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みんかぶニュース 個別・材料 大日本住友が一時16%安、営業利益が高い進捗率も通期据え置きで失望売り  大日本住友製薬<4506.T>が大幅続落となっており、一時は前日比16.2%安の1633円まで下落している。同社は27日取引終了後に、22年3月期第2四半期(4~9月)連結営業利益が475億7200万円(前年同期比0.1%増)だったと発表したが、通期計画610億円(前期比14.4%減)に対する進捗率が77.99%であるにもかかわらず、上方修正がなかったことから失望売りが出ているもよう。  精神神経領域における大塚製薬(東京都千代田区)との共同開発・販売提携に伴う一時金を収益計上した北米セグメントに加え、中国セグメントで増収となったが、日本、海外その他セグメントでは減収だったとしている。 出所:MINKABU PRESS 2021/10/28 13:43 みんかぶニュース 個別・材料 第一カッタは大幅続伸、主力事業堅調で21年6月期業績予想を上方修正  第一カッター興業<1716.T>が大幅続伸となっている。同社は27日取引終了後に、21年6月期通期の連結業績予想を修正。営業利益は前の期比20.2%増の27億6000万円(従来予想は22億2000万円)になったようだと発表した。  売上高予想も同10.9%増の193億3700万円(従来予想は176億6000万円)に引き上げた。主力の切断・穿孔工事事業のほか、リユース・リサイクル事業などが順調に推移したことが主な要因だとしている。 出所:MINKABU PRESS 2021/10/28 13:33 みんかぶニュース 投資家動向 <個人投資家の予想> 10月28日 13時 ■ 買い予想数上昇(最新48時間) (銘柄コード) 銘柄   市場    [ 割安/割高 ] (6807) 日本航空電子工業 東証1部       [ 割高 ] (6769) ザイン      東証JASDAQ(スタンダード) [ 割高 ] (7078) INCLUSIVE 東証マザーズ     [ 割安 ] (7735) スクリン     東証1部       [ 割高 ] (4347) ブロードメディア 東証JASDAQ(スタンダード) [ 割高 ] ■ 売り予想数上昇(最新48時間) (銘柄コード) 銘柄   市場    [ 割安/割高 ] (7265) エイケン工業   東証JASDAQ(スタンダード) [ 割高 ] (6954) ファナック    東証1部       [ 割安 ] (4825) ウェザーニューズ 東証1部       [ 割高 ] (4506) 大日本住友製薬  東証1部       [ 割安 ] (4080) 田中化学研究所  東証JASDAQ(スタンダード) [ 割高 ] 出所:MINKABU PRESS 2021/10/28 13:32 みんかぶニュース 個別・材料 ベイカレントが続伸、国内有力証券は新規「A」、目標株価6万円でカバレッジ開始  ベイカレント・コンサルティング<6532.T>が続伸。岩井コスモ証券は27日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は6万円に設定した。同社は企業の経営戦略やIT分野に強みを持つ国内最大級の総合コンサルティング会社。コンサルティングからITシステム構築・運用までワンストップで提供し、デジタルトランスフォーメーション(DX)やESG(環境・社会・企業統治)などの様々な課題に取り組む企業のコンサルティング需要拡大を追い風に高成長を続けている。2022年2月期の連結営業利益は会社予想の160億円に対し200億円(前期比47.6%増)への上振れを予想。同社への中期的な成長期待などが株価の上昇材料になる、とみている。 出所:MINKABU PRESS 2021/10/28 13:28 みんかぶニュース 個別・材料 クリエートはしっかり、21年12月期業績予想を減益予想から一転増益予想へ  クリエートメディック<5187.T>はしっかり。きょうの前引け後、21年12月期連結業績予想について、売上高110億8600万円から115億5600万円(前期比6.7%増)へ、営業利益を7億8800万円から10億1500万円(同3.1%増)へ、純利益を5億5900万円から7億100万円(同6.3%増)へ上方修正し、減益予想から一転して営業増益予想としたことが好感されている。  海外販売において中国の医療活動が回復に向かっていることに伴い、中国向け販売が好調に推移していることに加えて、為替レートが円安に進行していることが要因。なお、同時に発表した第3四半期累計(1~9月)決算は、売上高83億円3100万円(前年同期比7.8%増)、営業利益7億5400万円(同27.1%増)、純利益5億9600万円(同56.2%増)だった。 出所:MINKABU PRESS 2021/10/28 13:28 新興市場スナップショット 日本電計---大幅に反発、12月に1対1.5の株式分割、22年3月期の営業利益予想を上方修正、実質増配 大幅に反発。12月31日(実質的には30日)を基準日として1株につき1.5株の割合で分割すると発表している。また、22年3月期の営業利益予想を25.00億円から26.00億円(前期実績18.92億円)に引き上げた。電気自動車などの設備投資が旺盛な中、ソリューションビジネスを展開したことが奏功した。期末配当予想は45.00円から40.00円(前期末実績は45.00円)に変更した。分割前換算では60.00円となり、実質的に増配となる。 <ST> 2021/10/28 13:28 注目トピックス 市況・概況 日経平均は268円安、中国株軟調で東京市場の重しに 日経平均は268円安(13時20分現在)。日経平均寄与度では、ファナック<6954>、エムスリー<2413>、ダイキン<6367>などがマイナス寄与上位となっており、一方、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、信越化<4063>などがプラス寄与上位となっている。セクターでは、鉱業、石油石炭製品、鉄鋼、保険業、電気・ガス業が値下がり率上位、空運業、その他製品、金属製品、化学、小売業が値上がり率上位となっている。日経平均はマイナス圏で小動きとなっている。香港ハンセン指数や上海総合指数が軟調で、東京市場の重しとなっているようだ。 <FA> 2021/10/28 13:23 注目トピックス 日本株 大日住薬---急落で下落率トップ、7-9月期一時金収入で大幅増益も好反応乏しく 大日住薬<4506>は急落で下落率トップ。前日に第2四半期決算を発表、7-9月期営業利益は393億円で前年同期比61.8%増益となったが、大塚HDの一時金約300億円を計上したことが大幅増益の背景であり、実質的には厳しい状況が続く形に。北米のラツーダが流通在庫調整の影響で減収となっているほか、スミトバント関連新製品の売上は想定よりも伸び悩んだとの見方も。また、ジェフリーズ証券では投資判断を格下げしたもよう。 <YN> 2021/10/28 13:18 みんかぶニュース 個別・材料 メイテックが後場プラス浮上、22年3月期の増収増益や増配見通しを好感  メイテック<9744.T>が後場プラスに再浮上。同社は午前11時30分に、非開示としていた22年3月期連結業績について、売上高を1070億円(前期比10.7%増)、営業利益を123億円(同20.2%増)、純利益を84億円(同19.5%増)、年間配当予想を185円50銭(前期は184円)と開示し、増収増益や増配の見通しを好感した買いが流入しているようだ。  