みんかぶニュース 市況・概況ニュース一覧

みんかぶニュース 市況・概況 東証グロース(前引け)=値下がり優勢、アミタHDがS高  17日前引けの東証グロース市場は値上がり銘柄数136、値下がり銘柄数396と、値下がりが優勢だった。  個別ではアミタホールディングス<2195>がストップ高。モビルス<4370>は一時ストップ高と値を飛ばした。ジェイグループホールディングス<3063>、データセクション<3905>、ジィ・シィ企画<4073>、ボードルア<4413>、ドラフト<5070>など7銘柄は昨年来高値を更新。メタリアル<6182>、ヌーラボ<5033>、ウェルプレイド・ライゼスト<9565>、エルテス<3967>、unerry<5034>は値上がり率上位に買われた。  一方、データセクション<3905>がストップ安。WACUL<4173>、サスメド<4263>、セーフィー<4375>、シンバイオ製薬<4582>、ステムリム<4599>など12銘柄は昨年来安値を更新。イメージ情報開発<3803>、Amazia<4424>、ティムス<4891>、Globee<5575>、GENDA<9166>は値下がり率上位に売られた。 株探ニュース 2024/01/17 11:33 みんかぶニュース 市況・概況 ETF売買動向=17日前引け、iS日経、MX400が新高値  17日前場の上場投資信託(ETF)および指数連動証券(ETN)の売買状況は、ETF・ETN合計の売買代金が前日比32.3%増の2921億円。うち、日経平均株価に連動するETF(ベアETF・レバレッジETFを含む)22銘柄の売買代金は同30.1%増の2523億円だった。  個別ではNEXT 金融 <1632> 、iFreeETF 日経225 <1320> 、NEXT日経平均レバレッジ <1570> 、MAXIS高配当日本株アクティブ上場投信 <2085> 、NEXT FUNDSS&P500(為替ヘッジなし) <2633> など94銘柄が新高値。JPX日経400ベア2倍上場投信(ダブルインバース) <1469> 、iFreeETF 日経平均インバース <1456> 、日経400ダブルインバースインデックス連動 <1472> 、TOPIXベア2倍上場投信 <1356> 、TOPIXベア上場投信 <1569> など15銘柄が新安値をつけた。  そのほか目立った値動きではNEXT 韓国KOSPIダブル・ブル <2033> は3.47%安と大幅に下落。  日経平均株価が191円高の大幅高となるなか、日経平均に連動するETFでは、NEXT日経平均レバレッジ <1570> が売買代金1594億6400万円となり東証全銘柄でトップ。過去5営業日における前引け時点の平均売買代金1205億4700万円を大きく上回る活況となった。  その他の日経平均ETFではNEXT 日経平均ダブルインバース・インデックス <1357> が185億1200万円、日経平均ブル2倍上場投信 <1579> が141億1500万円、NEXT 日経225連動型 <1321> が137億500万円、楽天ETF-日経レバレッジ指数連動型 <1458> が126億3900万円、日経平均ベア2倍上場投信 <1360> が104億7100万円の売買代金となった。 株探ニュース 2024/01/17 11:32 みんかぶニュース 市況・概況 東証スタンダード(前引け)=値上がり優勢、日創プロニ、松尾電がS高  17日前引けの東証スタンダード市場は値上がり銘柄数793、値下がり銘柄数604と、値上がりが優勢だった。  個別では日創プロニティ<3440>、松尾電機<6969>がストップ高。香陵住販<3495>は一時ストップ高と値を飛ばした。ナカノフドー建設<1827>、大成温調<1904>、高田工業所<1966>、コモ<2224>、エプコ<2311>など67銘柄は昨年来高値を更新。アスマーク<4197>、アウンコンサルティング<2459>、INEST<7111>、サイネックス<2376>、元気寿司<9828>は値上がり率上位に買われた。  一方、クルーズ<2138>、ホームポジション<2999>、ジェクシード<3719>、ウェルス・マネジメント<3772>、サイバーステップ<3810>など9銘柄が昨年来安値を更新。ピクセラ<6731>、元旦ビューティ工業<5935>、北川精機<6327>、アルファ<4760>、出前館<2484>は値下がり率上位に売られた。 株探ニュース 2024/01/17 11:32 みんかぶニュース 市況・概況 ◎17日前場の主要ヘッドライン ・ハークスレイが新値追い、24年3月期配当予想を増額修正 ・さくらネット怒涛の株高続く、AI関連株人気の先導役で7連騰S高人気 ・アミタHDがS高、代表幹事を務めるJ-CEPにおける実証結果を発表 ・トヨタは4か月ぶり上場来高値更新、急速な円安進行が株価刺激材料に ・プロネクサスは急反発、東証が英文開示を義務化と報じられ関連銘柄として物色される ・サイネックスが大幅続伸で一気に900円台乗せ、生成AI関連株物色の流れに乗る ・アウンは急速人気化しカイ気配スタート、シンガポールの人材関連企業と業務提携 ・海運株の上昇続く、郵船がイエメン沖での情勢緊迫化受け紅海での船舶運航全面停止 ・レーザーテクが買い優勢、米AMD大幅高でSOX指数も昨年末以来の水準に上昇 ※ヘッドラインは記事配信時点のものです 出所:MINKABU PRESS 2024/01/17 11:31 みんかぶニュース 市況・概況 日経平均17日前引け=反発、191円高の3万5810円  17日前引けの日経平均株価は反発。