +100ストップ高比例配分。同社のワイヤソーが、次世代のパワー半導体向け新材料である酸化ガリウム向け加工設備として、ノベルクリスタルテクノロジーに採用されたと発表している。酸化ガリウムは、炭化ケイ素や窒化ガリウムなどと比べても、結晶の成長速度が速く、エネルギーやコストの大幅な削減が見込まれるものとしている。実績の積み上げによる今後の成長市場への展開が期待される展開に。<7670> オーウエル 783 +100ストップ高比例配分。前日は後場から急伸してストップ高、本日も一段の上値追いとなった。独自の「塗膜形成技術」を活用したリブレット技術が、航空機の飛行実証実験において良好な結果を得られたとの発表が材料視された。JAL、JAXA、ニコンらとともに、リブレット施工の航空機による飛行実証試験を進めているが、同社の施工方法による機体で1500時間の飛行時間が経過し、十分な耐久性を有することが確認された。
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2023/03/01 15:20
本日の注目個別銘柄
藤商事、冨士ダイス、協栄産など
<7182> ゆうちょ銀行 1176 +20続伸。日本郵政による株式売出を前日に発表。売出株数は最大で10億8900万株となり、出資比率は現在の89%から60%程度にまで低下するもよう。売出価格の決定期間は3月13日から16日まで。一方、立会外取引で8000万株、市場買付で9000万株をそれぞれ上限とした自社株買いを実施するとも発表している。なお、日本郵政による保有株の売却は先に観測報道が伝わっており、織り込みは進んでいたとみられる。<2593> 伊藤園 4590 +50もみ合い。5月1日出荷分から、一部製品の出荷価格を改定すると発表している。缶製品42品は改定率4-26%、業務用のリーフ・飲料製品18品は改定率8-18%としている。収益改善につながるとの見方は強いとみられる。一方、本日の終値を基準にMSCIから除外となり、110億円程度の売り需要が発生すると一部試算されている。短期的な需給動向は重しとなっているようだ。<5803> フジクラ 966 +14大幅反発。将来の脱炭素電源として期待される「核融合発電」向けに、主要部材となる超電導線材を増産すると報じられている。増産する部材は、核融合炉の超電導コイルに不可欠なもので、化学分野で使う核磁気共鳴装置などにも使われるもよう。23年度にも千葉県佐倉市の工場に10億円を投じて生産設備を増強し、年間生産量は従来の2倍以上になるようだ。数年間で計1000km以上を供給できるようになるとされている。<4044> セ硝子 3345 +290急伸。前日に23年3月期業績予想の上方修正を発表。営業利益は従来予想の130億円から155億円に引き上げた。原燃料上昇分の価格転嫁が進んでいるもよう。また、固定資産の譲渡に伴い、譲渡益128億円を特別利益に計上するとして、純利益は290億円の従来予想から370億円にまで上方修正している。第3四半期までの進捗から本業ベースでの上振れ期待はあったとみられるが、素直に好反応みせる。<3863> 日本紙 1089 +37大幅続伸。新聞用紙の価格を4月1日納入分から引き上げると発表。値上げは10%強の水準となるもよう。現在交渉に入っているようだ。資源価格の高騰や円安を背景とした石炭の輸入コスト上昇などに対応。製紙各社は2022年末から23年初めにかけても新聞用紙の値上げを実施していたが、改めてコスト増を転嫁して採算を改善する方針。国内トップの同社の値上げ表明で、今後は他社も交渉を加速させる可能性とされている。<2146> UTグループ 2480 +141大幅続伸。23年3月期の株主還元方法を決定したと発表。同社では、「総還元性向30%」を基準として、配当金及び自己株式取得を通じた利益還元を実施する方針を定めているが、23年3月期は、株価が極めて割安な水準にあるとして自己株式の取得が妥当と判断した。株式報酬費用影響を除いた当期純利益の30%相当規模の自己株式取得を実施するとし、結果的に公表済みの当期純利益予想値に対して総還元性向は約82%に。<6257> 藤商事 1353 -221急落。自己株式を活用した第三者割当による新株予約権の発行を発表している。新株予約権発行による潜在株式数は150万株となる。調達資金は約22.8億円で、資金使途はスマートパチンコ・パチスロの研究開発投資に充当するもよう。希薄化を抑制するため、本日の立会外取引で150万株の自社株買いを行っている。1株当たりの価値に変化は生じないものの、今後の需給面での重しになるとの見方が優勢のようだ。<3393> スターティアH 1356 +91大幅続伸。配当方針の変更に伴う増配を発表し、先週末から株価急伸の展開となったが、本日は、新サービスの開始を発表しており追加の支援材料につながった。連結子会社クラウドサーカスが、PowerPointファイルでWebサイトが簡単に作れる「エルピー ビルダー パワーテッド バイ スライドフロー」のサービス提供を開始する。人手不足や外注費負担などの問題解消につながり、需要の拡大が期待されたようだ。<6167> 冨士ダイス 680 +81一時ストップ高。前日に業績修正、並びに配当予想の引き揚げを発表している。23年3月期営業利益は従来予想の11.4億円から11.1億円に若干下方修正しているものの、固定資産の譲渡益5.1億円を特別利益に計上することで、純利益は8.2億円から12.8億円にまで上方修正している。これに伴い、年間配当金は22円から32円にまで引き上げ、前日終値ベースでの配当利回りは5.3%の水準にまで上昇する形に。<6973> 協栄産 2257 +258急伸。株主優待制度の導入を前日に発表している。3月末100株以上の株主に対して、クオカード1000円分を贈呈する。これにより、配当・優待利回りは4%の水準となる。また、28年3月期までの中期経営計画も発表しており、数値目標として、28年3月期売上高750億円、営業利益21億円(23年3月期見込みは、600億円、16億円)などを掲げている。プリント配線板製造事業からの撤退も発表している。
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2023/02/28 15:23
本日の注目個別銘柄
ラサ商事、アジアパイル、アイルなど
<2502> アサヒ 4812 +65大幅反発。大和証券では投資判断を「3」から「2」に、目標株価も4800円から5400円に引き上げた。23年12月期の会社計画が想定内の水準となったことで、業績予想の不透明感が後退したと評価しているもよう。議論のポイントは、これまでの「大幅なコスト増に対し適正な価格転嫁ができるのか」から、今後は「中長期戦略の妥当性」や「コスト増が落ち着く24年12月期の利益成長率」にシフトしていくとみている。<6962> 大真空 731 -13大幅反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「オーバーウェイト」から「ニュートラル」に、目標株価も1200円から800円にまで引き下げた。円高に加えて、水晶デバイスの需要減速をマイナス要因として織り込むとしている。23年3月期営業利益は会社計画40億円を下回る38億円、前期比26.9%減と予想、24年3月期は従来予想の58億円から40億円、同5.3%増に引き下げているようだ。<6954> ファナック 23140 +660大幅続伸。野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に、目標株価も20700円から26000円に引き上げた。FA受注は23年1-3月期が大底とみており、25年3月期以降の利益成長サイクルへの回帰の確度が高まったと判断しているもよう。営業利益は24年3月期の1620億円予想に対し、25年3月期は2060億円を見込んでいる。なお、野村證券では、安川電機やTHKの投資判断も同様に格上げ。<8227> しまむら 12900 +190大幅続伸。先週末に2月の月次動向を発表。既存店売上高は前年同月比12.2%増、5カ月連続のプラス成長となり、10月以来の2ケタ成長になった。客数が同4.4%増加したほか、客単価も同7.0%上昇した。全国的強い冷え込みで冬物衣料が好調であったほか、月度下旬に気温が上昇したことで春物新作アイテムなども好調に推移しているもよう。23年2月期トータルでの全店売上高は前期比4.9%増となっている。<8209> フレンドリー 640 -150ストップ安比例配分。株主優待制度の休止を先週末に発表しており、ネガティブ材料視される形になっている。今般の業績状況を踏まえてのものとしており、22年3月期の優待実施が最後となるようだ。これまでは、100株以上の株主には2000円分、200株以上の株主には5000円分の店舗利用の際の優待券を配布しており、優待利回りが株価の下支えにもなっていたとみられる。<5284> ヤマウHD 1030 +150ストップ高比例配分。株主還元方針の変更、並びに、今期配当計画の上方修正を発表している。配当方針は、財務の健全性を前提としながらも、連結配当性向30%程度を目安に業績に応じた配当を実施することを基本にするとしている。それに伴い、23年3月期配当金は従来計画の30円から58円にまで引き上げている。先週末終値ベースでの配当利回りは6.6%の水準となり、配当利回り妙味が高まる展開になっている。<3023> ラサ商事 1601 +216急騰。先週末に23年3月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の23億円から28億円、前期比9.8%増に、一転増益予想へと増額している。資源・金属素材関連事業における取扱い原料の相場価格上昇、産機・建機関連事業における国内・海外でのポンプ販売の好調推移などが背景となる。加えて、年間配当金も従来計画の58円から68円に引き上げている。<2157> コシダカHD 910 +26大幅反発。固定資産の譲渡、それに伴う特別利益の発生を発表している。名古屋市に保有する土地及び建物を譲渡、現在は不動産管理事業として賃貸中となっている。譲渡益は43.5億円で23年8月期に特別利益として計上、これに伴い、通期純利益は従来予想の44.4億円から70億円に引き上げている。経営資源の効率的活用及び財務体質の強化を図ることを目的としており、ポジティブに捉えられている。<5288> アジアパイル 743 +73急伸。23年3月期末配当計画の引き上げを発表している。期末配当金は従来予想の10円に対して、普通配当を15円に引き上げ、さらに創業100周年記念配当5円を実施することで、20円にするとしている。年間配当金は30円となり前期比10円の増配となる。先週末終値ベースで配当利回りは4.5%となり、全般的に3月末権利取りの動きが強まる中で、関心も高まる状況に。<3854> アイル 2240 +295一時ストップ高。先週末に業績予想の上方修正を発表している。上半期営業利益は従来予想の11.3億円から16.6億円、前年同期比95.9%増に、通期では24億円から31億円、前期比47.6%増にそれぞれ増額。半導体不足によるサーバー機器の納品遅延の影響の解消などが想定以上に進んだもよう。また、上半期1円の増配を加えて、年間配当金も従来計画の20円から25円に引き上げ、前期比7円の増配となる。
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2023/02/27 15:34
本日の注目個別銘柄
東エレク、旭ダイヤ、リリカラなど
<8035> 東エレク 47770 +3180大幅反発。予想を上回る決算を発表したエヌビディアが急伸、米SOX指数は3.3%の上昇となっており、国内半導体関連株に買いが集まる展開となっている。同社に関しては、UBS証券が投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げで、目標株価も40000円から60000円に引き上げている。半導体市場のサイクルボトムが23年前半となる条件が揃ってきたとみているもよう。<8801> 三井不 2536.5 +62.5大幅反発。日銀の次期総裁候補である植田氏が衆院議で所信を表明している。黒田総裁の大規模金融緩和について、「様々な副作用が生じているが、経済、物価情勢を踏まえると、2%の物価安定の目標の実現にとって必要」とし、今後も金融緩和を続けることが適切だとしている。過度な金融政策の変更に対する懸念後退につながり、金利上昇がデメリットとなる不動産株の買い需要につながっているようだ。<4188> 三菱ケミG 820.6 +17.2大幅反発。野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も780円から1160円に引き上げている。構造改革、価格転嫁力やMMA採算の改善から、投資魅力は高いと評価しているようだ。今期の機能商品の採算改善効果は想定以上で、来期以降もこの効果は持続すると予想し、24年3月期調整後営業利益は2760億円から3103億円に引き上げのもよう。株主還元拡充への見直しにも注目と。<3038> 神戸物産 3710 +120上伸。一昨日に1月の単体月次動向を発表している。売上高は前年同月比10.5%増、営業利益は同6.1%減となっている。営業利益は3カ月連続で前年割れだが、減益率は縮小しており、売上総利益は3カ月ぶりにプラスに転じる。11月以降の円安是正などから、今後は輸入PB商品などの採算改善も見込まれており、最悪期は通過したとの見方も強まる形のようだ。<9076> セイノーHD 1433 +39大幅反発。東海東京証券では投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に、目標株価も1210円から1710円に引き上げた。同社では配当方針を変更 、今後は DOE2.4%と、連結配当性向30%のいずれか高い金額を目安に配当を実施する。会社側では配当計画を未定としているが、東海東京では23年3月期年間配当金を58円と予想。配当利回りは4%強の水準となり、利回り妙味に意識が強まる展開へ。<3765> ガンホー 2503 +142大幅続伸。いちよし証券ではレーティングを「B」から「A」に、フェアバリューも2600円から3200円に引き上げた。主力タイトル「パズドラ」はユーザーが定期的に復帰・継続しており、今後も安定推移が見込めると。また、子会社が手掛ける「Ragnarok」シリーズもユーザー獲得が実現できており、23年12月期以降の業績予想を引き上げ、今期営業益は240億円から300億円に引き上げた。<6103> オークマ 5410 +290大幅反発。一昨日に自己株式の取得実施を発表、買い材料視される展開になっている。発行済み株式数の1.61%に当たる50万株、20億円を上限としており、取得期間は2月24日から4月28日まで。株主への利益還元及び経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能にすることを取得目的としている。比較的短期間での取得となっており、目先の需給面へのインパクトを期待する動きが優勢に。<6140> 旭ダイヤ 854 +82急伸。前日に明らかになった大量保有報告書によると、株式会社MI2、並びに、村上貴輝氏の共同保有割合が5.04%になっていることが明らかになっている。保有目的としては、投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこととしている。目先の株式買い増しの動きに加えて、今後の株主価値向上策につながる可能性などを思惑視する動きが先行しているようだ。<3393> スターティアH 1138 +150ストップ高比例配分。配当方針の変更を発表、従来計画を前倒しして、23年3月期より配当性向30%を目標にするとしている。これに伴い、期末配当金は従来計画の7円から29円にまで大幅に引き上げ、年間配当金は34円となり、前期比では20円の増配となる。一昨日終値をベースにすると配当利回りは3.4%の水準となる。利回り妙味が高まる展開になっているようだ。<9827> リリカラ 522 +45大幅反発。前日に明らかになった大量保有報告書によると、リバーフィールドが11.03%を保有する大株主に浮上している。保有目的は純投資としている。6月末時点では4.94%保有の第2位株主であり、株式を買い増ししている状況にある。短期的な需給思惑なども強まる形に。なお、リバーフィールドはTKP<3479>の河野社長の資産管理会社である。