22年3月期第2四半期(4~9月)連結営業利益は53億3600万円(前年同期比9.4%増)だった。主要顧客である大手製造業各社の技術開発投資が持ち直し、受注に回復の兆しが見られていることが背景。  あわせて、60万株(発行済み株式総数に対する割合2.21%)または34億円を上限とする自己株式取得枠の設定も発表している。取得期間は21年10月29日~22年2月28日で、自己資本や資金残高の充実度合いに特段の懸念がないため、利益配分に関する基本方針に従って自己株式を取得するとしている。 出所:MINKABU PRESS 2021/10/28 13:17 みんかぶニュース 市況・概況 ニューラル反発、三菱地所の物流施設にAI活用した倉庫運営ソリューション提供◇  ニューラルポケット<4056.T>が反発。きょう午前11時ごろ、三菱地所<8802.T>が開発・運営する物流施設「ロジクロス海老名(神奈川県海老名市)」にAI解析技術を活用した倉庫運営ソリューションを提供開始したと発表しており、これが好感されているようだ。  この取り組みでは、物流施設内に設置したAIカメラが作業員の動線などを可視化し、庫内作業の効率化や安全性の向上を目指す。また、ニューラルの駐車場向けサービス「デジパーク」の技術を活用し、トラックバースの利用状況をリアルタイムで解析し、改善点を抽出することでトラックの待ち時間解消を実現する。 (注)タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。 出所:MINKABU PRESS 2021/10/28 13:17 注目トピックス 市況・概況 東京為替:ドル・円は下げ渋り、日銀政策にらみ 28日午後の東京市場でドル・円は下げ渋り、113円60銭付近でもみ合っている。日経平均株価は前日比300円安の軟調地合いで、日本株安を嫌気した円買いに振れやすい。ただ、日銀は金融政策決定会合で現行の緩和政策を維持し、一段の円買いを抑制した。ここまでの取引レンジは、ドル・円は113円54銭から113円87銭、ユーロ・円は131円78銭から132円12銭、ユーロ・ドルは1.1597ドルから1.1609ドル。 <TY> 2021/10/28 13:12 みんかぶニュース 個別・材料 ジー・スリー反発、11月上旬にも都市鉱山事業を開始へ  ジー・スリーホールディングス<3647.T>が反発し、一時10%近く上昇した。同社は27日取引終了後に、11月上旬にも都市鉱山事業を開始すると発表しており、これが材料視されているようだ。  都市鉱山とは、都市でゴミとして大量に廃棄される家電製品などのなかに存在する有用な希少金属(レアメタル)を鉱山に例えたもので、地上資源のひとつ。同事業で採用する技術は、従来の廃基板処理方法である粉砕式や炭化式と異なり、粉砕による金属飛散を限りなく低減し希少金属の回収率を向上させ、二酸化炭素(CO2)排出量を従来方式と比べて30分の1以下とする「反応型遊離方式」を用いるとしている。 出所:MINKABU PRESS 2021/10/28 13:12 後場の寄り付き概況 後場の日経平均は297円安でスタート、ファナックやエムスリーが安い [日経平均株価・TOPIX(表)]日経平均;28800.95;-297.29TOPIX;1998.80;-15.01[後場寄り付き概況] 後場の日経平均は前日比297.29円安の28800.95円と午前の終値から下げ幅を若干拡大して取引を開始した。ランチタイム中の225先物は弱含みで推移。アジア市場は値下がり目立つ。為替は1ドル=113円60銭台と朝方から円高で推移。午前の日経平均は、米国市場が下落した流れを引き継ぎ続落となった。後場の日経平均は、ソフトバンクG<9984>など指数に寄与度の高い銘柄が下落してスタートしたことが重しとなり、午前の終値より若干下げ幅を拡大して取引を開始した。寄り付き後は、ファナック<6954>や富士通<6702>など午前に下げが目立った銘柄が若干値を戻し相場を下支えしており、指数は横ばいの値動きとなっている。なお、お昼休み中に発表された日銀の政策決定会合の結果は、現状維持となり市場予想と一致、特別に材料視はされていないもようだ。 セクター別では、鉱業、石油・石炭製品、鉄鋼、保険業が下落率上位となっており、一方、空運業、その他製品、金属製品、小売業が上昇率上位となっている。東証1部の売買代金上位では、ソフトバンクG、ファナック、エムスリー<2413>、日本郵船<9101>、キーエンス<6861>が安く。レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>、信越化<4063>、任天堂<7974>、スクリーンHD<7735>高い。 <CS> 2021/10/28 13:10 みんかぶニュース 市況・概況 <みんかぶ・個人投資家の予想から>=「買い予想数上昇」1位に航空電子  「みんかぶ」が集計する「個人投資家の予想(最新48時間)」の28日正午現在では、日本航空電子工業<6807.T>が「買い予想数上昇」1位となっている。  航空電子は寄り付き大量の買い注文にカイ気配スタートとなり、200円高で寄った後も一段と上値を目指す展開で一時246円高の1930円まで駆け上がる場面があった。産業用を主力とするコネクター大手で、足もとの業績は会社側の想定を上回り好調に推移し、特に合理化努力が実を結び利益率の改善が際立つ形となっている。27日取引終了後、22年3月期業績予想の上方修正を発表、営業利益は従来予想の155億円から185億円(前期比2.1倍)に大幅増額しており、これが株価を強く刺激する格好となった。 出所:MINKABU PRESS 2021/10/28 13:07 みんかぶニュース 市況・概況 ◎午後1時現在の値上がり値下がり銘柄数  午後1時現在の東証1部の値上がり銘柄数は885、値下がり銘柄数は1186、変わらずは112銘柄だった。業種別では33業種中8業種前後が高い。値上がり上位に空運、その他製品、金属製品など。値下がり上位に鉱業、石油・石炭、鉄鋼など。 出所:MINKABU PRESS 2021/10/28 13:05 日経QUICKニュース 東証後場寄り 小動き アジア株安が重荷、一部には押し目買いも  28日後場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は安値圏で小動き。前日比280円程度安い2万8800円台前半で推移している。アジア株式市場で香港や上海の指数の下げが重荷となっている。半面、下げが大きい銘柄には押し目買いも入って、下値を支えている。 昼休み時間中には日銀が28日まで開いた金融政策決定会合の結果を発表し、大規模な金融緩和の維持を決めた。「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」では2021年度の成長率と消費者物価の見通しを引き下げたが、いまのところ相場への影響は限られている。 前引け後の東証の立会外で、国内外の大口投資家が複数の銘柄をまとめて売買する「バスケット取引」は約253億円成立した。 12時45分現在の東証1部の売買代金は概算で1兆7869億円、売買高は7億7864万株だった。 京セラが下げ幅を広げている。出光興産やダイキン、オムロンも売られている.一方、TDKやAGCが上げ幅を拡大。JR東海も高い。〔日経QUICKニュース(NQN)〕 2021/10/28 13:03 みんかぶニュース 市況・概況 13時の日経平均は284円安の2万8814円、ファナックが69.26円押し下げ  28日13時現在の日経平均株価は前日比284.00円(-0.98%)安の2万8814.24円で推移。