前日比191.17円(0.54%)高の3万5810.35円で前場の取引を終了した。東証プライムの値上がり銘柄数は1105、値下がりは491、変わらずは60と、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を大幅に上回った。  日経平均プラス寄与度トップは東エレク <8035>で、日経平均を61.44円押し上げ。次いでアドテスト <6857>が34.90円、SBG <9984>が28.37円、レーザーテク <6920>が19.05円、ファストリ <9983>が11.99円と続いた。  マイナス寄与度は26.64円の押し下げで信越化 <4063>がトップ。以下、中外薬 <4519>が15.09円、第一三共 <4568>が14.79円、ダイキン <6367>が9.49円、京セラ <6971>が9.19円と並んだ。  業種別では33業種中28業種が値上がり。1位は保険で、以下、卸売、小売、ゴム製品が続いた。値下がり上位には鉱業、電気・ガス、医薬品が並んだ。 株探ニュース 2024/01/17 11:31 みんかぶニュース 市況・概況 ◎午前11時現在の値上がり値下がり銘柄数  午前11時現在の東証プライムの値上がり銘柄数は1234、値下がり銘柄数は385、変わらずは38銘柄だった。業種別では33業種中29業種が上昇。値上がり上位に保険、卸売、海運、小売、輸送用機器など。値下がりで目立つのは鉱業、電気・ガスなど。 出所:MINKABU PRESS 2024/01/17 11:03 みんかぶニュース 市況・概況 11時の日経平均は255円高の3万5874円、東エレクが61.44円押し上げ  17日11時現在の日経平均株価は前日比255.15円(0.72%)高の3万5874.33円で推移。東証プライムの値上がり銘柄数は1232、値下がりは390、変わらずは34と、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を大幅に上回っている。  日経平均プラス寄与度トップは東エレク <8035>で、日経平均を61.44円押し上げている。次いでSBG <9984>が29.97円、アドテスト <6857>が28.51円、ファストリ <9983>が27.97円、レーザーテク <6920>が15.98円と続く。  マイナス寄与度は20.98円の押し下げで信越化 <4063>がトップ。以下、第一三共 <4568>が13.99円、中外薬 <4519>が13.99円、京セラ <6971>が8.39円、ネクソン <3659>が6.83円と続いている。  業種別では33業種中29業種が値上がり。1位は保険で、以下、卸売、海運、小売と続く。値下がり上位には鉱業、電気・ガス、医薬品が並んでいる。  ※11時0分8秒時点 株探ニュース 2024/01/17 11:01 みんかぶニュース 市況・概況 <みんかぶ・個人投資家の予想から>=「買い予想数上昇」2位に日創プロニ  「みんかぶ」が集計する「個人投資家の予想(最新48時間)」の17日午前10時現在で、日創プロニティ<3440.T>が「買い予想数上昇」で2位となっている。  17日の東京市場で、日創プロニは2日連続のストップ高で昨年来高値を更新。15日取引終了後に24年8月期通期の連結業績予想を上方修正したことが引き続き買い手掛かりとなっているようだ。  売上高予想は従来の155億円から161億円(前期比28.3%増)に、営業利益予想も5億円から11億8000万円(同3.8倍)にそれぞれ引き上げた。金属加工事業の一部の大型案件で、当初想定よりも納期が前倒しのかたちで進捗していることなどが主な要因だとしている。    また、同日には老舗木材店であるマルトク(香川県高松市)の株式を取得し、子会社化することもあわせて発表。取得価額(アドバイザリー費用などを含む)は3億5900万円で、株式譲渡実行日は今月18日を予定している。 出所:MINKABU PRESS 2024/01/17 10:54 みんかぶニュース 市況・概況 17日中国・上海総合指数=寄り付き2887.2917(-6.6969)  17日の中国・上海総合指数は前営業日比6.6969ポイント安の2887.2917で寄り付いた。 出所:MINKABU PRESS 2024/01/17 10:48 みんかぶニュース 市況・概況 17日香港・ハンセン指数=寄り付き15764.38(-101.54)  17日の香港・ハンセン指数は前営業日比101.54ポイント安の15764.38で寄り付いた。 