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2023/02/24 15:21
本日の注目個別銘柄
マキタ、フルハシEPO、ゆうちょ銀行など
<6586> マキタ 3240 -255急落。前日の米国市場ではホームデポが決算を受けて下落、11-1月期決算では既存店売上高が予想外の減収となり、売上高が想定を下振れる状況となっている。ホームデポは建築資材および住宅増改築製品などを中心に販売していることで、電動工具などの需要減少懸念にもつながっているとみられる。なお、メリルリンチ日本証券による投資判断引き下げの動きなども観測されているもよう。<1911> 住友林 2567 -97大幅反落。SMBC日興証券では投資判断を「1」から「2」に、目標株価も3100円から3000円に引き下げた。22年度決算や米国の住宅市場動向などを踏まえ、当面の業績予想を引き下げたもよう。ローン金利上昇、販売価格上昇などによる需要鈍化で、足元で米国の住宅受注は大幅に減速。金利のピークアウトに伴い、徐々に需要が回復に向かう可能性はあるが、現在の株価水準は当面の回復を織り込んだ水準にあると分析。<2229> カルビー 2703 -104大幅続落。前日にグループ成長戦略説明会を開催している。23-25年度は構造改革期として、オーガニック売上成長率4-6%、連結営業利益成長率6-8%を目指すとしており、25年度の想定利益水準は市場の期待値を下回っているものとみられる。国内ではマーケティング戦略の強化や広島新工場稼働による生産性向上を目指すとしている。株主還元は総還元性向50%以上をめどに安定的な増配を実施としている。<7419> ノジマ 1329 +15続伸。発行済み株式数の2.03%に当たる200万株、30億円を上限とした自己株式の取得実施を前日に発表。取得期間は2月22日から24年2月21日まで。株主還元の充実及び経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行による資本効率の向上を目的に。当面の需給面での下支え要因につながるものとしてポジティブに反応しているもよう。15日まで実施していた前回の自社株買いでは172万4600株の取得実績。<7494> コナカ 351 -9大幅反落。前日に業績予想の下方修正を発表している。営業利益は上半期が従来予想の14.5億円から4.8億円に、通期では5.3億円から一転4.4億円の赤字に減額。子会社であるサマンサタバタの業績下方修正に伴うものとなっている。同子会社では15日に修正を発表しており、同社への影響も織り込み済みとみられるが、足元で株価の上昇ピッチも速まっていたことで利食い売りが急がれる状況にもなっているもよう。<9221> フルハシEPO 2211 +400ストップ高比例配分。80万株の公募増資、並びに、12万株を上限としたオーバーアロットメントによる売出を発表している。最大で18.5%の希薄化となるものの、資金調達による設備投資の拡大が業績向上に直結するとの期待もあって、ネガティブに捉える動きは限定的のようだ。一方、設立75周年記念配実施による年間配当金の40円から50円への増配、3月末を基準日とする1:2の株式分割実施も発表している。<4528> 小野薬 2784 -64.5大幅続落。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「オーバーウェイト」から「アンダーウェイト」に2段階格下げ、目標株価も4100円から2500円に引き下げている。第3四半期決算で明らかになった国内オプジーボの成長鈍化を格下げの背景としている。24年3月期が業績ピークとなる可能性は従来以上に高まったと指摘。また、足元の円高によるロイヤルティ収入の目減りなどもマイナス材料としているもよう。<8795> T&DHD 2011 -126大幅続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、目標株価を2110円から2520円に引き上げも、投資判断は「オーバーウェイト」から「ニュートラル」に格下げ。還元余力は高いものの、会社側では将来利益からの還元には慎重のもようとして、自己株取得に回る部分は少ない可能性があると指摘。5月の自社株取得が 200億円を下回る可能性は低いとみるが、市場期待より少ない点は失望されるリスクがあるとみている。<7182> ゆうちょ銀行 1140 -79大幅反落。日本郵政が保有している同社株を売却する方向で調整に入ったと伝わった。売却が決定すれば、株式を上場した2015年11月以来となり、売却規模は1兆円を超える可能性があるともされている。年度内の売却を想定しているもよう。日本郵政の保有比率は約89%、今回の売却で保有比率を60%程度まで引き下げ、プライム市場の上場要件をクリアする狙いとされている。今後の需給への影響を警戒する動きが先行。<6920> レーザーテック 21865 -290大幅続落。前日の米国市場ではSOX指数が3.3%の大幅下落となっており、同社など国内半導体関連にも売りが波及する展開になった。米国では2月のS&Pグローバル製造業・サービス業PMIが総合で50.2となり、前月の46.8から上昇し、8カ月ぶりの高水準となった。市場予想の47.5も大きく上振れに。利上げ長期化見通しの強まりから、米10年債利回りは4%台目前と、昨年11月以来の水準に上昇している。
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2023/02/22 15:20
本日の注目個別銘柄
大黒天、ツバキナカシマ、ソーダニッカなど
<8058> 三菱商事 4756 +81大幅反発。野村證券では投資判断「バイ」継続で、目標株価を6330円から6580円にまで引き上げた。原料炭市況の上昇を主因に24年3月期の業績予想を引き上げているほか、下限配当の引き上げや追加の自社株買いなど積極的な還元方針を打ち出したことも評価している。今後は同業他社比での出遅れを埋める動きになると想定しているようだ。なお、野村證券では、三井物産、丸紅、住友商事なども目標株価も引き上げた。<3402> 東レ 830.7 +28.8大幅続伸。26年度をめどとして名古屋市に「空飛ぶ車」などの素材を開発する拠点を設けると報じられている。AIを活用して研究体制を効率化し、機体の軽量化につながる炭素繊維材料を開発していくもよう。空飛ぶ車は30年には世界で30兆円規模まで拡大するとみられており、成長市場に向けた展開力に関心が向かう展開にもなっているようだ。なお、同社では現在、欧米企業向けに空飛ぶ車向け炭素繊維材料を供給している。<7071> アンビス 3335 -195大幅続落。3月14日付でのスタンダード市場からプライム市場への上場区分変更を発表している。一方、プライム市場上場区分充足目的もあり、代表取締役による1000万株の売出、並びに100万株を上限とするオーバーアロットメントによる売出の実施も発表、当面の需給悪化につながるものとして、ネガティブに捉えられているようだ。売出価格決定日は3月1日から7日となっているもよう。<7729> 東精密 4945 +160大幅続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「ホールド」から「バイ」に格上げ、目標株価も4700円から7200円に引き上げている。1000億円を超える受注残高を考慮すれば短期的な業績底割れリスクも低く、25年3月期以降の業績は計測機器部門の底上げ、23年後半以降の半導体市場好転、パワー半導体加工装置など戦略製品の本格的な貢献により、再び成長局面を迎えるとみている。<1820> 西松建 3735 +180大幅続伸。2030年までの長期ビジョン、並びに、25年度までの中期計画を発表している。中計の数値目標としては25年度営業利益220億円(22年度見込み140億円)などを掲げている。また、今後3年間は配当性向70%の株主還元を実施などともしている。直近では業績・配当予想を下方修正し、株価が急落した状態にあるため、見直しの動きが進む形になっているようだ。<6804> ホシデン 1725 +121大幅続伸。前日に提出された大量保有報告書によると、シティインデックスイレブンズの大量保有が明らかになった。市場内での株式取得により、2月13日時点で発行済み株式数の5.26%に当たる330万株超を保有しているようだ。投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うことを取得目的としている。今後のさらなる株式取得、株主向上策強化へのプレッシャーにつながる可能性などを思惑視する動きが先行。<5310> 東洋炭素 4550 +280大幅続伸。前日には決算説明会が開催されており、評価材料につながっているようだ。SiCコーティング黒鉛製品は、シリコン/SiCエピ用途の需要が引き続き強く、実行中の増設投資の一部先行稼働で高水準の需要に対応しているとされている。注文が多くすでに先行稼働した分では対応しきれず、次の投資に入っている状況のもよう。パワー半導体関連市場の拡大メリットが意識される展開にも。<2791> 大黒天 5310 +380大幅続伸。SBI証券では投資判断「買い」、目標株価7250円で新規カバレッジを開始している。同社ではコストが上昇する中でも大半の商品で値上げを行っておらず、他社との価格差が広がってきており、足元での既存店売上好調につながっているとみている。今後、コスト増加が一巡するタイミングでは、「安さ」を武器に、既存店増収率を高めながら売上総利益率の改善を見込める局面を迎えるとみているようだ。<6464> ツバキナカシマ 949 -138急落。前日に延期していた22年12月期決算を発表。営業損益は90.7億円の赤字となり、前期比149億円の損益悪化に。米国事業の減損損失計上などが大幅悪化の主因。14日に修正計画は発表済みであるものの、一部の借入金に付されている財務制限条項に抵触していることで、継続企業の前提に関する注記が記載されたことが本日は売り材料となったようだ。なお、23年12月期は業績回復・増配を見込んでいる。<8158> ソーダニッカ 860 +93急伸。14円の特別配当を実施すると発表、23年3月期の年間配当金計画は従来の26円から40円に引き上げている。目標とする経営指標の2期連続達成見込みなどを特別配当実施の背景としている。前日終値ベースでの配当利回りは5.2%の水準となり、利回り妙味が高まる状況のようだ。また、来年度業績に対する安心感などにもつながっているとみられる。
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2023/02/21 15:23
本日の注目個別銘柄
瑞光、浜ゴム、アップルなど
<6338> タカトリ 6530 +430大幅反発。一部で報じられている特集記事が材料視されている。売上高300億円以下の中堅企業において、3年前比で時価総額が最も膨らんだ企業として紹介されている。23年1月の平均時価総額は20年1月と比べて13.78倍の水準となっているもよう。パワー半導体ウエハー材料の炭化ケイ素を切断する装置が伸びており、業績の拡大へと繋がっているようだ。<5341> アサヒ衛陶 756 +45大幅反発。テンフィールズファクトリーと、EVスタンド機器事業に関する業務提携で合意したと発表。提携先企業は、太陽光発電設備や風力発電設備のほか、EV充電器設備などの設置などを手掛ける企業で、EV充電器の課金システムを独自に開発している。今後、同社のEVスタンド機器にテンフィールズ社が開発した課金システムを搭載し、国内向け製品を共同開発していくもよう。同事業の拡大期待が高まる展開になっている。<9418> USENNEX 2615 +109大幅続伸。動画配信サービスParaviを運営するプレミアム・プラットフォーム・ジャパン(PPJ)を完全子会社とする株式交換を行うと先週末に発表している。PPJ1株に対して同社株7.94株を割り当て交付する。交付株式に充当するため、立会外買付で254万800株の自社株買いを行うとしている。将来的には「U-NEXT」と「Paravi」のサービス統合を予定、シナジー創出を期待する動きが先行へ。<2215> 第一パン 398 +24大幅反発。先週末に22年12月期の決算を発表、営業損益は6.7億円の赤字となり、前期比0.4億円の損益悪化、13日に下方修正した水準での着地となっている。一方、23年12月期は1.4億円の黒字に転じる見通しとしており、買い材料につながっているようだ。黒字化実現ならば16年12月期以来となる。商品群の拡充、並びに、生産拠点の集約効果などを見込んでいるもよう。<4766> ピーエイ 167 -12大幅反落。先週末に22年12月期の決算を発表、経常損益は0.8億円の黒字で前期0.2億円の赤字から黒字転換、従来予想の0.5億円も上振れる着地に。一方、23年12月期は0.6億円で同20.7%の減益見通しとしており、ネガティブに捉える動きが先行のもよう。営業利益は同94.1%の大幅増益見通しになっているが、前期の補助金収入一巡などによる営業外収支の悪化を見込んでいる。<2788> アップル 287 -63急落。先週末に22年12月期の決算を発表している。営業利益は14.6億円で前期比4.5倍となり、従来予想を1億円程度上回る着地になっている。一方、23年12月期は4.8億円で同67.1%減と大幅減益の見通しとしており、ネガティブなインパクトにつながっている。円安や市況上昇の効果で、前期業績が急拡大した反動を想定しているとみられる。<6480> 日トムソン 594 -29大幅続落。東海東京証券では投資判断を「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に格下げ、目標株価も770円から710円に引き下げている。四半期受注が前年を下回ってきていることから、今後は四半期業績の悪化が見込まれること、在庫調整による生産減少が始まるが、調整期間が不透明で受注回復期待が難しいことなどを格下げの背景としている。24年3月期営業利益は3割超の減益に転じると見込んでいるようだ。<6279> 瑞光 960 +111急伸。設立60周年記念株主優待を実施すると発表している。5月20日現在の100株以上保有の株主が対象となり、100株以上保有で60周年オリジナルクオカード1000円分を贈呈する。これは、2月20日現在100株以上保有する株主を対象とした2000円分のクオカード贈呈に加えて実施するものだが、記念優待に関しては今回限りの実施となるもよう。配当・優待利回り妙味が高まる形に。<5101> 浜ゴム 2441 +226急伸で昨年来高値更新。先週末に22年12月期決算を発表、営業利益は689億円で前期比17.7%減となったが、市場予想は50億円程度上振れる着地になっている。販売価格是正の浸透や販管費抑制効果などが想定比上振れの背景。23年12月期は730億円で同6.0%増益の見通しとしている。ほぼ市場コンセンサス並みの水準ではあるが、前期業績の上振れ、並びに、増益ガイダンスが買い安心感につながっているもよう。<6920> レーザーテック 22555 +270急反発。先週末の米国市場でSOX指数が1.6%安となるなど、半導体関連株が売られたため、国内関連銘柄も総じて弱含みの動きが先行した。ただ、三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「オーバーウェイト」、目標株価31400円で新規カバレッジを開始した。ほとんどの半導体製造装置メーカーが 23年度は減収減益を余儀なくされるとみられるなか、同社は大幅増収増益が持続すると分析。買い直された。