東証1部の値上がり銘柄数は887、値下がりは1184、変わらずは112と、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を大幅に上回っている。  日経平均マイナス寄与度は69.26円の押し下げでファナック <6954>がトップ。以下、エムスリー <2413>が40.26円、ダイキン <6367>が33.83円、SBG <9984>が26.22円、ファストリ <9983>が23.26円と続いている。  プラス寄与度トップは東エレク <8035>で、日経平均を27.84円押し上げている。次いでアドテスト <6857>が23.26円、信越化 <4063>が15.33円、TDK <6762>が8.99円、スクリン <7735>が6.13円と続く。  業種別では33業種中8業種が値上がり。1位は空運で、以下、その他製品、金属製品、化学と続く。値下がり上位には鉱業、石油・石炭、鉄鋼が並んでいる。  ※13時0分6秒時点 株探ニュース 2021/10/28 13:01 みんかぶニュース 個別・材料 サムティが8連騰と異色の最高値街道、次期業績回復を見込み継続的な実需買い観測  サムティ<3244.T>が全体地合い悪に抗して8連騰と異色の上昇波動を形成、連日の上場来高値更新となっている。首都圏や関西エリアを地盤に投資家向け中古マンション再生など不動産流動化ビジネスを展開するほか、ホテル事業にも力を入れている。21年11月期は物件放出を抑制していることもあってトップラインが2ケタの減収を予想、営業利益段階で前期比4割強の減益を見込むなど低調だ。しかし、株価的には織り込みが進んでおり、ホテル事業の回復が見込める22年11月期は収益が急回復に向かう可能性がある。時価は最高値圏を走るが、株価指標面では依然としてPER8倍台と割安で、今期年間配当90円を計画し、配当利回りにして3.5%と株主還元姿勢も評価される。信用買い残も軽い。法人筋とみられる継続的な実需買いが観測され、株価を押し上げている。 出所:MINKABU PRESS 2021/10/28 13:00 注目トピックス 経済総合 デジタル社会に不可欠なリセット:今後の日本人及び日本に望まれるもの(1)【実業之日本フォーラム】 【ゲスト】須賀千鶴(前・世界経済フォーラム第四次産業革命日本センター長)2003年に経済産業省に入省。2016年より「経産省次官・若手プロジェクト」に参画し、150万DLを記録した「不安な個人、立ちすくむ国家」を発表。2017年より商務・サービスグループ政策企画委員として、提言にあわせて新設された部局にて教育改革等に携わる。2018年7月より、デジタル時代のイノベーションと法、社会のあり方を検討し、グローバルなルールメイキングに貢献するため、世界経済フォーラム、経済産業省、アジア・パシフィック・イニシアティブによるJV組織の初代センター長に就任。国際機関のネットワークを活用しながら、データガバナンス、ヘルスケア、スマートシティ、モビリティ、アジャイルガバナンスなど多様な国際プロジェクトを率いる。2021年7月より経済産業省 商務情報政策局 情報経済課長。【聞き手】白井一成(株式会社実業之日本社社主、社会福祉法人善光会創設者、事業家・投資家)白井:いままでのお話を伺い、スマートシティの知見をいち早く学び、自分たちの文化に合った形で仕組みづくりをおこない、素早く実践に移さないと、国際的なデジタル社会のリセットには取り残されてしまうということがよく理解できました。今後の日本人及び日本に不足しているものは何だと考えておられるでしょうか。須賀:日本人として、もう少し頑張ってもらいたい、頑張らなければならないと思うのは、試行錯誤を恐れてはいけないという点です。発展途上での段階で試行錯誤をしていることそのものが大事です。世界もうまくいったことを自慢してもらうことを期待しているわけではありません。「こうやってみたけどダメだった」、「ここで落とし穴に気づかなかった」というようなことを含めて、その知的貢献というものを大いに多とする人たちがイノベーションの先端にいます。その人たちが、一番先端でルール作りをしているのです。日本にはそこに入るようなメンタリティを持つ人が非常に少なく、どうしても、そのグループに入ることができません。とりあえず、アーリーアダプターがやっているのを眺めて、失敗したところは、「ああいうところで失敗する」というふうにメモって、なるべく失敗しないように後からついていくという行動をしてしまうのです。そうすると、時代が進み、イノベーションが同時多発的に大量に起こり、ものすごい規模でリセットが起きているときに、一番面白い先頭集団にいることはできません。私たちの第四次産業革命センターは、各国のセンターの中で2番目に設立されました。スピードにこだわって急いで設立した背景には、常に、生煮えかもしれない、あるいは甘いかもしれないが、アイディアのイノベーション、知的なイノベーションが起きているところに身を置いておこう、首をそこへ出していこうと考えたものです。日頃のセンターの運営も、そのことを念頭に置いています。白井:いま、須賀さんが指摘された日本人の感覚、失敗を恐れるという感覚が問題であるということは、多くの人も同じように指摘されています。答えにくいかもしれませんが、須賀さんはどのあたりに原因があると考えていますか。須賀:私は、他国センターの人たちと話をし、立ち居振る舞いをみて思ったことが二つあります。その一つは、日本人はアンビギュイテイ・マネージメントが苦手な人が多いということです。アンビギュイティというのは不確実性ですので、足元が定まらないような状態で、不安になり過ぎない、失敗するかもしれないがそこに立ってみようというようなメンタリティというか、そのような状態でも精神的に不安定になり過ぎないという力が欠けているように思います。私たちのセンターには、各企業だとか役所から非常に優秀な若い人達がフェローとして来ていただいています。来ていただいているフェローさん達は、周りから、あのセンターは、何をやろうとしているのか、あまり方針が明確ではないが大丈夫なのかと言われるそうです。このアンビギュイティ、周りも不安、その不安が自分に投げかけられてくるという状況をマネージできるようになりましょう、これがイノベーションの近道ですということを、ずっとフェローさんとも認識を共有するようにしていました。それから、日本人の特徴のもう一つは、アンビギュイティと並んで多様性を持つ集団のマネージメントが苦手であるということです。日本は同じような環境にいた人たちの集団のマネージメントしかできない人が多いので、女性を含めて、人とは違う、同じロジックや阿吽の呼吸では動いてくれない人のマネージメントがすごく苦手ではないかと思います。私たちのセンターでは、意識して、留学生ですとか、外国人ですとか、そういう人をチームに入れています。そのような人たちとのコミュニケーションをつうじて、グループをマネージメントする能力をつけていかないと、イノベーションの最先端領域にはいられないと思っています。白井:日本人が、須賀さんが言われるような、不確実性と多様性を受け入れることができるようにするためには、どのような方法があると思われますか。須賀:言葉にすると、とても陳腐になってしまいますが、「不確実性も、多様性も当たり前」という感覚を持つことでしょうか。やってみると相当難しいと思います。たとえば、「オープンイノベーション」という言葉があります。「オープンイノベーションをやりましょうと」言われて、これに反対する人はほとんどいません。でも、この「オープンイノベーション」というのは相当面倒くさい作業です。