出所:MINKABU PRESS 2024/01/17 10:46 みんかぶニュース 市況・概況 日経平均の上げ幅が600円突破  日経平均株価の上げ幅が600円を突破。10時34分現在、600.92円高の3万6220.1円まで上昇している。 株探ニュース 2024/01/17 10:35 みんかぶニュース 市況・概況 プロネクサスは急反発、東証が英文開示を義務化と報じられ関連銘柄として物色される◇  プロネクサス<7893.T>やTAKARA & COMPANY<7921.T>が急反発している。きょう付の日本経済新聞朝刊で「東京証券取引所は2025年3月からプライム市場に上場する全約1600社に重要情報の英文開示を義務づける」と報じられたことを受けて、抒情企業向けディスクロージャーを手掛ける両社が関連銘柄として物色されているようだ。  記事によると、まず決算情報などを対象とし、日本文と英文の同時開示を求めるという。海外投資家が判断しやすい環境を整えるのが狙いとしており、両社のほか翻訳事業大手の翻訳センター<2483.T>、自動翻訳サービスサービスのメタリアル<6182.T>なども買われている。 (注)タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。 出所:MINKABU PRESS 2024/01/17 10:19 みんかぶニュース 市況・概況 日経平均の上げ幅が500円突破  日経平均株価の上げ幅が500円を突破。10時12分現在、509.66円高の3万6128.84円まで上昇している。 株探ニュース 2024/01/17 10:13 みんかぶニュース 市況・概況 ◎午前10時現在の値上がり値下がり銘柄数  午前10時現在の東証プライムの値上がり銘柄数は1379、値下がり銘柄数は236、変わらずは42銘柄だった。業種別では33業種中31業種が上昇。値上がり上位に海運、保険、卸売、鉄鋼、ガラス・土石、金属製品など。値下がりで目立つのは鉱業など。 出所:MINKABU PRESS 2024/01/17 10:05 みんかぶニュース 市況・概況 10時の日経平均は440円高の3万6059円、東エレクが66.44円押し上げ  17日10時現在の日経平均株価は前日比440.55円(1.24%)高の3万6059.73円で推移。東証プライムの値上がり銘柄数は1380、値下がりは236、変わらずは40と、値上がり銘柄の割合が80%を超えている。  日経平均プラス寄与度トップは東エレク <8035>で、日経平均を66.44円押し上げている。次いでファストリ <9983>が62.94円、アドテスト <6857>が40.49円、SBG <9984>が25.18円、レーザーテク <6920>が19.05円と続く。  マイナス寄与度は11.39円の押し下げで中外薬 <4519>がトップ。以下、第一三共 <4568>が10.19円、信越化 <4063>が6.83円、ネクソン <3659>が5.89円、エムスリー <2413>が4.4円と続いている。  業種別では33業種中31業種が上昇し、下落は鉱業、医薬品の2業種のみ。値上がり率1位は海運で、以下、保険、卸売、鉄鋼、ガラス・土石、金属製品と続いている。  ※10時0分10秒時点 株探ニュース 2024/01/17 10:01 みんかぶニュース 市況・概況 サワイGHが急伸、事業ポートフォリオと資本政策の見直しで資金流入◇  サワイグループホールディングス<4887.T>が急伸。2020年6月以来の高値圏で推移している。17日の取引開始前に、事業ポートフォリオと資本政策の見直しに関して発表。これを好感した資金が流入し、ショートカバーを誘発したようだ。  同社はPBR(株価純資産倍率)がプライム市場平均に達していない状況が続いていることを踏まえ、収益力が資本コストを下回る状況にある米国事業から原則的に撤退し、収益力向上が期待できる国内ジェネリック事業への優先投資を行う方針を示した。政策投資株式の半減に向けた取り組みと旧本社・大阪工場跡地など遊休資産の売却も進める。株主還元と配当方針については、毎期の連結業績などを総合的に勘案しながら、配当性向30%をメドとする新たな方針を加えた。  あわせてサワイGHDは、米国事業の持ち株会社であるSawai America(SAH)の全株式と、その傘下企業の持ち分を、SAHの共同出資者である住友商事<8053.T>のグループ企業などに売却すると公表した。サワイGHDは持ち分の売却代金約227億円とともに、アーンアウト条件達成時の11億円を受け取る予定。加えて57億円相当を、譲渡先の1社となる台湾企業のBora Pharmaceuticalから配当または自己株式の取得により受領する。 (注)タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。 出所:MINKABU PRESS 2024/01/17 10:00 みんかぶニュース 市況・概況 サイネックスが大幅続伸で一気に900円台乗せ、生成AI関連株物色の流れに乗る◇  サイネックス<2376.T>がカイ気配スタートで大幅続伸、売り物薄のなか75日移動平均線を足場に急浮上し前日比135円高の936円まで買われる場面があった。