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2023/02/20 15:21
本日の注目個別銘柄
フリュー、ダイワ通信、買取王国など
<5108> ブリヂス 5148 +212大幅続伸。前日に22年12月期の決算を発表している。営業利益は4413億円で前期比17.1%増益、市場想定を40億円程度の上振れに。一方、23年12月期の調整後営業利益は5100億円で同5.7%増の見通し。各エリア、各商品ともに販売本数の増加を見込んでいる。年間配当金は前期比25円増の200円を計画。今期の増益ガイダンス並びに増配計画を受けて買い安心感が先行する状況になっているもよう。<9143> SGホールディングス 2076 +15反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も2500円から2700円に引き上げ。平均約8%の値上げを発表しており、現状の投資論点は運賃値上げによる利益の歩留まりに移行したと考えているもよう。コスト増加を上回る運賃値上げとなり、24年3月期以降の業績予想を上方修正。上場来平均を下回る現状のPBRは割安と評価している。<4188> 三菱ケミG 805.8 +28.9大幅反発。前日に23年3月期の業績上方修正を発表している。ジレニアの仲裁判断を踏まえ、仲裁手続き中のロイヤリティを第4四半期に一括認識するとし、コア営業利益計画を2000億円から3260億円に増額している。今回の過去受領分の一括認識は一過性のものではあるが、その水準は想定以上との見方が優勢のもようで、ポジティブな反応が強まる形に。<4704> トレンド 6340 +60切り返して反発。前日に22年12月期の決算を発表、営業利益は313億円で前期比28.2%減益となり、市場コンセンサスを50億円程度下振れる着地になっている。人件費増加などにより会社計画も下回る結果に。一方、23年12月期は348億円で同11.0%増を見込む。発行済み株式数の3.74%に当たる520万株、250億円を上限とする自社株買いを発表したことも好感されている。<7550> ゼンショーHD 3680 +140大幅反発。すき家の約3割に当たる商品を10-40円値上げすると発表している。すき家の値上げは2021年12月に並盛を50円値上げして以来となるようだ。原材料費や人件費などのコスト高、卵の価格高騰を受けてのものとなる。収益増への直結が期待され、ポジティブな反応が先行しているようだ。また、ロッテリアの買収も発表、買収額は非公表であるが、取扱商品の一段の多角化、コストシナジーなどが期待されている。<4936> アクシージア 1330 +60大幅反落。本日、グロース市場からプライム市場に上場市場区分が変更されている。それとともに、本日は売出株の受渡期日ともなっており、需給悪化が顕在化する状況になっているようだ。売出株数は265万株、オーバーアロットメントによる売出株数は39万7400株となっている。株式売出と市場変更発表前の1月30日終値との比較で、前日の株価は6.8%安い水準であった。<6238> フリュー 1181 +89大幅続伸。岡三証券では投資判断を「中立」から「強気」に、目標株価も1200円から1500円に引き上げた。中期的には、プリントシール機のDXによるビジネスモデルの転換が期待されるほか、24年3月期には、プリントシール機のプレイ回数の回復とシール紙の値上げ効果で業績が回復に転じるとし、営業利益は前期比31.8%増の29億円を予想している。株価はこうした回復・成長を織り込む余地が大きいとみている。<2489> ADWAYS 647 +100ストップ高比例配分。発行済み株式数の13.57%に当たる570万株、20億円を上限とする自社株買いの実施を発表。取得期間は2月17日から7月31日まで。株主還元及び、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行することを取得目的に。高水準の自社株買いが当面の需給面での下支えにつながるとの期待が先行した。なお、同社の自社株買いは21年12月から22年5月にかけて239万株を取得して以来。<7116> ダイワ通信 1680 +300ストップ高。AI顔認証端末を活用した登園通知システム「FACE FOUR CONNECT」をリリース、3月より受注を開始すると発表している。通園バスの降車時確認だけでは防げないハプニング、ヒューマンエラーの防止、保護者の不安の解消などにつながるようだ。2月7日高値から34%調整して下げ一巡感も強まりつつあった中、株価反発材料とされている。<3181> 買取王国 1870 +275一時ストップ高。前日に23年2月期の業績上方修正を発表。営業利益は従来予想の2.7億円から3.8億円に引き上げ。リユース市場の活況が続いており、売上が想定以上に拡大したもよう。年間配当金も従来計画の14円から16円に増額、前期比9円の増配に。第3四半期までの状況から業績上振れ期待は高かったとみられるが、1月に配当計画を示したばかりでもあり、一段の増配はインパクトに。
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2023/02/17 15:21
本日の注目個別銘柄
アルマード、APHD、ミットなど
<2501> サッポロHD 3085 -115大幅続落。前日に22年12月期決算を発表。事業利益は93.1億円で前期比14.4%増、2月6日に業績修正を発表済み。一方、23年12月期は135億円で同45.0%増を見込む。ビール類の値上げ効果などによる国内酒類の増益を想定しているもよう。営業利益は95億円で同6.0%減益の見通しで、市場コンセンサスを20億円程度下振れ。総じて決算インパクトは乏しい印象だが、見切り売りが優勢となる形に。<6080> M&Aキャピ 4480 +405急伸。国内M&A市場において、大手証券の主戦場だった大型案件に独立系M&A仲介会社が参入していると報じられた。報道の中では、1月に完了したオリックスによるDHCの子会社化は同社が仲介したとされる。買収額は約3000億円でM&A仲介会社が手掛けた案件としては過去最大規模、同社の手数料は数十億円規模とみられているもよう。決算を受けて急落した直後でもあり、押し目買いの動きが活発化する状況に。<4344> ソースネクスト 232 +12大幅反発。前日に発表された1月の訪日客数は149.7万人で、12月からは12.7万人の増加になっている。コロナ前比では56%の水準だが、年2000万人台への回復も視野に入る状況へ。百貨店などでは高級ブランド販売が好調とも伝わっており、インバウンド関連への刺激材料にもつながっているようだ。前日には決算内容が嫌気され急落した同社にも、インバウンド需要への期待が高まる形のもよう。<3415> 東京ベース 445 -5伸び悩み反落。前日に23年1月期の業績上方修正を発表している。営業損益は従来予想の1億円の赤字から一転、1.9億円の黒字に増額。国内において、インバウンド需要の回復、気温低下による冬物商品や人気アイテムの好調な売上推移、値引き率の抑制などが上振れの背景となっているもよう。無配を計画していた年間配当金も2円にすると発表している。<4932> アルマード 1236 +113急伸。株価が安値圏にあった中、引き続き配当金の増額をポジティブ視する動きが優勢になっている。14日には第3四半期決算を発表して収益予想を下方修正、広告宣伝・販促コストの増加などで通期営業利益は一転減益見通しに修正している。ただ、年間配当金は特別配当金を加え、55円から65円にするとしており、前日終値ベースでの配当利回りは5.8%の水準となっている。<7235> 東ラヂエタ 590 -150ストップ安比例配分。親会社であるマレリの保有株売却意向を受けて、立会外取引で自社株買いを実施すると発表。取得株式数は発行済み株式数の34.8%に当たる500万株、取得価格は前日終値の740円としている。1株当たりの大幅な価値向上にはつながるものの、もともとマレリ保有株の行方には関心が高まっており、市場ではMBOや他社によるTOB実施などへの期待が先行していたため、こうした期待感が後退した。<3640> 電算 1999 +400ストップ高比例配分。前日に業績予想の上方修正を発表、営業利益は従来予想の12.5億円から22億円に。1月31日に第3四半期決算を発表していたばかりであり、修正のタイミングには意外感も。公共分野における行政手続きのオンライン化や転出・転入手続のワンストップ化等の法制度改正対応のほか、新型コロナ対策に伴う各種対応などが伸展したとしている。年間配当金も従来計画の37円から45円に増額。<3175> APHD 782 +145急騰。株主優待制度の拡充と第三者割当増資を材料視して、株価は前日まで連日のストップ高となっていた。本日は前日に発表された1月の月次動向を受けて、一段の上値追いの展開になっている。1月の既存店売上高は前年同月比で2倍の水準にまで再拡大。客数が前年比で倍増となっている。11月、12月と増収率が30%第、20%台とやや低下していた中、再加速する状況に。<3204> トーア紡 358 -27大幅反落。前日に22年12月期の決算を発表、経常利益は5.3億円で前期比26.5%増となり、従来予想の3.8億円を大きく上回る着地になっている。一方、23年12月期は4.8億円で同9.1%減と減益に転じる見通し。エレクトロニクス事業や衣料事業の収益が伸び悩むとみているほか、営業外収支の悪化なども見込んでいる。前日にかけて株価が急伸した反動も影響しているようだ。<4016> ミット 738 +100ストップ高比例配分。前日に25年11月期までの中期経営計画を発表している。数値目標として、25年11月期売上高60億円、営業利益3億円、ROE15%以上などを掲げている。22年11月期売上高は43億円、営業利益は1.2億円の水準である。DXソリューションサービスの売上拡大による利益率向上などを図っていくもよう。また、30年11月期までには時価総額100億円を目指すともしている。
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2023/02/16 15:27
本日の注目個別銘柄
エムアップ、アウトソシング、日ペHDなど
<3661> エムアップ 1000 -193急落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は17.1億円で前年同期比24.2%増益、通期計画22億円に対する進捗率は77.9%と順調に推移。ただ、10-12月期は5.3億円で同12.9%減と減益に転じている。10-12月期はコンテンツ事業の収益水準が鈍化する形に。会社計画値の上振れがコンセンサスであったとみられる中、過度な業績上振れ期待は後退する形に。<6699> ダイヤHD 1045 -300ストップ安比例配分。前日に第3四半期決算を発表、営業損益は20.1億円の赤字となり、前年同期比29億円の損益悪化に。通期予想は従来の7億円の黒字から10億円の赤字に下方修正、エネルギーソリューション、自動車事業の回復の遅れを要因と説明。また、為替差益の減少に伴い、経常損益は17億円の黒字から10億円の赤字に修正。上半期までの状況から業績悪化懸念は強かったが、下振れ幅は想定以上との見方に。<2427> アウトソシング 1141 +150ストップ高。前日に22年12月期決算を発表、営業利益は220億円で前期比8.1%減、会社計画線上での着地となった。23年12月期見通しは305億円で同38.7%増益、海外製造・サービス、国内技術セグメントなどがけん引役に。こちらもほぼコンセンサス並みの水準。一方、中期計画を発表しており、24年12月期は390億円、25年12月期は515億円としており、高い利益成長の継続見通しをポジティブ視へ。<4612> 日ペHD 1233 +95大幅続伸。前日に22年12月期の決算を発表、営業利益は1119億円で前期比27.7%増益、23年12月期見通しも1400億円で同25.1%増と連続2割増益見通し、年間配当金も11円から13円への引き上げを計画している。実績値・見通しともに市場コンセンサスを40億円程度上振れているようだ。中国需要に明るさが見られていること、物流混乱が沈静化しつつあることなども指摘されているもよう。<2914> JT 2786.5 +66.5続伸。前日に22年12月期決算を発表。調整後営業利益は7278億円で前期比19.2%増、10-12月期は900億円で前年同期比33.2%増と増益率が拡大した。シェア上昇や値上げ効果などが増益決算の主因に。23年12月期は6670億円で前期比8.4%減を見込む。為替円高のマイナス影響を見込んでいるもよう。ただ、年間配当金は前期比据え置きの188円を計画、高利回り銘柄として安心感につながった。<6326> クボタ 2025.5 +22大幅続伸。前日に22年12月期の決算を発表、営業利益は2189億円で前期比10.5%減益となり、従来計画の2400億円を下振れた。一方、23年12月期は2700億円で同23.3%増益の見通しとしており、2600億円強のコンセンサス水準を上回っている。機械事業の増収効果や値上げ効果などを反映しているもよう。想定以上の収益回復見通しをポジティブに捉える動きが優勢に。<6273> SMC 67360 -1870大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業益は642億円で前年同期比12.2%増、事業環境が悪化する中での2ケタ増益決算には評価の声が多い。円安効果なども追い風になった。一方、通期計画は2485億円で前期比9.1%増を据え置き。1月の受注トレンド鈍化などを反映しており、1-3月期は前四半期比で大幅減益を見込む。保守的とはみられるが、足元の株価が高値圏にあり、出尽くし感が強まった。<4755> 楽天グループ 713 +51切り返して反発。前日に22年12月期決算を発表、Non-GAAP営業損益は3256億円の赤字で前期比1000億円の損益悪化、10-12月期は697億円の赤字で前年同期比65億円の損益改善。モバイルの赤字が引き続き響いたが、10-12月期の同事業は前年同期比で60億円の損益改善。また、楽天モバイルの今期設備投資は前期並みの計画だが、24年12月期は半減を想定、同事業のボトムアウトが期待された。<7309> シマノ 21565 -1500大幅反落。前日に22年12月期決算を発表、営業利益は1692億円で前期比14.1%増となり、会社計画1635億円を上振れた。一方、23年12月期は1050億円で同37.9%減と大幅減益の見通しとしており、1600億円程度のコンセンサスを大幅に下回った。市場全体の縮小に伴う自転車部品事業の売上が減少するもよう。市場の調整入りへの懸念は強まっていたものの、減益幅は想定以上との見方が優勢に。