自分たちの組織であれば「あれをやっておいて」で通じるものが、世の中がこうなっていて、私たちはこうこうこういうふうにする人だから、こういうときにこういうふうにやってほしい、それを私たちは「あれ」と呼んでいるというふうに、いちいち定義して説明していかなければなりません。それを少しでも間違えたり、誤解が生じていたりすると全く違う方向に行ってしまいます。このように、自分の組織の中のロジックが通じない相手とコラボレーションして成果を出していこうとすると、自分でやったほうが早いというふうに誰もが思います。そのときに、でも、なぜ私たちはマルチステイクホルダーのコラボレーションをやりましょう、それが正解ですというふうに自信を持って申し上げているかというと、クオリティにちゃんとこだわると、自分たちで全部内製化できるものなどデジタル時代には一つもないということなんです。このことを虚心坦懐に受け入れないと、縮小均衡するばかりで、自分たちだけにしか通用しない製品を作り上げ、結果として国際市場で負けてしまうということです。従って、オープンイノベーションのスキルを、日本の組織が組織として持つ、それは楽でもなければ楽しいことでもない、苦行であるということを覚悟し、やろうとすることが必要かなと思います。「デジタル社会に不可欠なリセット:今後の日本人及び日本に望まれるもの(2)【実業之日本フォーラム】」へ続く(本文敬称略)■実業之日本フォーラムの3大特色実業之日本フォーラム( https://jitsunichi-forum.jp/ )では、以下の編集方針でサイト運営を進めてまいります。1)「国益」を考える言論・研究プラットフォーム・時代を動かすのは「志」、メディア企業の原点に回帰する・国力・国富・国益という用語の基本的な定義づけを行う2)地政学・地経学をバックボーンにしたメディア・米中が織りなす新しい世界をストーリーとファクトで描く・地政学・地経学の視点から日本を俯瞰的に捉える3)「ほめる」メディア・実業之日本社の創業者・増田義一の精神を受け継ぎ、事を成した人や新たな才能を世に紹介し、バックアップする <RS> 2021/10/28 13:00 注目トピックス 経済総合 デジタル社会に不可欠なリセット:今後の日本人及び日本に望まれるもの(2)【実業之日本フォーラム】 【ゲスト】須賀千鶴(前・世界経済フォーラム第四次産業革命日本センター長)2003年に経済産業省に入省。2016年より「経産省次官・若手プロジェクト」に参画し、150万DLを記録した「不安な個人、立ちすくむ国家」を発表。2017年より商務・サービスグループ政策企画委員として、提言にあわせて新設された部局にて教育改革等に携わる。2018年7月より、デジタル時代のイノベーションと法、社会のあり方を検討し、グローバルなルールメイキングに貢献するため、世界経済フォーラム、経済産業省、アジア・パシフィック・イニシアティブによるJV組織の初代センター長に就任。国際機関のネットワークを活用しながら、データガバナンス、ヘルスケア、スマートシティ、モビリティ、アジャイルガバナンスなど多様な国際プロジェクトを率いる。2021年7月より経済産業省 商務情報政策局 情報経済課長。【聞き手】白井一成(株式会社実業之日本社社主、社会福祉法人善光会創設者、事業家・投資家)本稿は、「デジタル社会に不可欠なリセット:今後の日本人及び日本に望まれるもの(1)【実業之日本フォーラム】」の続きとなる。白井:須賀さんは2021年7月には出向元の経済産業省に戻られるとお聞きしています。いまお教えいただいた形で、民間の方は組織としてオープンイノベーションのマインドを作り上げるように努力するということとなると思いますが、行政側として、どういう形でイノベーションの萌芽を拾い上げて育てていくのか、どういう形でアジャイルガバナンスを実践するのか、どういう形でデジタル社会に向き合ったら良いのかというような点についてお伺いできるでしょうか。須賀:国家に勤務する人間は、特別視され、なかなかフラットにプレーヤーとして受け入れられないという側面が、日本に限らずどの国でもあります。他方国家のほうも、自分達だけはなぜか特別で、ルールは作るが、それを守るべき一員とは考えていないという面があります。たとえばデータ・ガバナンスのルールとか、コーポレートガバナンスのデータ版みたいなものを考えたとき、それを企業に「こういうガイドラインを守ってください」と簡単に言いますが、それを自分たちも守ることにした場合、そのような体制を組めるのか、組めているのかというようなことを考えてもいない。常に、規制とかルールといったものは、自分たち以外の誰かに投げかけるものというように、無意識に思っているところがあります。これはよくも悪くもルールメイキングを、過去、国家が独占してきたことの帰結だと思います。今後のデジタル社会で一番面白いところは、国家であろうが、企業であろうが、自治体や個人であっても、それぞれ一つのノードにしか過ぎないという点にあります。もちろん、それぞれが出来ることの違いはあります。政府は、ルールを作るだけではなく、コンプライアンスも求められます。たとえば、データ漏洩の防止に関しては、企業が行うことばかり議論していますが、国民のDNA情報を、お金が足りなくて売ってしまった国が実際に存在します。これは当然やってはいけないことですが、国家を縛るルールがないためやってしまった。しかしながら、今後デジタル社会では、国家も企業も同様に、同じ基準で法令を遵守する必要があります。同等の主体同士であるという感覚が必要です。私はこのセンターでそのような感覚を教えていただいたと思っていますので、政府に戻ってもそれを実践したいと考えています。白井:アメリカの競争力の源泉は、政府と民間とのリボルビングドア(回転ドア)にあると言われています。新たに設置された日本のデジタル庁も民間からの登用が多いと聞きます。そう考えますと須賀さんは、経済産業省から第四次産業革命センターに出向され、世界を相手に活躍され、そして経済産業省に戻るという、まさにその先駆けであったように思います。昔は、天下りはありましたが、その逆はほとんどありませんでした。デジタル時代の日本の回転ドアについて、その理想論、ビジョンというものをお聞かせ願えるでしょうか。須賀:現在デジタル庁、平井大臣が情報漏洩で大変な状況となっていますが、あれも個人の問題ではなく、日本政府全体として、民間の人に中に入っていただき、一緒のチームとしてコラボレーションすることが具体的にはどういこうことなのかについて整理が不十分であったことに起因しているように思います。たとえば、利益相反を含めて、どういったルールが最低限必要なのかというような、インフラが整わないままに、時間を優先して先頭を走っていただいている結果、起きた問題ではないかと思います。これは、個人に帰着する問題ではなく、日本政府がこれまであまりにも、国家公務員試験に合格して公務員となった人間は、当然秘密は守る、当然利益誘導はしないと思い込んでいることに問題があると思います。非常に同質性の高い集団であることを前提に運営しているルールや文化を転換する、書き換えていくという作業が、まさに起きていると思います。デジタル庁に関しては、長い目で、温かい目で見ていく必要があると思います。将来的には、リボルビングドアがいいのかどうかということではなくて、そのときに最善の、最高品質の政策を作り、よりベストな意思決定をしていくためにはどのような布陣でなければならないのかということが優先されると思います。その結果として、霞が関の中の人ではできないということで役所の中で納得が得られれば、外部の人をお願いするといったプロセスがこれから起こるのかなと思っています。白井:非常に楽しく、かつ有益なお話を聞かせて頂きました。ありがとうございました。須賀:どうもありがとうございました。(本文敬称略)■実業之日本フォーラムの3大特色実業之日本フォーラム( https://jitsunichi-forum.jp/ )では、以下の編集方針でサイト運営を進めてまいります。1)「国益」を考える言論・研究プラットフォーム・時代を動かすのは「志」、メディア企業の原点に回帰する・国力・国富・国益という用語の基本的な定義づけを行う2)地政学・地経学をバックボーンにしたメディア・米中が織りなす新しい世界をストーリーとファクトで描く・地政学・地経学の視点から日本を俯瞰的に捉える3)「ほめる」メディア・実業之日本社の創業者・増田義一の精神を受け継ぎ、事を成した人や新たな才能を世に紹介し、バックアップする <RS> 2021/10/28 13:00 みんかぶニュース 個別・材料 メイテックは後場プラス浮上、22年3月期の増収増益や増配見通しを好感  メイテック<9744.T>が後場プラスに再浮上。同社は午前11時30分に、非開示としていた22年3月期連結業績について、売上高を1070億円(前期比10.7%増)、営業利益を123億円(同20.7%増)、純利益を84億円(同19.5%増)と開示し、年間配当予想を77円50銭から185円50銭(前期は184円)へ増額しており、増収増益や増配の見通しを好感した買いが流入しているようだ。  22年3月期第2四半期(4~9月)連結営業利益は53億3600万円(前年同期比9.4%増)だった。主要顧客である大手製造業各社の技術開発投資が持ち直し、受注に回復の兆しが見られていることが背景。  あわせて、60万株(発行済み株式総数に対する割合2.21%)または34億円を上限とする自己株式取得枠の設定も発表している。取得期間は21年10月29日~22年2月28日で、自己資本や資金残高の充実度合いに特段の懸念がないため、利益配分に関する基本方針に従って自己株式を取得するとしている。 出所:MINKABU PRESS 2021/10/28 12:55 みんかぶニュース 個別・材料 インフォMTが反発、請求処理自動化サービス「invox」運営のDeepworkに出資  インフォマート<2492.T>が反発。同社は午前11時に、請求書の受け取りから入力、支払い、計上までを自動化するソリューション「invox(インボックス)」を提供するDeepwork(東京都新宿区)に出資したと発表しており、材料視されている。  コロナ禍でテレワークが普及・拡大し、22年1月に改正される「電子帳簿保存法」や23年開始の「インボイス制度」(適格請求書等保存方式)などにより、企業の経理業務のデジタル化、電子インボイスのニーズは急増している。その中でバックオフィス業務のデジタル化、請求処理のデジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組む企業を支援するために、今回の出資に至ったとしている。 出所:MINKABU PRESS 2021/10/28 12:46 注目トピックス 日本株 日経平均寄与度ランキング(前引け)~日経平均は続落、ファナックが1銘柄で約72円分押し下げ 28日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり34銘柄、値下がり189銘柄、変わらず2銘柄となった。日経平均は続落。272.62円安の28825.62円(出来高概算6億8000万株)で前場の取引を終えている。27日の米株式市場でNYダウは4日ぶりに反落し、266ドル安となった。決算発表のビザが大幅安となり、NYダウの押し下げ役となったほか、最高値圏とあって景気敏感株を中心に利益確定売りが出た。ただ、長期金利の低下に加え、マイクロソフトやアルファベットが好決算で買われたこともあり、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数はほぼ横ばい。本日の日経平均はNYダウが下落した流れを引き継いで226円安からスタートすると、値がさ株のファナック<6954>やエムスリー<2413>が決算を受けて大きく売られたことも下押し要因となり、朝方には28693.06円(405.18円安)まで下落する場面があった。一方、半導体関連株や信越化<4063>の上昇が下支えする形となり、下げが一服すると軟調もみ合いの展開となった。個別では、前述のファナックやエムスリー、それに富士通<6702>が決算を受けて大きく下落し、日立<6501>も売り優勢の展開。ファナックは市場の上振れ期待に反して通期営業利益予想を下方修正し、8%を超える下落となっている。その他売買代金上位では、ソフトバンクG<9984>、日本郵政<6178>、郵船<9101>などがさえない。また、大日住薬<4506>も決算がネガティブ視され、東証1部下落率トップとなっている。一方、決算が好感された信越化は3%超上昇しており、SCREEN<7735>は8%を超える上昇。その他売買代金上位では、レーザーテック<6920>や東エレク<8035>、任天堂<7974>が堅調に推移している。決算発表銘柄ではNRI<4307>なども急伸。また、航空電子<6807>が東証1部上昇率トップとなっている。セクターでは、鉱業、石油・石炭製品、鉄鋼などが下落率上位で、その他も全般軟調。一方、空運業、化学、その他製品など5業種が上昇した。東証1部の値下がり銘柄は全体の61%、対して値上がり銘柄は34%となっている。値下がり寄与トップはファナック<6954>となり1銘柄で日経平均を約72円押し下げた。同2位はエムスリー<2413>となり、ダイキン<6367>、ファーストリテ<9983>、KDDI<9433>などがつづいた。一方、値上がり寄与トップは東エレク<8035>となり1銘柄で日経平均を約35円押し上げた。同2位はアドバンテス<6857>となり、信越化<4063>、TDK<6762>、スクリン<7735>などがつづいた。*11:30現在日経平均株価  28825.62(-272.62)値上がり銘柄数  34(寄与度+107.41)値下がり銘柄数 189(寄与度-380.03)変わらず銘柄数  2○値上がり上位銘柄コード  銘柄         直近価格        前日比 寄与度<8035> 東エレク        52410         1000 +35.24<6857> アドバンテ       9470          330 +23.26<4063> 信越化         20575          650 +22.91<6762> TDK            4185           70 +7.40<7735> スクリン        10450          840 +5.92<6976> 太陽誘電         5630           70 +2.47<7974> 任天堂         49150          600 +2.11<4911> 資生堂          7570           48 +1.69<4452> 花王           6507           33 +1.16<4901> 富士フイルム      8757           29 +1.02<7832> バンナムHD       8668           26 +0.92<3382> 7&iHD           4892           12 +0.42<5332> TOTO           5700           20 +0.35<7751> キヤノン         