<ST>
2023/02/15 15:39
本日の注目個別銘柄
ファインデクス、タナベ、オプトランなど
<6098> リクルートHD 4159 -220大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業益は969億円で前年同期比12.4%減となり、第3四半期累計でも同2.6%減と減益に転じた。一方、通期予想は売上高が3兆3000億円から3兆4250億円に、調整後EBITDAが5200億円から5250億円に上方修正。決算サプライズは限定的とみられるが、HRテクノロジー事業のドルベースの売上高が鈍化していることなどがマイナス視された。<2587> サントリーBF 4740 +285大幅高。前日に22年12月期決算を発表、営業益は1397億円で前期比17.8%増、従来予想の1405億円並みでの着地だが、10-12月期は前年同期比35.6%増と、7-9月期の同13.4%減から大きく回復した。23年12月期見通しは1345億円で前期比3.7%減、コンセンサスを若干下回るものの、値上げ効果などを保守的に見積もっているほか、コストアップも厳しめな前提にあり、あく抜け期待に。<4186> 東応化 6950 +500大幅反発。前日に22年12月期の決算を発表、営業利益は302億円で前期比45.8%増益となり、ほぼ市場想定線での着地になっている。一方、23年12月期は310億円で同2.7%増の見通し、前期比4円の増配計画ともしている。他の半導体企業との比較で足元の業績の底堅さが目立つほか、今期も減益ガイダンスが懸念されていただけに、安心感も強まる展開となっているようだ。<7762> シチズン 718 +100ストップ高比例配分。発行済み株式数の25.61%に当たる7500万株、400億円を上限とした自己株式の取得実施を発表している。取得期間は2月16日から1年間。株主還元の充実及び資本効率の向上を図ることを目的としている。大規模な自社株買い実施が当面の需給的な下支え要因になるとの期待感が高まっているようだ。なお、前日には第3四半期の決算も発表、ほぼ想定線とみられる。<6235> オプトラン 1982 -500ストップ安比例配分。前日に22年12月期決算を発表、営業益は74.5億円で前期比6.0%増、第3四半期決算時の上方修正水準で着地も、10-12月期は12億円で前年同期比45%減、前四半期比でも59%減となった。一方、23年12月期は86億円で同15.5%増を見込むが、コンセンサスは大きく下振れる。第3四半期決算を受けて11月以降株価は水準訂正しており、期待値未達の決算をネガティブ視。<2767> 円谷フィHD 3110 +503ストップ高比例配分。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は94.8億円で前年同期比4倍となり、通期予想は従来の60億円から108億円、前期比3.1倍に上方修正している。中国からのロイヤリティ収入の伸長、遊技機販売の好調などが背景。年間配当金も従来計画の20円から60円にまで大幅引き上げとしている。さらに、株主優待として「ウルトラマン」をモチーフとした記念品を贈呈するとしている。<6619> WSCOPE 1215 -269急落。前日に22年12月期の決算を発表、営業利益は78.3億円で前期比4.1倍の水準となり、従来予想の70億円も上回る着地に。一方、23年12月期は55億円で同29.8%の大幅減益見通しとしている。生産量を大幅に増やすための量産実験と顧客の製品品質認証を受ける手続きを進めるため、一部の製膜ラインで製造を一時停止する予定を見込んでいるもよう。これに伴う費用計上を想定しているようだ。<7972> イトーキ 735 +58大幅反発。前日に22年12月期決算を発表、営業利益は45.8億円で前期比79.0%増となり、12月の上方修正値である42億円を上回った。特別配当金を含めて、年間配当金は従来計画の15円から37円にまで引き上げ。また、23年12月期は65億円で同41.8%増と連続大幅増益を見込む。売却益一巡で純利益は減益見通し、配当金も引き下げ予定だが、25円配当自体は従来の想定水準を上回っているとみられる。<3649> ファインデクス 627 +100ストップ高。前日に22年12月期決算を発表、営業利益は10.3億円で前期比11.7%増益、従来予想は下回ったものの、第3四半期累計では3割超の減益であったため、順調な収益回復と評価。また、23年12月期は13.1億円で同27.7%増と大幅増益の見通し、前期比1.5円の増配も計画している。中核事業である医療ビジネスが好調に推移するほか、公共ビジネスについても需要は想定を大幅に上回る状況のようだ。<9644> タナベ 869 +150ストップ高比例配分。前日に株主還元方針の変更を発表している。連結総還元性向100%を目安とすること、機動的な自己株式の取得も実施すること、DOE6%以上の配当とすることなどを掲げている。これに伴い、23年3月期年間配当金を26円から42円に引き上げるとしている。大幅な増配がインパクトにつながっているようだ。また、第3四半期決算も発表、累計営業利益は通期計画に対して好進捗と順調な推移に。
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2023/02/14 15:20
本日の注目個別銘柄
いよぎんHD、ケイアイスター、三井松島HDなど
<7267> ホンダ 3318 +144大幅反発。先週末に第3四半期決算を発表、10-12月期営業益は2805億円で前年同期比22.2%増、7-9月期から一段と増益率は拡大、市場想定もやや上回った。四輪は販売台数計画下方修正など苦戦続くが、二輪事業がけん引役に。また、発行済み株式数の1.5%に当たる2500万株、700億円を上限とする自社株買いを発表。取得期間は2月13日から4月30日まで。1月に自社株買いを終えたばかりであった。<7733> オリンパス 2391.5 -55大幅続落。先週末に第3四半期の決算を発表、10-12月期営業利益は490億円で前年同期比55.1%増となったが、市場予想は20億円程度下振れている。通期予想は従来の2120億円から1980億円に下方修正、為替前提の見直しが主因となっているようだ。決算数値へのネガティブインパクトは限定的とみられるが、消化器内視鏡システム「EVIS X1」の米国市場投入延期をマイナス視する見方はあるようだ。<4911> 資生堂 6320 -261大幅続落。先週末に22年12月期決算を発表、コア営業利益は513億円で前期比20.6%増となり、2月6日に上方修正した水準となっている。一方、23年12月期は600億円で同16.9%増益の見通しとしており、900億円超の市場コンセンサスを大きく下振れている。マーケティング投資を強化することなどが収益水準の押し下げ要因に。インバウンド需要本格化への期待が高い中、売り材料視される展開になっている。<7550> ゼンショーHD 3485 +170大幅続伸。先週末に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は64.5億円で前年同期比2.9倍の大幅増益となり、40億円程度の市場コンセンサスを大幅に上振れ。利益ウェイトが高い7-9月期の54.9億円も上回る状況となっている。既存店売上の堅調推移などが背景となっている。通期予想達成のハードルは依然として高いとみられるものの、コンセンサス水準の切り上がりにはつながる形へ。<1662> 石油資源 4630 +235大幅続伸。先週末の取引時間中に第3四半期決算を発表、その後は買い優勢の展開が続いている。10-12月期営業利益は194億円で前年同期比9.2倍、市場予想を60億円程度上回る水準に。通期予想は従来の452億円から612億円、前期比3.1倍に上方修正。こちらもコンセンサスを150億円程度上回るレベルに。販売価格上昇が主因。なお、本日は原油相場の上昇なども支援材料につながっているようだ。<5830> 796 +69急伸で高値更新。先週末に第3四半期の決算を発表、累計純利益は312億円で前年同期比21.7%増となり、通期計画の280億円、前期比6.0%増を超過する形になっている。債券売却益の計上や与信費用の改善などが背景に。また、年間配当金を従来計画の16円から17円に引き上げていること、40億円を上限とする自社株買いの実施を発表していることもポジティブなインパクトにつながっている。<8848> レオパレス21 314 -17大幅続落。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は108億円で前年同期比2.5倍となり、据え置きの通期計画117億円、前期比6.6倍に対する進捗率は92%の水準に。ただ、費用発生の期ずれもあるもようのほか、補修工事関連損失引当金計上で、累計純利益は減益に転じている。年初からは上昇基調が続いていたため、目先の出尽くし感などが優勢となる形にも。なお、入居率は足元で改善の方向になっているようだ。<3465> ケイアイスター 4050 -695急落。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は147億円で前年同期比19.1%減となり、通期予想は従来の255億円から185億円、前期比21.8%減に下方修正している。足元での粗利益率の低下が下振れの要因となっているもよう。業績下振れに伴い、年間配当金も従来計画の280円から230円にまで引き下げ。高利回り銘柄としての位置づけも高かったため、ネガティブな反応は強まりやすいようだ。<1518> 三井松島HD 3605 +460急伸。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は245億円で前年同期比5倍の水準となり、通期予想は従来の310億円から350億円、前期比4.2倍に上方修正している。石炭の販売数量増加や価格上昇が背景となっている。年間配当金も270円計画から320円にまで引き上げ、前週末終値ベースでの配当利回りは10.2%となる。業績・配当予想ともに今期3度目の上方修正となる形に。<4331> T&Gニーズ 1419 +141大幅反発。先週末に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は52.1億円で前年同期比2.9倍となり、据え置きの通期予想33億円、前期比57.9%増を大きく超過する状況となっている。また、未定としていた期末配当金は20円にすると発表、3期ぶりの復配となる。想定市場の業績進捗や復配の水準がポジティブなインパクトにつながっている。なお、第4四半期には来期に向けた先行投資を実施する計画となっているようだ。
<ST>
2023/02/13 15:26
本日の注目個別銘柄
ルネサス、大日印、東海カーボなど
<7203> トヨタ自 1879 -22反落。前日の取引時間中に決算を発表、前日は買い先行となっていたが、本日は戻り売り優勢の展開となっている。10-12月期営業利益は9567億円で前年同期比22.0%増となり、8000億円程度の市場コンセンサスを上振れている。ただ、北米収益の低迷が続いているほか、グローバル生産台数計画下方修正など、依然としてサプライチェーンの安定化が遅れていることなどをマイナス視する流れにもなっているようだ。<8035> 東エレク 48270 +2010大幅反発。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は1148億円で前年同期比26.4%減となったが、市場予想は100億円近く上振れたようだ。また、通期計画は従来の5460億円から5800億円に上方修正。一部案件の前倒し計上、中国リスクの影響が軽微であったことを背景としている。上半期決算時に下方修正していたことで、ポジティブなインパクトに。1:3の株式分割実施も支援材料に。<9613> NTTデータ 1975 -155大幅反落。前日に第3四半期の決算を発表、その後は急伸の展開となったが、本日は一転して急反落する形に。10-12月期営業利益は755億円で前年同期比30.3%増、市場予想を150億円程度上振れ。ただ、背景は戦略投資やNTT Ltd.の構造改革費用の後ずれなどともみられているようだ。一方、純利益は329億円で同14.1%減となっており、NTT Ltd.子会社に伴う純利益へのマイナス影響を意識も。<4543> テルモ 3899 +94大幅反発。前日に第3四半期決算を発表、営業利益は375億円で前年同期比31.3%増益となり、市場予想を30億円程度上振れている。一方、通期予想は従来の1320億円から1220億円、前期比5.2%増に下方修正。インフレによるマイナス影響、部材不足による血漿採取事業の立ち上げ遅れなどが背景。ただ、下振れ自体は想定線であり、来期業績への期待も高いことから悪材料出尽くしにもつながっているようだ。<6723> ルネサス 1608 +206急伸。前日に第4四半期決算を発表、10-12月期のNON-GAAPベース売上収益は3913億円で、従来予想レンジ3810-3890億円を上回る。粗利益率も同想54.0%を上回る56.0%、結果、営業益は従来予想を180億円程度上回る。また、23年1-3月期計画は売上収益が3475-3625億円で、3570億円程度の市場想定に沿う形に。堅調な業績ほか、INCJ保有株の自社株買いも好影響に。<5401> 日本製鉄 2783.5 +121大幅続伸で高値更新。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期累計事業利益は7618億円で前年同期比2.4%増、通期計画8700億円は据え置いたが、在庫評価損益などを除いた実力ベースの事業利益は6300億円から6900億円に増額修正。スプレッドの拡大が背景。未定であった年間配当金は180円として、前期比20円の増配に。JFEHDの決算で警戒感が先行していた中、安心感につながった。<8802> 三菱地所 1619 -63.5大幅安で一時昨年3月以来の1600円割れに。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は579億円で前年同期比4.5%減と減益に転じ、630億円程度のコンセンサスも下振れた。通期営業利益予想は据え置きも、海外金利上昇の影響などで経常利益は従来の2710億円から2670億円に減額。金融環境や不動産市況の先行き不透明感が拭いきれないなか、実績値の下振れをネガティブ視する動きが優勢に。<7912> 大日印 3625 +440急伸。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は170億円で前年同期比7.8%減となったが、前四半期比では約6割の増益となり、コンセンサスも5億円程度上振れている。通期計画下振れ懸念は依然残るものの、想定以上に底堅い決算との評価が優勢のようだ。また、新中計策定に向けた基本方針を発表、過去最大の自己株式取得を計画しているようで期待材料にもつながっている。<4681> リゾートトラ 2118 -241急落。前日に第3四半期決算を発表、営業利益は39.2億円で前年同期比5.2%増となり、35億円程度のコンセンサスも上回っている。ただ、賞与費用増などもあったとみられ、増益率は7-9月期の同10.4%増を下回り、経常利益も減益幅が拡大する形に。通期予想115億円、前期比32.3%増も据え置きであり、コロナ禍からの回復期待が高かったためネガティブに捉える動きが先行のようだ。<5301> 東海カーボ 1199 +117急伸。前日に22年12月期の決算を発表、営業利益は406億円で前期比64.7%増となり、従来予想の350億円を大幅に上振れる着地に。カーボンブランクの売価改善などが寄与したもよう。また、23年12月期見通しは450億円で同10.9%増益の見通しとし、コンセンサスの400億円程度を上回る水準となっている。配当計画も前期の30円から36円に増配計画としている。