2573          6.5 +0.34<9022> JR東海         16860           95 +0.33<6479> ミネベアミツミ     2859           8 +0.28<5201> AGC            5810           40 +0.28<7752> リコー          1082           6 +0.21<6770> アルプスアル      1180           6 +0.21<8802> 菱地所         1745.5           5 +0.18○値下がり上位銘柄コード  銘柄         直近価格        前日比 寄与度<6954> ファナック       22300         -2060 -72.60<2413> エムスリー       6759         -486 -41.11<6367> ダイキン        24755         -950 -33.48<9983> ファーストリテ    74380         -510 -17.97<9433> KDDI           3554          -72 -15.23<4506> 大日住薬         1638         -311 -10.96<9984> ソフトバンクG     6233          -48 -10.15<4543> テルモ          5063          -62 -8.74<6971> 京セラ          6610          -93 -6.56<6702> 富士通         20005         -1750 -6.17<6758> ソニーG         12940         -165 -5.82<6645> オムロン        10540         -150 -5.29<7733> オリンパス       2492         -34.5 -4.86<8015> 豊通商          4910         -130 -4.58<9766> コナミHD         6400         -120 -4.23<4568> 第一三共       2844.5         -39.5 -4.18<8697> JPX          2670        -116.5 -4.11<6305> 日立建          3605         -110 -3.88<7951> ヤマハ          7150         -110 -3.88<6098> リクルートHD      7464          -36 -3.81 <CS> 2021/10/28 12:35 注目トピックス 市況・概況 後場に注目すべき3つのポイント~景気敏感株売りと想定外の下方修正 28日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。・日経平均は続落、景気敏感株売りと想定外の下方修正・ドル・円は下げ渋り、日銀の緩和継続で・値下がり寄与トップはファナック<6954>、同2位がエムスリー<2413>■日経平均は続落、景気敏感株売りと想定外の下方修正日経平均は続落。272.62円安の28825.62円(出来高概算6億8000万株)で前場の取引を終えている。27日の米株式市場でNYダウは4日ぶりに反落し、266ドル安となった。決算発表のビザが大幅安となり、NYダウの押し下げ役となったほか、最高値圏とあって景気敏感株を中心に利益確定売りが出た。ただ、長期金利の低下に加え、マイクロソフトやアルファベットが好決算で買われたこともあり、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数はほぼ横ばい。本日の日経平均はNYダウが下落した流れを引き継いで226円安からスタートすると、値がさ株のファナック<6954>やエムスリー<2413>が決算を受けて大きく売られたことも下押し要因となり、朝方には28693.06円(405.18円安)まで下落する場面があった。一方、半導体関連株や信越化<4063>の上昇が下支えする形となり、下げが一服すると軟調もみ合いの展開となった。個別では、前述のファナックやエムスリー、それに富士通<6702>が決算を受けて大きく下落し、日立<6501>も売り優勢の展開。ファナックは市場の上振れ期待に反して通期営業利益予想を下方修正し、8%を超える下落となっている。その他売買代金上位では、ソフトバンクG<9984>、日本郵政<6178>、郵船<9101>などがさえない。また、大日住薬<4506>も決算がネガティブ視され、東証1部下落率トップとなっている。一方、決算が好感された信越化は3%超上昇しており、SCREEN<7735>は8%を超える上昇。その他売買代金上位では、レーザーテック<6920>や東エレク<8035>、任天堂<7974>が堅調に推移している。決算発表銘柄ではNRI<4307>なども急伸。また、航空電子<6807>が東証1部上昇率トップとなっている。セクターでは、鉱業、石油・石炭製品、鉄鋼などが下落率上位で、その他も全般軟調。一方、空運業、化学、その他製品など5業種が上昇した。東証1部の値下がり銘柄は全体の61%、対して値上がり銘柄は34%となっている。本日の日経平均は続落し、200円超の下落で前場を折り返した。日足チャートを見ると、売り一巡後は28800円台に位置する25日移動平均線を挟んでの攻防といった様相。ファナックとエムスリーの2銘柄で日経平均を約114円押し下げているほか、米株と同様に市況関連を中心とした景気敏感株の軟調ぶりが目立つ。NY原油先物や非鉄金属市況が下落した影響だろう。一方、東エレクやアドバンテス<6857>、信越化が日経平均の下支え役。ここまでの東証1部売買代金は1兆6000億円弱で、決算発表の本格化とともに膨らんできた。新興市場ではマザーズ指数が+0.51%と反発。こちらは米市場での長期金利低下やハイテク株高が追い風として働いているのだろう。もっとも、明日29日に決算発表予定のメルカリ<4385>は足元やや調整ぎみ。また、週末には衆院選投開票が控えており、買い持ち高を減らしておきたいという個人投資家も少なくないようだ。さて、米株については先週末の当欄で「やや楽観に傾き過ぎている」と指摘したが、やはり少々修正を迫られる動きとなっているようだ。「恐怖指数」とされる米株の変動性指数(VIX)は21日に15.01まで低下していたが、前日には16.98とじりじり上昇。これに伴い、連日で過去最高値を更新していたNYダウやS&P500指数はスピード調整の様相となっている。ただ、景気敏感株に売りが出る一方、ハイテク株に買いが入っており、現時点では過度に警戒する必要はないかもしれない。なお、NY原油先物は在庫増加を受けて下落し、期待インフレ率の指標である10年物ブレークイーブン・インフレ率(BEI)は2.65%(-0.04pt)に低下。また、各国債券市場に大きな動きが見られ、米10年物国債利回りも1.54%(-0.07pt)に低下している。日本株はこうした景気敏感株売りの影響を受けるとともに、キヤノン<7751>やファナックなど想定外の業績下方修正が相次いでいる。やはり供給制約の影響は重いと見ておいた方がいいだろう。かねて指摘しているとおり、今年度に入ってからのPBR推移を見ると、日経平均29000円前後は各種懸念を織り込んだ水準とは言いづらい。キヤノンやファナックの株価反応はそれを端的に表しているだろう。アジア市場では香港ハンセン指数、上海総合指数とも下落。