<ST>
2023/02/10 16:02
本日の注目個別銘柄
サンアスタリスク、DMG森精機、芝浦など
<4053> サンアスタリスク 1322 -203急落で下落率トップに。前日に22年12月期決算を発表、営業利益は9億円で前期比36.1%減となったが、従来予想の8.7億円は上振れた。人件費増や為替影響による費用増が重し。一方、23年12月期は12億円で同33.0%増と大幅増益見込む。ストック型顧客数の順調な拡大を見込む。期待通りの高いガイダンスとみられるが、前日にかけ上昇基調が続いていたため、短期的な出尽くし感が強まる状況となった。<3405> クラレ 1128 +69場中の決算発表を受けて大幅高の展開に。22年12月期営業利益は871億円で前期比20.6%増となり、従来予想の780億円を大きく上振れる着地になっている。年間配当金も従来計画の42円から44円に引き上げ。23年12月期は840億円で同3.6%減と減益に転じる見通しだが、償却増の影響などによる業績悪化は想定線。前期業績の上振れもあって、水準自体はコンセンサスを100億円程度上回るものとみられる。<6417> SANKYO 5100 -150大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は216億円で前年同期比26.3%増となり、市場予想を30億円程度上振れた。通期予想も従来の450億円から550億円に上方修正。コンセンサスは500億円程度の水準であった。年間配当金計画も120円から150円に引き上げた。ただ、上振れの主因スマートパチスロ機のヒットは話題となっていたため、短期的な出尽くし感につながる。<8113> ユニチャーム 5090 +70大幅反発。前日に22年12月期の決算を発表、コア営業利益は1196億円で前期比2.4%減、市場予想を50億円近く下回る着地になっている。一方、23年12月期は1410億円で同17.9%増益の見通しとしている。1400億円弱のコンセンサスを上回る水準に。材料費上昇の影響続くが、増収効果や生産性の改善などでカバーする計画としている。390万株、170億円を上限とする自社株買いの発表も行っている。<7532> パンパシHD 2455 +74大幅続伸。前日に上半期決算を発表、営業利益は575億円で前年同期比31.6%増となり、従来計画の537億円を上振れたほか、市場コンセンサスも30億円程度上回っている。DSでの粗利益率改善、GMSでのコストコントロール奏効などが寄与。通期計画の940億円、前期比6.0%増は据え置いているが、足元では免税売上も急回復しており上振れ余地が広がったとの見方に。<6141> DMG森精機 2085 +128大幅反発。前日に22年12月期の決算を発表、営業利益は412億円で前期比78.7%増となったが、従来予想の450億円は下振れる着地になっている。一方、23年12月期は500億円で同21.3%増益の見通しとしている。単価の改善やコスト構造改革効果、保守・サービス事業の拡大などを見込んでいるもよう。工作機械受注の先行き懸念が強まっているなか、ガイダンスへの懸念後退で買い安心感が強まる展開へ。<4901> 富士フイルム 6672 -163大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は818億円で前年同期比4.1%増、7-9月期の同38.3%増から増益率は鈍化したものの、市場予想は20億円程度上振れた。通期予想は2600億円で前期比13.2%増を据え置き。イメージングを上方修正の一方、ヘルスケアやマテリアルズを下方修正。全般的にインパクトは限定的ながら、成長期待のヘルスケアの下振れなどをマイナス視する動きに。<6590> 芝浦 13840 +2340急騰。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は83.2億円で前年同期比2.8倍の水準となり、通期予想を従来の76億円から100億円、前期比98.0%増に上方修正している。物件の売上前倒しや機種構成の変化、部品・部材調達難の影響が軽微にとどまったことなどを上振れの背景としている。年間配当金も390円計画から510円に引き上げ。業績・配当予想の修正幅の大きさが買いインパクトに。<5713> 住友鉱 5241 +197大幅反発。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期税引前利益は495億円で前年同期比32.8%減と減益に転じたが、通期予想は従来の2010億円から2280億円に上方修正した。銅やニッケルなどの金属市況が前提よりも高水準で推移していることが上振れの背景となるようだ。修正幅は市場想定を上回る水準とみられ、年間配当金を175円から202円に引き上げていることも買い材料に。<5201> AGC 4915 +230大幅反発。前日に22年12月期決算を発表、営業益は1839億円で前期比10.8%減、従来計画1900億円を下回った。1284億円の減損損失を計上したため、純損益は32億円の赤字転落。一方、減損による償却費減などもあり、23年12月期営業益は1900億円で同3.3%増を見込む。決算はネガティブだが、発行済み株式数の7.2%に当たる1600万株を上限とする自社株買いを発表。需給改善期待に。
<ST>
2023/02/09 15:47
本日の注目個別銘柄
シャープ、大阪チタ、スミダなど
<9984> ソフトバンクG 5948 -320大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期税引前損益は5827億円の赤字となった。ビジョンファンド事業で7304億円の投資損失を計上したことが収益悪化の主因に。未上場企業の投資価値を引き下げたことが背景だが、米ナスダック指数の株価推移と比較して、損失額は想定以上と。自社株買いの発表がなかったことも売り材料となった。なお、アームの2023年内上場目標はあらためて説明されているもよう。<7974> 任天堂 5201 -423大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は1902億円で前年同期比24.7%減となり、通期予想は従来の5000億円から4800億円に下方修正した。期末配当金も109円から96円に引き下げ。スイッチのハード・ソフト販売台数見通しを引き下げているほか、為替前提レートも円高方向に見直し。通期コンセンサスは従来会社計画を上回る水準であったことから、下方修正にインパクトが強まる。<7832> バンナムHD 8609 -12続落。前日に第3四半期の決算を発表、10-12月期営業利益は246億円で前年同期比19.1%減益となり、市場予想を120億円程度下振れる状況となっている。一部仕掛品の評価損計上が下振れの主因となっているが、新タイトルの出足苦戦、家庭用ゲームのリピートタイトル販売本数減少なども影響している。会社計画に対して第3四半期までの進捗率は高いものの、上振れが想定されていたコンセンサスは切り下がる方向に。<6753> シャープ 946 -136急落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業損益は21億円の赤字、7-9月期に続く赤字計上となっている。市場予想は50億円程度への黒字転換見込みであった。通期予想は従来の250億円の黒字から200億円の赤字に下方修正、7年ぶりの赤字転落となる見通し。ディスプレイ市況の低迷が継続する中、SDP買収なども重しとなっている。想定以上の業績不振をマイナス視する動きが強まる形に。<6841> 横河電 2153 -134大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は112億円で前年同期比40.0%増益となったが、市場予想は20億円程度下振れる着地になっている。足元の受注は好調推移で、通期売上高は4275億円から4425億円に引き上げているものの、営業利益は425億円から385億円、前期比25.5%増に下方修正。価格改定の遅れによる粗利益率の悪化、販管費の増加などが下振れ要因となるもよう。<6976> 太陽誘電 4385 -175大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は64.6億円で前年同期比63.4%減、市場予想は100億円程度と。通期予想は従来の420億円から310億円にまで下方修正した。コンセンサスは従来会社計画を上回る水準となっていた。需要減少による稼働率低下で、1-3月期は赤字に転じる見通し。業績下振れ懸念は強かったものの、下振れ幅は想定以上と受けとめられた。<4385> メルカリ 3075 +124大幅続伸。前日に上半期決算を発表、営業損益は前年同期17億円の赤字に対して58億円の黒字に転換している。国内フリマの流通総額、月間利用者数が順調に拡大している。10-12月期も27億円の黒字。通期の市場コンセンサスは65億円程度であり、想定以上の進捗と評価されているようだ。なお、米国事業における流通総額の低迷は引き続き懸念材料と捉えられているもよう。<8252> 丸井G 2060 -134大幅反落。前日に第3四半期決算、10-12月期営業利益は81億円で前年同期比5.0%減と減益に転じている。市場コンセンサスも15億円程度下振れており、ネガティブな反応につながっているようだ。フィンテックの取扱高が足元で鈍化しているもようで、想定比下振れの主因とみられる。累計営業利益は305億円で同2.9%増、据え置きの通期計画410億円、前期比11.5%増に対してやや低調な形にも。<5726> 大阪チタ 3310 -335急落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業損益は26.6億円の黒字で前年同期比39.8億円の損益改善となった。通期予想も従来の30億円から35億円に上方修正。販売環境の好転が背景と。ただ、上半期実績20.2億円から上振れは想定線で、むしろ10-12月期は6.4億円の水準に鈍化しており、ネガティブな反応につながった。なお、通期経常利益は為替差損の影響で39億円から35億円に下方修正した。<6817> スミダ 1665 +180急伸。前日に22年12月期の決算を発表、営業利益は81.9億円で前期比53.8%増益となり、従来予想の72億円を大きく上回る着地になっている。為替の円安効果や製品単価の値上げ効果などが上振れの要因に。年間配当金も従来計画の36円から47円に引き上げ、前期比19円の増配となる。23年12月期見通しも、営業利益は86億円で前期比5.0%増としており、買い安心感につながっているようだ。
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2023/02/08 15:32
本日の注目個別銘柄
JFE、ヤマシンF、日ケミコンなど
<4911> 資生堂 6623 +136大幅続伸。22年12月期収益予想の上方修正を発表している。コア営業利益は従来予想の400億円から510億円、前期比19.9%増に引き上げ。費用コントロールや構造改革効果、為替の影響もプラスとなり、国内や中国での売上下振れを十分に吸収する形となったようだ。第3四半期決算時には複数の業績下振れ要因なども指摘されていたため、大幅上方修正にはポジティブなインパクトも。なお、決算発表は10日の予定。<2897> 日清食HD 11220 +540大幅続伸。前日の取引時間中に第3四半期決算を発表、その後は買い優勢となったが、本日も上値追いの動きが一段と強まった。10-12月期のコア営業利益は230億円で前年同期比4割強の増益となり、通期予想は従来の520億円から570億円に上方修正。米国事業が急改善する形に。年間配当金も130円から140円に引き上げ。6月からの国内即席麺再値上げも発表しており、来期業績への期待感にもつながった。<5411> JFE 1556 -144大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期税前利益は326億円で前年同期比70.6%減となり、通期予想は従来の2400億円から2138億円に下方修正した。国内建材需要減少による鉄鋼の減産が主因となる。未定としていた年間配当金は80円としており、業績とともに市場コンセンサスを下振れへ。前日終値ベースでの配当利回りは4.7%となる。本日は日本製鉄なども連想感で売りが優勢に。<4922> コーセー 15000 +650大幅続伸。前日に業績予想の上方修正を発表。22年12月期営業利益は従来予想の165億円から221億円、前期比実質41.0%増に引き上げ。国内百貨店と化粧品専門店が引き続き好調に推移しているほか、タルトのホリデー商戦が好調に推移したことを上方修正の要因としている。第3四半期決算時には200億円から165億円に下方修正していたこともあって、修正前水準も上回る上方修正にはポジティブなサプライズ。<9064> ヤマトHD 2440 +183大幅続伸。前日に第3四半期決算、並びに通期予想の下方修正を発表。通期営業利益は従来の750億円から610億円に引き下げも、上半期までの状況から下振れ自体は織り込み済み。10-12月期営業利益は484億円で前年同期比1.8%増と5四半期ぶりの増益に転じ、目先の悪材料出尽くし感にもつながった。また、宅急便の届出運賃改定と年度ごとの見直し方針を発表、来期以降の収益向上も期待された。<4185> JSR 3105 +190大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は145億円で前年同期比24.4%減となり、通期予想は560億円から345億円に下方修正した。デジタルソリューション事業の下振れが主因となるようだ。想定よりも修正幅は大きい印象だが、下振れ自体は十分に織り込まれていたとみられ、CDMO新工場の稼働率大幅上昇見通しが示されたことと合わせて、悪材料出尽くし感が優勢となっているもよう。<7004> 日立造 883 +41大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業益は56.8億円で前年同期比41.5%増、累計では58.2億円で同2.2倍の水準で、通期計画200億円に対して順調な進捗と。最終利益の見通しは100億円から120億円に上積み。特別利益に固定資産売却益の計上、連結子会社のオーナミの発行済み株式の66.6%について、センコーGHD<9069>に譲渡に伴う関係会社株式売却益計上もプラスに。<6240> ヤマシンF 467 -100ストップ安。前日に第3四半期決算を発表、累計経常益は8.4億円で前年同期比22.2%減となり、上半期の同47.7%減からは減益率が縮小。ただ、通期予想は従来の12.4億円から10.3億円に下方修正しており、ネガティブに捉えられた。中国での需要減少、為替差損などが影響する。上半期決算時の上方修正を受け、株価が大幅に上昇していた経緯もあり、利食い売りの動きが急がれる形となった。<6997> 日ケミコン 1955 +283急騰。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は90.1億円で前年同期比48.0%増となり、通期予想は従来の93億円から115億円に上方修正した。戦略市場への高付加価値品の拡販や販売価格の是正、構造改革効果による生産性の向上などで収益性が改善する。上振れ期待はあったが、第3四半期は上半期から一段と増益率が拡大、さえない決算が目立つ電子部品セクター内での相対的な好業績を評価へ。<6924> 岩崎電 2896 +500ストップ高比例配分。前日にMBOの実施を発表している。投資会社であるカーライルグループが、同社株の取得を目的に設立したコスモHDが1株4460円でTOBを実施する。TOB価格は前日終値に対して86.1%のプレミアムとなっており、TOB価格にサヤ寄せを目指す動きが強まる状況に。TOB期間は2月7日から3月22日まで。
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2023/02/07 15:24
本日の注目個別銘柄
IRJーHD、ウシオ電、カチタスなど
<7727> オーバル 471 +38大幅続伸。先週末に業績予想の上方修正を発表、営業利益は従来予想の6.8億円から10億円、前期比3.6倍の水準にまで引き上げている。原材料費上昇の影響が想定よりも軽微にとどまるほか、自社生産化推進によって工場稼働率が向上したことなどが収益上振れの背景に。上半期実績4.7億円、前年同期比2.9倍から上振れ期待はあったものの、想定以上の上方修正幅や業績変化率の高さを買い材料視する動きが優勢に。<6768> タムラ製 781 +37大幅続伸。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は31.4億円で前年同期比7.1倍の水準となっており、10-12月期も15億円で同9.4倍と一段と増益率が拡大している。電子部品が大きく上振れ、電子化学実装関連も上振れているもよう。通期計画の45億円、前期比2.9倍は据え置いているものの、モメンタムの一段の強まりもあって、上振れへの期待も高まる形へ。<6035> IRJーHD 2027 +194急伸。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は8.8億円で前年同期比64.3%の大幅減益、10-12月期も3.9億円で同43.5%減益だが、通期予想の5.3億円、前期比84.8%減は大幅に超過する状況となっている。大型プロジェクトの受託減少、一過性費用発生による販管費の増加が響いているが、株価の大幅な調整が進んでいる中、過度な警戒感の後退にはつながっているようだ。<6925> ウシオ電 1548 -164急落。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業益は135億円で前年同期比25.2%増となったが、上半期の同54.0%増からは増益率が鈍化し、通期予想は従来の170億円から150億円に下方修正した。ナトリウムランプの販売減少に伴う棚卸資産の評価損計上、半導体市況悪化による露光用UVランプの販売下振れ、部材調達難に伴う部材価格の高騰などが影響。コンセンサスは会社従来計画をやや上回る水準だった。<8919> カチタス 2708 -307急落。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は108億円で前年同期比1.3%増益となる。10-12月期は33.7億円で同11.1%減益、粗利益率の低下によって、当初からの見込み通りに減益となった格好。通期予想の140億円、前期比6.8%増は据え置いているものの、大幅な上振れ期待は後退する方向に。バリュエーション面での割高感が残る中、一時的な業績停滞もネガティブに捉えられやすいようだ。<8306> 三菱UFJ 909 -19.5大幅続落。予想を上回る雇用統計を受けて米長期金利は上昇しているものの、本日は銀行や保険セクターに売りが優勢の展開となっている。日本銀行の次期総裁を雨宮氏に打診する方向で調整と報じられている。雨宮氏は黒田総裁とともに金融政策運営を長期間担ってきたことで、他の総裁候補と比較して、金融政策運営の修正がドラスチックに変化する可能性は低いとみられている。国債長期金利の先高期待などが低下する方向のようだ。<6902> デンソー 7366 +221大幅続伸。先週末の前場に決算を発表、直後は売り優勢となったものの、その後は切り返す展開で、本日も一段と上げ幅を広げた。10-12月期業績はコンセンサス下振れで、通期営業利益予想も従来の4800億円から4200億円に下方修正した。ただ、自動車生産回復の遅れなどによって下振れは想定線であり、悪材料出尽くし感が台頭している。また、米雇用統計後のドル高円安の動きも支援要因に。<9107> 川崎船 3065 +156大幅続伸。昨年8月以来の3000円台に回復している。先週末の前引け後に決算発表を行っているが、その後は上値追い優勢の流れが継続する形に。通期経常利益は7100億円から6600億円、前期比0.4%増に下方修正、コンテナ船市況の下落や為替変動の影響が要因となっている。一方、期末配当金は従来計画の100円から300円に引き上げ、年間配当金400円は先週末終値ベースで配当利回り13.8%の水準となる。<8058> 三菱商事 4635 +337大幅高。先週末に第3四半期決算を発表、累計純利益は9558億円で前年同期比48.2%増となり、通期予想は従来の1兆300億円から1兆1500億円に上方修正した。コンセンサスをやや上回る水準とみられる。加えて、年間配当金を155円計画から180円に増額、先週末終値ベースで配当利回りは4.2%の水準に。さらに、発行済み株式数の2.3%に当たる3300万株を上限とする追加の自社株買い実施も発表。<3626> TIS 3495 -190大幅続落。先週末に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は167億円で前年同期比16.3%増となり、市場コンセンサスを15億円程度上回ったとみられる。一方、基本給の最大17%アップを含む報酬・評価・等級制度などを刷新した新人事制度を23年4月より導入すると発表。来年度以降の増益率低下につながるとの見方が優勢に。なお、10-12月期の受注高も大型受注剥落などで前年同期比6%減となっている。
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2023/02/06 15:24
本日の注目個別銘柄
ZHD、日新電、NTNなど
<6758> ソニーG 12200 +710大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業益は4287億円で前年同期比7.8%減となったが、市場予想は400億円強上回った。また、通期予想は従来の1兆1600億円から1兆1800億円に上方修正。懸念されていたゲーム&ネットワークサービス、イメージング&センシング・ソリューションの主力2事業が大幅増益と好調、上方修正値はコンセンサス並みだが、ストレートに評価の動きが強まった。<6981> 村田製 7691 +201大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業益は773億円で前年同期比32.2%減、市場予想を200億円強下回った。通期予想も従来の3800億円から2950億円に再度の下方修正。生産減少や為替円高、値下げなどが下振れ要因としている。ただ、足元で目線は大きく下がってきていたとみられ、MLCCの売上は1-3月期がボトムになるとの見方も強く、目先の悪材料出尽くし感が先行した形に。<6752> パナHD 1153 -37大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は845億円で前年同期比15.8%増となり、市場予想を100億円強下回っている。エナジー事業が大幅減益となった。通期予想は従来の3200億円から2800億円、前期比21.7%減に下方修正。インダストリー、エナジー事業などが減額されている。<4689> ZHD 420.1 +45.7急伸。前日に第3四半期決算、並びに、ヤフー、LINEとの合併方針を発表。経営体制の刷新は市場の期待よりも早いタイミングと評価され、今後の経営スピードの加速化が期待された。一方、10-12月期調整後EBITDAは935億円で前年同期比4.5%減となったが、子会社化したPayPayを除けば前年並みを確保。通期では3315億円の見通しと、従来予想の下限水準としているが、あく抜け感につながった。<9201> JAL 2599 -97大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期のEBITDAは343億円で前年同期比658億円の改善となった。国内線、国際線ともに旅客需要の回復が続く形に。ただ、通期予想は従来の800億円から500億円、前期比では2895億円の改善となるが、下方修正した。国内線、国際線ともに回復ペースが想定よりも緩慢となっているもよう。なお、3期ぶりの復配を発表しているものの想定線と捉えられた。<4091> 日本酸素HD 2254 +158大幅反発。前日に第3四半期決算を発表、累計コア営業利益は875億円で前年同期比14.7%増となっている。10-12月期は314億円で7-9月期の259億円からは大幅な増益となる形に。米国や欧州州事業の利益が順調に拡大する状況となっている。半導体向け特殊ガスの先行き懸念などが先行していたとみられ、好決算を受けて買い安心感が先行する展開のようだ。<9766> コナミG 6070 -170大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は121億円で前年同期比42.8%減、市場コンセンサスを100億円程度下回った。一過性の費用計上があったほか、販促費用や開発資産の償却費などが重しとなった。通期計画も従来の765億円から425億円、前期比42.9%減に下方修正。一部タイトルの収益計画を見直したことが主因。下振れは想定線だったが、修正幅は想定以上と捉えられている。<7211> 三菱自 486 -19大幅続落。前日に第3四半期の決算を発表、10-12月期営業利益は691億円で前年同期比2.2倍の水準となり、市場予想を160億円ほど上回る着地となった。北米セグメントの好調がけん引役に。ただ、為替の影響が大きく、ストレートにポジティブには捉えられていない。第3四半期累計では1537億円だが、通期予想の1700億円は据え置き。1-3月期に収益水準が大きく鈍化するとの見方もネガティブ視へ。<6641> 日新電 1686 +300ストップ高比例配分。親会社である住友電工が、同社の完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表。同社では賛同の意見を表明しており、TOB価格の1700円にサヤ寄せを目指す動きとなっている。TOB価格は前日終値に対して22.7%のアップ率となっている。TOB期間は2月3日から3月22日まで。なお、住友電工とは同社のほかに、テクノアソシエの完全子会社化も発表している。<6472> NTN 295 +33急伸。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業益は60億円で、85億円程度の市場予想を下振れた。物流混乱によるコスト増で自動車関連分野が伸び悩んだ。通期予想は前期比3.8倍の260億円を据え置き。自動車は下方修正も産業機械と補修分野が上振れるもよう。また、24年3月期営業益は390-420億円の水準が目標とあらためて示されているもようで、ポジティブに受け止められた。
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2023/02/03 15:24
本日の注目個別銘柄
住友化、中部鋼鈑、EGなど