本日は国内でOLC<4661>、武田薬<4502>、ソニーG<6758>、キーエンス<6861>、HOYA<7741>など160社あまりの決算発表が予定され、海外では欧州中央銀行(ECB)定例理事会や米7-9月期国内総生産(GDP)速報値の発表などが予定されている。引き続き国内企業の業績動向や海外経済、金融政策の行方が注目され、後場の取引では軟調もみ合いが続くとみておきたい。(小林大純)■ドル・円は下げ渋り、日銀の緩和継続で28日午前の東京市場でドル・円は113円後半から半ばに下げた後、113円60銭台で推移した。米10年債利回りの低下や日経平均株価の軟調地合いでドル売り・円買いが先行。ただ、日銀が金融政策決定会合で緩和的な金融政策を維持し、円売りが主要通貨をサポートした。ここまでの取引レンジは、ドル・円は113円54銭から113円87銭、ユーロ・円は131円78銭から132円12銭、ユーロ・ドルは1.1597ドルから1.1609ドル。■後場のチェック銘柄・シリコンスタジオ<3907>、グローバルウェイ<3936>の、2銘柄がストップ高※一時ストップ高(気配値)を含みます・値下がり寄与トップはファナック<6954>、同2位がエムスリー<2413>■経済指標・要人発言【経済指標】・米・9月耐久財受注速報値:前月比‐0.4%(予想:-1.1%、8月:+1.3%←+1.8%)・米・9月耐久財受注(輸送用機器除く)速報値:前月比+0.4%(予想:+0.4%、8月:+0.3%)・米・9月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)速報値:前月比+1.4%(予想:+0.5%、8月:+0.6%+0.8%)・米・9月卸売在庫速報値:前月比+1.1%(予想:+1.0%、8月:+1.2%)・米・9月前渡商品貿易収支:−963億ドル(予想‐883億ドル、8月−882億ドル)【要人発言】・日銀「2021年度実質国内総生産(GDP)の成長見通しは+3.4%、コアCPI見通しを0.0%とそれぞれ前回予測から下方修正」<国内>・日銀金融政策決定会合(最終日)・15:30 黒田日銀総裁会見<海外>特になし <CS> 2021/10/28 12:32 みんかぶニュース 投資家動向 <個人投資家の予想> 10月28日 12時 ■ 買い予想数上昇(最新48時間) (銘柄コード) 銘柄   市場    [ 割安/割高 ] (6807) 日本航空電子工業 東証1部       [ 割高 ] (6769) ザイン      東証JASDAQ(スタンダード) [ 割高 ] (7078) INCLUSIVE 東証マザーズ     [ 割安 ] (7735) スクリン     東証1部       [ 割高 ] (4347) ブロードメディア 東証JASDAQ(スタンダード) [ 割高 ] ■ 売り予想数上昇(最新48時間) (銘柄コード) 銘柄   市場    [ 割安/割高 ] (7265) エイケン工業   東証JASDAQ(スタンダード) [ 割高 ] (6954) ファナック    東証1部       [ 割安 ] (4825) ウェザーニューズ 東証1部       [ 割高 ] (4506) 大日本住友製薬  東証1部       [ 割安 ] (4080) 田中化学研究所  東証JASDAQ(スタンダード) [ 割高 ] 出所:MINKABU PRESS 2021/10/28 12:32 みんかぶニュース 市況・概況 東京株式(後場寄り付き)=日経平均株価は前場終値比で下げ幅広げる  後場寄り付き直後の東京株式市場では、日経平均株価が前営業日比300円安前後と前場終値と比較して下げ幅を広げている。外国為替市場では1ドル=113円60銭台の推移。アジアの主要株式市場は総じて軟調。 出所:MINKABU PRESS 2021/10/28 12:31 後場の投資戦略 景気敏感株売りと想定外の下方修正 [日経平均株価・TOPIX(表)]日経平均;28825.62;-272.62TOPIX;1999.86;-13.95[後場の投資戦略] 本日の日経平均は続落し、200円超の下落で前場を折り返した。日足チャートを見ると、売り一巡後は28800円台に位置する25日移動平均線を挟んでの攻防といった様相。ファナックとエムスリーの2銘柄で日経平均を約114円押し下げているほか、米株と同様に市況関連を中心とした景気敏感株の軟調ぶりが目立つ。NY原油先物や非鉄金属市況が下落した影響だろう。一方、東エレクやアドバンテス<6857>、信越化が日経平均の下支え役。ここまでの東証1部売買代金は1兆6000億円弱で、決算発表の本格化とともに膨らんできた。 新興市場ではマザーズ指数が+0.51%と反発。こちらは米市場での長期金利低下やハイテク株高が追い風として働いているのだろう。もっとも、明日29日に決算発表予定のメルカリ<4385>は足元やや調整ぎみ。また、週末には衆院選投開票が控えており、買い持ち高を減らしておきたいという個人投資家も少なくないようだ。 さて、米株については先週末の当欄で「やや楽観に傾き過ぎている」と指摘したが、やはり少々修正を迫られる動きとなっているようだ。「恐怖指数」とされる米株の変動性指数(VIX)は21日に15.01まで低下していたが、前日には16.98とじりじり上昇。これに伴い、連日で過去最高値を更新していたNYダウやS&P500指数はスピード調整の様相となっている。ただ、景気敏感株に売りが出る一方、ハイテク株に買いが入っており、現時点では過度に警戒する必要はないかもしれない。なお、NY原油先物は在庫増加を受けて下落し、期待インフレ率の指標である10年物ブレークイーブン・インフレ率(BEI)は2.65%(-0.04pt)に低下。また、各国債券市場に大きな動きが見られ、米10年物国債利回りも1.54%(-0.07pt)に低下している。 日本株はこうした景気敏感株売りの影響を受けるとともに、キヤノン<7751>やファナックなど想定外の業績下方修正が相次いでいる。やはり供給制約の影響は重いと見ておいた方がいいだろう。かねて指摘しているとおり、今年度に入ってからのPBR推移を見ると、日経平均29000円前後は各種懸念を織り込んだ水準とは言いづらい。キヤノンやファナックの株価反応はそれを端的に表しているだろう。 アジア市場では香港ハンセン指数、上海総合指数とも下落。本日は国内でOLC<4661>、武田薬<4502>、ソニーG<6758>、キーエンス<6861>、HOYA<7741>など160社あまりの決算発表が予定され、海外では欧州中央銀行(ECB)定例理事会や米7-9月期国内総生産(GDP)速報値の発表などが予定されている。引き続き国内企業の業績動向や海外経済、金融政策の行方が注目され、後場の取引では軟調もみ合いが続くとみておきたい。(小林大純) <AK> 2021/10/28 12:28 ランチタイムコメント 日経平均は続落、景気敏感株売りと想定外の下方修正  日経平均は続落。272.62円安の28825.62円(出来高概算6億8000万株)で前場の取引を終えている。 27日の米株式市場でNYダウは4日ぶりに反落し、266ドル安となった。決算発表のビザが大幅安となり、NYダウの押し下げ役となったほか、最高値圏とあって景気敏感株を中心に利益確定売りが出た。ただ、長期金利の低下に加え、マイクロソフトやアルファベットが好決算で買われたこともあり、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数はほぼ横ばい。