<6861> キーエンス 60760 +1180大幅続伸。前日に第3四半期の決算を発表している。10-12月期営業利益は1275億円で前年同期比21.5%増、前四半期比では8.0%減となった。各地域、各業種向けともに堅調な売上推移となったようだ。10-12月期の粗利益率も81.7%で7-9月期の81.3%から上昇している。高い期待値から特段のサプライズはないものの、業績安定感の高さをポジティブに評価する動きが優勢。<6501> 日立 7007 +301大幅反発。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期調整後営業利益は2029億円で前年同期比16.3%増となり、会社計画・市場予想をそれぞれ100億円強上振れた。グリーンエナジー&モビリティ事業が想定以上に好調。会社計画上振れの主因は為替効果だったもよう。通期計画7530億円、前期比2.0%増は据え置く。サプライズは限定的とみられるものの、相対的な業績安心感を評価する動きが先行した。<4005> 住友化 454 -42大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は109億円で前年同期比79.7%減となり、通期予想は従来の1150億円からゼロにまで大幅下方修正した。石油化学製品などの市況下落、ディスプレイ材料の需要減少のほか、不確定リスク要因を450億円織り込んでいるようだ。大幅下方修正に伴い、従来12円を計画していた期末配当金を未定に変更。想定以上の下方修正や配当の不透明感をネガティブ視へ。<4768> 大塚商会 4635 +325大幅続伸。前日に22年12月期決算を発表、営業利益は548億円で前期比1.9減となり、従来予想の536億円を上回った。10-12月期は前年同期比6.6%増と、四半期ごとに増益率が高まる形にもなった。23年12月期見通しは586億円で前期比7.0%増としており、ほぼコンセンサス水準に。年間配当計画は130円で前期比5円の増配計画。ガイダンスリスク通過で買い安心感が強まったようだ。<6471> 日本精工 702 -29大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は85億円で前年同期比65.8%増となったが、市場想定は下回り、通期予想を従来の440億円から280億円に下方修正した。市場予想は420億円程度であったとみられ、下振れ幅は想定以上と捉えられた。半導体不足の影響継続や中国景気減速などにより、販売数量が伸び悩んでいるもよう。為替前提の円安方向への修正も要因のようだ。<7518> ネットワン 3280 -205大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は47億円で前年同期比25.5%増となり、市場コンセンサス上で着地。ネットワーク増強及びセキュリティ強化需要を捉え、通期計画に向けて順調に進捗したようだ。また、納期遅延分の出荷が進んだ。一方、受注高は同5.2%の減少となっている。反動減の要素は大きいものの、ネットワーク整備需要の一巡感なども警戒される格好で売り材料につながったようだ。<8282> ケーズHD 1178 +49大幅反発。第3四半期決算と同時に発表した自社株買いが好感されている。発行済み株式数の5.24%に当たる1000万株、100億円を上限とする自己株式取得を実施、取得期間は2月2日から4月30日まで。短期間での高水準の自社株買いによる需給インパクトを期待する動きが先行。なお、10-12月期営業利益は61億円で前年同期比34.7%減益となり、市場予想を20億円強下振れている。<6632> JVCKW 388 +20大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は195億円で前年同期比5.4倍となり、通期予想は従来の208億円から214億円、前期比2.4倍にまで上方修正。2008年経営統合以降の最高益となるもよう。無線システム事業の需要拡大、米国における公共安全市場の需要堅調などが上振れの背景に。業績上振れに伴って年間配当金も従来計画の7円から12円に引き上げ、前期比では6円の増配となる。<5461> 中部鋼鈑 2105 +226急伸。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は91.7億円で前年同期比3倍の水準となり、通期計画は従来の94億円から114億円、前期比2.1倍に上方修正している。主原料である鉄スクラップ価格が想定を下回って推移し、マージンが想定以上に改善のもよう。また、年間配当金も従来計画の70円から記念配当10円を含む95円にまで引き上げ、前期比では52円の増配となる。<6050> EG 2325 -415急落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は4.7億円で前年同期比13.1%減と2ケタ減となり、通期計画24.6億円、前期比8.2%増に対して、やや低調なスタートとなった。売上高は2ケタ成長となったものの、センター新設による費用の増加及び一部大型案件の低収益化の影響が大きく、全体の利益率が悪化したようだ。これまで順調な収益成長が続いていた中で、減益決算をネガティブ視する動きが優勢に。
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2023/02/02 15:23
本日の注目個別銘柄
FPG、丸文、ワオワールドGなど
<9020> JR東 7020 -220大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は1120億円、同期間としては3期ぶりの黒字になっている。通期計画1530億円に対する進捗率は73.2%、通期の市場コンセンサスは会社計画を上回る水準であり、想定よりは弱含み推移と捉えられている。不動産・ホテル事業の減益は不動産売却益の減少が主因であるが、鉄道運輸収入、流通・サービス事業の営業収益回復はやや期待値まで達していないようだ。<6920> レーザーテック 22020 -3510急落。前日に上半期決算を発表、営業利益は181億円で前年同期比41.6%増となったが、市場予想を20億円程度下回った。また、受注高は943億円で同47.2%減となり、通期予想は従来の3000億円から1800億円に引き下げた。マスク検査装置が受注下振れの中心となっているもよう。会社側では顧客の発注タイミングの問題が主因としているが、当面の業績コンセンサス切り下がりにもつながる形へ。<6857> アドバンテス 9570 +370大幅反発。前日に第3四半期決算を発表。10-12月期営業益は412億円で前年同期比22.8%増となり、ほぼ市場予想線上での着地だった。通期予想1700億円は据え置き。2023年の市場見通しは、SoCテスタが35-42億ドル、メモリ・テスタは9-12億ドルとし、それぞれ22年度推定の39-41億ドル、12-13億ドルから伸び悩むとみているが、想定内で短期的なあく抜け感に。<5332> TOTO 4600 -420大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は229億円で前年同期比39.8%増となり、5四半期ぶりの増益に転じた。国内ウォシュレット生産の回復やセラミック事業の伸長が背景。一方、通期予想は540億円から490億円に下方修正した。10-12月期の米国や中国の売上低迷、セラミック製品の生産調整などを反映のもよう。市場予想は従来会社計画並みのため、ネガティブな反応が優勢に。<6724> エプソン 1890 -117大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期事業利益は312億円で前年同期比14.7%増となり、会社計画も上振れる推移だったとみられる。一方、通期予想は従来の1000億円から950億円、前期比6.0%増に下方修正している。北米における在庫調整の影響などが主因となるもよう。なお、為替差損の計上見込みで、営業利益は従来予想1080億円から940億円に引き下げなど、修正幅が大きくなっている。<6770> アルプスアル 1390 +67大幅続伸。旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンスが同社株の5.02%を保有していることが明らかになっている。保有目的は「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」としており、今後の株主価値向上策などが思惑視される状況となっているもようだ。なお、前日には第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は145億円で市場コンセンサスを20億円程度下振れている。<1820> 西松建 3495 -560急落。前日に業績・配当予想の下方修正を発表。営業利益は従来予想の200億円から140億円に引き下げた。建設資材価格の高騰で採算が大幅に悪化し、工事損失引当金繰入額を計上するほか、海外の大型トンネル工事において工事損失引当金繰入額を計上することになったもよう。つれて、年間配当金は285円から221円にまで引き下げ。利回り水準が極めて高かった銘柄であり、減配のインパクトは強いようだ。<7148> FPG 1228 +170急騰。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は70.9億円で前年同期比2.1倍となっている。上半期計画69.6億円を超過する水準で、通期予想136億円に対する進捗率も52%の水準となっている。業績の大幅な上振れが意識される状況となっているもよう。潤沢な在庫を背景とした積極的な出資金販売の効果、不動産ファンド事業における海外不動産の好調などが好業績の背景に。<7537> 丸文 1247 +230急騰。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は87.1億円で前年同期比2.2倍の水準となっている。一方、通期予想は従来の105億円から100億円に引き下げているが、経常利益は為替差益の計上などを見込んで、従来予想の50億円から70億円、前期比70.5%増に引き上げている。つれて、年間配当金も45円から67円に引き上げ。前日終値ベースでの配当利回りは6.6%の水準にまで高まる形へ。<5128> ワオワールドG 1390 +300ストップ高比例配分。日本成長投資アライアンス系ファンドが株式の非公開化を目的としたTOBを実施するとし、同社では賛同の意見を表明している。TOB価格は1502円で、前日終値比37.8%のプレミアムとなっている。TOB価格に完全サヤ寄せを目指す動きに。買い付け期間は2月1日から3月15日まで。TOB成立後には同社株は上場廃止となる予定。
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2023/02/01 15:35
本日の注目個別銘柄
バルカー、Vコマース、M&Aキャピなど
<4661> OLC 21580 +720大幅反発。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は477億円で前年同期比2.7倍となり、市場コンセンサスを100億円以上上回った。入園者数やゲスト単価ともに想定以上とみられる。通期予想は従来の801億円から973億円に上方修正し、900億円程度の市場予想も上振れる見込み。なお、4月から従業員の賃金改定を実施するが、売上増や生産性改善などでカバーしていく方針と。<7751> キヤノン 2893 -54.5大幅続落。前日に22年12月期の決算を発表。営業利益は3534億円で前期比25.4%増、会社計画3850億円を大きく下振れた。プリンティングやメディカル事業などが下振れたもよう。23年12月期は3600億円で同1.9%増を見込むが、市場コンセンサスは3800億円程度の水準。。一部増配期待もあった配当金に関しては未定としており、ポジティブ要素は少なかったようだ。<4307> NRI 3100 -175大幅反落。前日に第3四半期の決算を発表、10-12月期営業利益は286億円で前年同期比4.2%増となり、市場予想を10億円強下回ったとみられる。北米における買収企業が重しとなって、海外事業が想定以下となったもよう。国内事業は堅調であったものの、10-12月期の国内受注が伸び悩んだことを警戒視の見方もあるようだ。なお、年間配当金は44円から45円に引き上げている。<6701> NEC 4675 +35反発。前日に第3四半期の決算を発表、10-12月期営業利益は432億円で前年同期比79.7%増となり、市場予想を80億円強上回っている。100億円程度の知財収益が上振れ要因で、これを除くと、ネットワークサービスは期待を下振れとなったもよう。一方、ITサービス主体のエンタープライズは上振れ、受注も好調を持続しており、評価材料につながっているようだ。<9502> 中部電力 1398 +111大幅反発。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期経常損益は48億円の赤字となったが、7-9月期553億円の赤字から大幅に改善。通期予想は従来の1700億円の赤字から一転、600億円の黒字見通しに上方修正した。LNGスポット調達の影響緩和などが主因となっている。市場コンセンサスは1400億円程度の赤字であったため、黒字予想にはポジティブサプライズに。未定としていた期末配当金は25円にする。<1878> 大東建 12820 -1330急落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は761億円で前年同期比15.0%減益となり、コンセンサスは30億円程度下振れたとみられる。通期予想1000億円、前期比0.4%増は据え置いており、値上げ効果などによって達成は可能としているようだ。一方、足元の受注環境から、中計の目標値である24年3月期1300億円達成は厳しいとみられており、ネガティブな反応が優勢となっている。<6526> ソシオネクスト 8300 +400大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は62.9億円で前年同期比2.7倍となり、通期予想は従来の170億円から195億円、前期比2.3倍にまで上方修正している。205億円程度のコンセンサスは依然下回っているが、累計営業利益167億円からは一段の上振れも期待できる状況となっている。Data Center & Networkの製品売上高が想定以上に拡大しているようだ。<6080> M&Aキャピ 4380 -1000ストップ安比例配分。前日に第1四半期決算を発表。営業利益は3.3億円で前年同期比87.2%減となり、通期予想の90.3億円、前期比7.0%減に対して、低調なスタートに。M&Aの成約件数が前年同期46件から33件に減少したほか、大型案件の減少で成約単価も低下し、業績下振れへの懸念が高まる格好に。前日の日本M&A<2127>、本日のストライク<6196>も含めM&A各社の業績悪化が目立つ状況に。<2491> Vコマース 1772 -202急落。前日に22年12月期決算を発表、営業利益は82.5億円で前期比4.4%増となり、従来予想の87億円を下振れた。7-9月期には前年同期比1.2%減と減益に転じたが、10-12月期は同17.1%減と減益幅が一段と拡大した。23年12月期も70億円で前期比15.1%減と2ケタ減を見込む。ヤフーの戦略変更や広告市場の競争激化を背景に、中期計画の数値目標も変更、業績モメンタムの悪化が警戒視された。<7995> 3195 +424一時ストップ高。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は65.3億円で前年同期比40.8%増となり、通期予想は従来の65億円から85億円に上方修正した。先端産業市場における販売が想定以上となっているほか、事業構造改革や原価低減の推進効果が顕在化したもよう。年間配当金も従来の120円から150円に引き上げ。さらに、発行済み株式数の1.24%に当たる22万株を上限とした自社株買いも発表。
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2023/01/31 15:33
本日の注目個別銘柄
日本M&A、イントラスト、兼松エレクなど
<8892> 日本エスコン 832 +43大幅続伸。先週末に22年12月期の決算を発表している。営業利益は155億円で前期比49.2%増益、従来計画の140億円を大きく上回る着地になっている。分譲マンションや収益不動産販売が堅調に推移したもよう。一方、23年12月期は162億円で同4.6%増の見通しとしている。増益率は鈍化するものの、前期実績の上振れもあって水準自体は期待以上との見方にもなっているようだ。<7839> SHOEI 4955 -245大幅続落。先週末に第1四半期の決算を発表、営業利益は25.8億円で前年同期比17.1%増益、通期計画87.8億円、前期比4.7%増に対して順調なスタートとなっている。ほぼ市場予想水準での着地に。10月からの価格改定効果なども寄与したもよう。一方、受注高は前年同期比13.1%減となっており、受注残高は前年同期末比29.1%減。先行きへの影響が懸念される形にも。<2127> 日本M&A 1353 -400ストップ安。先週末に第3四半期決算を発表、累計経常利益は110億円で前年同期比29.4%減益となり、据え置きの通期計画180億円、前期比6.7%増に対する進捗率は61%にとどまっている。10-12月期は前年同期比25.1%減と回復力は乏しく、通期業績達成へのハードルは高まったとの見方に。成約件数は前四半期比では鈍化しており、来年度業績のコンセンサスも切り下がっているもようだ。<5288> アジアパイル 647 +60急伸。先週末に業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の45億円から60億円、前期比2.7倍の水準にまで引き上げ。国内においてコンクリートパイルの需要が増加するなか、新工法を中心に大型工事が順調に完工しているもよう。新工法の施工効率改善で粗利率も改善しているようだ。上半期までの進捗率は高かったが、修正幅の大きさや変化率の高さがインパクトとなる形に。<8341> 七十七銀 2359 +131大幅続伸。先週末に第3四半期の決算を発表している。累計純利益は204億円で前年同期比14.1%増となり、通期計画に対して91%の進捗率となっている。好調な有価証券運用などが寄与したようだ。有価証券の評価損益や与信費用なども順調な推移となっており、相対的な安定感などが高評価される形となっている。バリュエーション面での割安感なども意識。<9143> SGホールディングス 1961 +89大幅続伸。先週末に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は424億円で前年同期比24.2%減となり、通期予想は従来の1420億円から1340億円に下方修正した。ロジスティクス事業のフォワーディング需要が想定以上に落ち込んでいるもよう。ただ、4月1日からの宅配便価格改定を発表していることで、今後の収益改善期待が先行する状況のもよう。ヤマトHDなども連想感から買い優勢の展開に。<7739> キヤノン電子 1711 +153大幅反発。先週末に22年12月期の決算を発表している。営業利益は80.5億円で前期比26.8%増となり、ほぼ従来計画線上での着地となっている。年間配当金は前期比10円増となる60円としている。また、23年12月期は89.8億円で同11.5%増の見通しに。カメラ関連市場の回復に加えて、ドキュメントスキャナー市場、情報関連市場などの拡大も見込んでいるもよう。<7191> イントラスト 958 +97急伸。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は12.1億円で前年同期比40.5%増となり、上半期の同32.1%増から増益率は一段と拡大、据え置きの通期予想15.3億円、前期比29.2%増に対する進捗率も79%と好進捗、再度の業績上振れ期待が高まる状況にもなっているもよう。家賃債務保証における新規契約数が順調に伸び、保有契約数も増加したことで、保証事業が大幅な増収となっている。<6954> ファナック 23165 +800大幅続伸。先週末に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は525億円で前年同期比14.0%増となり、通期予想は従来の1817億円から1844億円に上方修正した。上振れ自体は想定線とみられるが、10-12月期実績は市場予想を上回ったとみられ、工作機械受注の足元での失速も警戒されていたため、安心感が先行する形に。なお、FA事業の10-12月期受注高は前年同期比46.3%減と急減した。<8096> 兼松エレク 5370 +705ストップ高比例配分。親会社の兼松が完全子会社化を企図してTOBを実施すると発表、同社では賛同の意を表明している。TOB価格は6200円で先週末終値比32.9%のプレミアムとなっており、同価格へのサヤ寄せの動きが先行へ。TOB期間は1月30日から3月13日までとしている。なお、同様に兼松がTOBの実施を発表している兼松サステック<7961>もストップ高比例配分となった。
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2023/01/30 15:26
本日の注目個別銘柄
邦チタニウム、ローランド、ペガサスなど
<4063> 信越化 18305 +720大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表。10-12月期営業利益は2720億円で前年同期比49.7%増となり、通期予想は従来の9400億円から9950億円に上方修正した。市場予想を200億円強上回る水準となる。年間配当金も従来計画の450円から500円に引き上げへ。全般的に外部環境が悪化する中での想定を上回る上方修正に、ポジティブなインパクトが強まる状況へ。1:5の株式分割も発表。<9101> 郵船 3040 -125大幅続落。海運大手3社が軒並み安、海運セクターは業種別下落率トップに。モルガン・スタンレーMUFG証券では海運業界の投資判断を「Atractive」から「Cautious」に引き下げ、同社と商船三井<9104>の投資判断も「オーバーウェイト」から「アンダーウェイト」に格下げした。コンテナ船の需給見通しは想定以上に厳しいとの見方に変更、23年度以降のONEの赤字転落シナリオを織り込む流れに。<6988> 日東電 8120 -40反落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は454億円で前年同期比27.9%増となったが、通期予想は従来の1600億円から1450億円下方修正。1-3月期営業利益は80億円弱にとどまる想定に。ノートPC及びタブレット向けの偏光板、HDD向けのプリント回路などの需要減少が主因。想定以上の業績悪化見通しだが、発行済み株式数の4.73%を上限とする自社株買いを発表しており、下支えに。<6504> 富士電機 5190 -120大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は157億円で前年同期比4.0%減、市場予想を30億円近く下回り、上半期大幅増益から減益に転じている。貸倒引当金や棚卸減損など一過性の費用計上が響いたもようだ。社内計画は若干上回っているようだが、市場コンセンサスの切り下がりにはつながっている。産業向け半導体の受注減少傾向などもマイナス視へ。<7276> 小糸製 2100 +8小反発。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は322億円で前年同期比16.1%減益、通期予想は従来の535億円から470億円、前期比12.0%減に下方修正している。日本・中国での固定費負担増加の影響などが響くもよう。ただ、上半期が前年同期比18.1%減益であったことから下振れ懸念も強かったとみられる。北米での収益率が改善傾向にあることも評価、目先の悪材料出尽くしとも受け止められる形に。<3231> 野村不HD 2881 -27反落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業益は615億円で前年同期比25.1%増となり、市場想定水準で着地。通期予想は従来の905億円から940億円に上方修正も、第3四半期までの進捗状況から、通期業績の修正幅は限定的とも捉えられた。今後の金利上昇懸念もあり出尽くし感も先行。年間配当金を110円から115円へ増配、自社株買いの上限引き上げを発表したが、下支えには限定的。<5727> 邦チタニウム 2420 -275急落。前日に第3四半期の決算を発表、累計経常利益は73.9億円で前年同期比92.0%増と大幅増益になっているが、10-12月期は9.8億円の水準にとどまり、7-9月期の34.5億円から大きく減速している。販売量減少に伴う触媒事業の伸び悩みのほか、原材料やエネルギーコストの上昇が響く形に。金属チタン事業の好調に伴う業績の一段の上振れ期待などは大きく後退する状況となっているようだ。<7944> ローランド 3890 +300大幅続伸。前日に22年12月期の業績修正を発表。営業利益は従来予想の124億円から107億円に引き下げ、一転して減益となる見通し。為替影響を除いた実質的な売上の下振れ、一部製品の値上げ見合わせなどを下方修正の背景としている。ただ、第3四半期までで営業利益は前年同期比34.9%の減益となっていたことで業績下振れは想定線、株価の調整も進んでいたことから短期的なあく抜け材料につながっているもよう。<8871> ゴールドクレ 1617 -116大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は102億円で前年同期比4.6%減となり、通期計画106億円に対して好進捗となっている。ただ、10-12月期は2.6億円の水準にとどまり、前年同期比では96.9%の減益に。同四半期は販売戸数が減少しているようだ。高水準の利益追求方針から第3四半期の仕入れも低水準にとどまっており、目先の業容縮小が意識される形にも。<6262> ペガサス 701 -124急落。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は23億円で前年同期比80.7%増となり、据え置きの通期計画23.5億円をほぼ達成する状況となっている。ただ、10-12月期は4億円にとどまっており、同29.1%減益に転じている。インフレの進行によって、旺盛であったアパレル需要が平常化し、縫製産業の設備投資も落ち着く状況になっているもよう。業績の大幅な上振れに対する期待感が後退の形に。
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2023/01/27 15:24
本日の注目個別銘柄
日パレット、Tホライゾン、日ギアなど
<6356> 日ギア 427 +80ストップ高。前日に23年3月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の3.3億円から7.4億円、前期比6.3倍の水準にまで引き上げ。工事事業及び補修部品の売上・利益が計画を上回る見込みであるほか、販売価格の見直し及び原価低減等のコストダウンなどを実施したことが奏効へ。上半期までの進捗から上振れ自体への期待はあったが、上振れ幅の大きさは想定以上と捉えられている。<6535> アイモバイル 1257 +42大幅続伸。SBI証券では投資判断「買い」、目標株価1900円で新規カバレッジを開始した。ふるさと納税事業の収益拡大を背景に、増収増益が継続すると予想している。約2.7兆円と算出される潜在市場規模からみて、ふるさと納税市場の成長余地は大きく、総務省が過度な顧客獲得競争に懸念を示していることで、今後は競争の沈静化も見込めると。なお、23年7月期営業益は会社計画38.5億円に対し39.9億円を予想。<9107> 川崎船 2754 -118大幅反落。本日は海運セクターが業種別下落率のトップ。欧州海運大手のAPモラー・マースクの株価が前日に6%超の大幅安となっており、国内海運株に影響が波及しているようだ。マースクは世界最大のコンテナ船社MSCとの2社による定航アライアンス「2M」について、25年1月末で契約を終了すると発表している。その後2社は単独運航に移行していくとみられ、競争激化による市況の悪化などが警戒されているようだ。<6629> Tホライゾン 451 -72急落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業損益は12億円の赤字で、前年同期比15.5億円の損益悪化に。また、通期予想は従来の15億円の黒字から一転、5億円の赤字に下方修正した。前期実績は7.5億円の黒字。競争激化による利幅の縮小、物価上昇に伴う部品価格や円安に伴うエネルギー及び輸入製品価格の高騰などが背景。繰延税金資産の取り崩しで最終損益は13億円の赤字に修正、20円配当計画も無配に変更した。<4690> 日パレット 2068 +400ストップ高。前日に23年3月期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の7億円から9.5億円、前期比2.1倍にまで引き上げ。レンタル稼働率の向上に伴う貸与資産のメンテナンスコストの削減、効率的な運用による収支改善が想定以上に進んでいることが業績上振れの背景に。上半期までの状況から上振れ期待はあったとみられるが、上方修正は想定以上との見方でPER水準の割安感なども意識される。<4751> サイバー 1236 -7もみ合い。前日に第1四半期決算を発表、営業損益は13億円の赤字となり、前年同期比211億円の損益悪化。市場予想も40億円程度下振れた。「FIFAワールドカップ」関連費用の計上が響く形だが、ゲーム事業の売り上げの落ち込みも想定以上と捉えられている。一方、株主優待制度の導入を発表、100株以上の株主に対して、「ABEMA」プレミアム利用料の3ヵ月無料クーポンを贈呈としており、下支えにつながった。<7970> 信越ポリマ 1265 +30大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表。累計営業益は108億円で前年同期比44.2%増、10-12月期も41.1億円で同42.9%増となり、高い利益成長が継続する形になった。据え置きの通期計画120億円、前期比23.3%増に対する進捗率は89.6%にまで高まる。主要セグメントが揃って大幅増益に。半導体市況の先行き懸念が強まっている中、順調な収益拡大をポジティブ視する動きが優勢に。<6200> インソース 1494 -130反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は8.9億円で前年同期比15.2%増となり、上半期計画18.3億円に対して順調な進捗となった。講師派遣型研修事業は民間企業で好調、公開講座事業およびその他事業も堅調推移のもよう。ただ、4-6月期の同60.8%増、7-9月期の同38.2%増などとの比較では増益率は鈍化しているなどサプライズは限定的であり、目先の出尽くし感が先行する形に。<6866> 日置電 7210 +620大幅反発。前日に22年12月期決算を発表、営業益は70.7億円で前期比23.0%増と、従来の計画線上での着地となり、第3四半期までの前年同期比15.6%増を上回る増益率に。また、23年12月期は79.4億円で前期比12.3%増と連続2ケタ増益を見込む。年間配当金も20円増配の180円を計画。主力の電子測定器の販売拡大が続いている。今期は反動減も警戒されていた中、好業績見通しが素直に評価された。<6755> 富士通ゼ 3600 -105大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は12億円で前年同期比33倍の水準となったが、市場予想は30億円程度下振れているもよう。業績は第4四半期に偏重の傾向が強く、インパクトは大きくないものの、株価が高値圏にある中、手仕舞い売りのきっかけにはつながっているようだ。ただ、いずれにせよ目先の関心は、20日に一次入札が行われたと伝わっているように、再編の行方であるとみられている。
<ST>
2023/01/26 15:24