本日の日経平均はNYダウが下落した流れを引き継いで226円安からスタートすると、値がさ株のファナック<6954>やエムスリー<2413>が決算を受けて大きく売られたことも下押し要因となり、朝方には28693.06円(405.18円安)まで下落する場面があった。一方、半導体関連株や信越化<4063>の上昇が下支えする形となり、下げが一服すると軟調もみ合いの展開となった。 個別では、前述のファナックやエムスリー、それに富士通<6702>が決算を受けて大きく下落し、日立<6501>も売り優勢の展開。ファナックは市場の上振れ期待に反して通期営業利益予想を下方修正し、8%を超える下落となっている。その他売買代金上位では、ソフトバンクG<9984>、日本郵政<6178>、郵船<9101>などがさえない。また、大日住薬<4506>も決算がネガティブ視され、東証1部下落率トップとなっている。一方、決算が好感された信越化は3%超上昇しており、SCREEN<7735>は8%を超える上昇。その他売買代金上位では、レーザーテック<6920>や東エレク<8035>、任天堂<7974>が堅調に推移している。決算発表銘柄ではNRI<4307>なども急伸。また、航空電子<6807>が東証1部上昇率トップとなっている。 セクターでは、鉱業、石油・石炭製品、鉄鋼などが下落率上位で、その他も全般軟調。一方、空運業、化学、その他製品など5業種が上昇した。東証1部の値下がり銘柄は全体の61%、対して値上がり銘柄は34%となっている。 本日の日経平均は続落し、200円超の下落で前場を折り返した。日足チャートを見ると、売り一巡後は28800円台に位置する25日移動平均線を挟んでの攻防といった様相。ファナックとエムスリーの2銘柄で日経平均を約114円押し下げているほか、米株と同様に市況関連を中心とした景気敏感株の軟調ぶりが目立つ。NY原油先物や非鉄金属市況が下落した影響だろう。一方、東エレクやアドバンテス<6857>、信越化が日経平均の下支え役。ここまでの東証1部売買代金は1兆6000億円弱で、決算発表の本格化とともに膨らんできた。 新興市場ではマザーズ指数が+0.51%と反発。こちらは米市場での長期金利低下やハイテク株高が追い風として働いているのだろう。もっとも、明日29日に決算発表予定のメルカリ<4385>は足元やや調整ぎみ。また、週末には衆院選投開票が控えており、買い持ち高を減らしておきたいという個人投資家も少なくないようだ。 さて、米株については先週末の当欄で「やや楽観に傾き過ぎている」と指摘したが、やはり少々修正を迫られる動きとなっているようだ。「恐怖指数」とされる米株の変動性指数(VIX)は21日に15.01まで低下していたが、前日には16.98とじりじり上昇。これに伴い、連日で過去最高値を更新していたNYダウやS&P500指数はスピード調整の様相となっている。ただ、景気敏感株に売りが出る一方、ハイテク株に買いが入っており、現時点では過度に警戒する必要はないかもしれない。なお、NY原油先物は在庫増加を受けて下落し、期待インフレ率の指標である10年物ブレークイーブン・インフレ率(BEI)は2.65%(-0.04pt)に低下。また、各国債券市場に大きな動きが見られ、米10年物国債利回りも1.54%(-0.07pt)に低下している。 日本株はこうした景気敏感株売りの影響を受けるとともに、キヤノン<7751>やファナックなど想定外の業績下方修正が相次いでいる。やはり供給制約の影響は重いと見ておいた方がいいだろう。かねて指摘しているとおり、今年度に入ってからのPBR推移を見ると、日経平均29000円前後は各種懸念を織り込んだ水準とは言いづらい。キヤノンやファナックの株価反応はそれを端的に表しているだろう。 アジア市場では香港ハンセン指数、上海総合指数とも下落。本日は国内でOLC<4661>、武田薬<4502>、ソニーG<6758>、キーエンス<6861>、HOYA<7741>など160社あまりの決算発表が予定され、海外では欧州中央銀行(ECB)定例理事会や米7-9月期国内総生産(GDP)速報値の発表などが予定されている。引き続き国内企業の業績動向や海外経済、金融政策の行方が注目され、後場の取引では軟調もみ合いが続くとみておきたい。(小林大純) <AK> 2021/10/28 12:24 みんかぶニュース 為替・FX 午前:債券サマリー 先物は続伸、長期金利0.90%に低下  28日午前の債券市場で、先物中心限月12月限は続伸。投資家のリスクオフ姿勢が強まるなか、安全資産とされる債券には買いが優勢だった。  債券先物は買い先行でスタート。米連邦準備理事会(FRB)の利上げ前倒し観測を背景に、27日の米市場がリスクオフ地合いとなった流れを引き継いだ。日経平均株価が大幅安となったことも追い風となり、一時151円47銭まで上昇。ただ、今晩には米7~9月期米国内総生産(GDP)の発表を控えているなどから様子眺めムードが広がりやすく一段と買い上がるには勢いが乏しかった。なお、この日は国債入札や、国債買い入れオペといった需給面の材料が予定されていない。  午前11時の先物12月限の終値は前日に比べ12銭高の151円36銭となった。現物債市場で10年債の利回りは、前日比0.005%低下の0.090%だった。 出所:MINKABU PRESS 2021/10/28 12:22 みんかぶニュース 市況・概況 「セルフレジ」が11位にランク、非接触ニーズ追い風に導入広がる<注目テーマ> ★人気テーマ・ベスト10 1 半導体 2 パワー半導体 3 再生可能エネルギー 4 日経中国関連株50 5 半導体製造装置 6 脱炭素 7 デジタルトランスフォーメーション 8 2021年のIPO 9 資源開発 10 旅行  みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「セルフレジ」が11位となっている。  ウィズコロナを前提としたニューノーマル(新常態)時代に対応した非接触サービスへのニーズが高まるなか、顧客自身で会計作業を済ますことができるセルフレジの導入が広がっている。  全国スーパーマーケット協会が22日に公表した「2021年 スーパーマーケット年次統計調査」(調査実施期間7~8月、国内にスーパーマーケットを保有する企業921社のうち回答企業278社)によると、セルフレジの設置率は前年の15.8%から23.5%に上昇。保有店舗数が51店舗以上の企業に限れば70.6%に達している。  緊急事態宣言の解除で小売業や飲食業で人手不足が顕在化していることもあり、セルフレジを導入する店舗は今後更に広がる見通し。直近では極楽湯ホールディングス<2340.T>が運営するスーパー銭湯「極楽湯」青森店の食事処が、アルファクス・フード・システム<3814.T>のセルフレジシステムを採用したと発表している。  また、サインポスト<3996.T>とJR東日本<9020.T>グループのJR東日本スタートアップとの合弁会社であるTOUCH TO GOが手掛ける無人決済システムの需要も拡大しており、12日には同システムを導入したファミリーマート岩槻駅店(さいたま市岩槻区)がリニューアルオープンした。  このほか、セルフPOSシステムを展開するヴィンクス<3784.T>、セルフ決済端末向けつり銭機を扱うグローリー<6457.T>、セルフレジ「WILLPOS-Self(ウィルポス・セルフ)」を販売する東芝テック<6588.T>、セルフレジシステム「Cash Hive(キャッシュハイブ)」を手掛けるTBグループ<6775.T>なども関連銘柄として注目しておきたい。 出所:MINKABU PRESS 2021/10/28 12:20

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