同社は地方創生支援ビジネスを幅広く展開するが、ICT事業に注力しており、生成AI関連株の一角にも位置付けられる。さくらインターネット<3778.T>の物色人気化を受け、足もと株式市場では生成AI関連株に物色の矛先が向く状況で同社株にも投資資金が流れ込む形に。自治体向けでは住民の質問に人工知能(AI)が自動応答する総合案内サービス「AIチャットボット」の導入を進め、契約締結につなげている。業績も好調で、24年3月期営業利益は前期比7%増の5億2000万円予想と増益基調を堅持、PBR0.6倍台と割安なことも水準訂正高への期待を募らせている。 (注)タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。 出所:MINKABU PRESS 2024/01/17 09:40 みんかぶニュース 市況・概況 17日韓国・KOSPI=寄り付き2501.23(+3.64)   17日の韓国・KOSPIは前営業日比3.64ポイント高の2501.23で寄り付いた。 出所:MINKABU PRESS 2024/01/17 09:32 みんかぶニュース 市況・概況 オートサーバが大幅反発、光通信グループ会社が5.02%保有で思惑働く◇  オートサーバー<5589.T>が大幅高で3日ぶりに反発している。16日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、光通信<9435.T>グループの光通信による株式保有割合が5.02%となり、新たに5%を超えたことが判明。これを受けて、需給思惑的な買いが入っているようだ。なお、保有目的は純投資で、報告義務発生日は1月9日としている。 (注)タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。 出所:MINKABU PRESS 2024/01/17 09:30 みんかぶニュース 市況・概況 武者陵司「2024年相場の本質、地政学が決定的要因に」 ~なぜ日本株の突出した強さが続くのか~ (1)地政学が分かつ株式パフォーマンス ●日本株独歩高,米国堅調、中国の蹉跌  2024年は、突出した日本株高で幕が開けた。最初の7営業日で日経平均株価は8%、2700円高、米国株式も堅調で、NYダウはすでに昨年末に史上最高値を更新した。 S&P500も昨年11~12月に14%上昇し、史上最高値に肉薄している。しかし、他方で中国株は昨年来の下落を続けている。  2023年初来の株式のパフォーマンスを比較すると、日経平均株価+36%、米国S&P500+25%、ドイツDAX+19%、英FT100+2%、中国上海総合-7%、韓国総合+13%、台湾加権+24%と、主要国株価の中で日本株は突出している。このパフォーマンス格差は地政学によりほぼ説明できる。 ●日本株を支える米国国益  日本株の好調は、米国の日本支援が支えている。米中対立が深刻化し、かつて日本叩きに狂奔した米国が、対中デカップリングのために強い日本を必要とし、そのための円安を容認するようになったのである。  過去30年間に中国+アジアNIES(韓国・台湾・香港)の台頭が顕著であったが、それは日本の競争力衰弱によって実現した。この一人被害者・日本の状態が逆転する。大幅な円安の定着により、日本経済の大きな枠組みが変わった。  円高が原因となったデフレの時代が終わり、2023年の日本経済はバブル崩壊後で最も明るい数量景気の年となったが、2024年はそれが加速するだろう。円高で日本から海外に逃げて行った工場や資本、ビジネスチャンス、雇用が、円安によって日本に戻ってきつつある。企業収益と設備投資は空前の水準になった。米中対立により半導体投資ブームが佳境に入ってきた。台湾積体電路製造(TSMC)の熊本拠点では第三期拡張が決まったようである。  空前の企業の収益に加えての円安(日本人の給与は世界平均に対して4割安くなった)で5%賃上げが確実視される情勢である。念願のデフレ脱却、2%インフレが見えてきた。円安はまたインバウンドを増加させ、外国人観光客が日本の津々浦々の地方内需を刺激している。 ●中国の資金流出が深刻化、人民元買い支えへ  一方、中国は深刻な経済困難に陥っている。国内ではバブル崩壊と消費の落ち込みによるデフレ化が進行している。金融緩和が不可欠だが、それは資本流出と人民元安圧力を高める。2022年までウォール街は中国応援団が多数派で、ワシントンの警告を無視して対中投資を積み上げてきた。しかし、レイ・ダリオ、ジム・ロジャースなどのパンダ・ハガー(Panda hugger:親中派)は、中国の独裁恐怖政治の確立、反スパイ法の制定、中国バブル崩壊と経済困難により対中政策を転換し、対中投資の回収に走り始めた。これが中国株独歩安の原因である。  中国ではサービス収支、一次所得収支の大幅な赤字に加えて(資本規制下にありながら)大幅な資本流出が起きている。  今のところ(A)コロナ禍の下での海外工場の稼働低下で中国の生産シェアが高まったこと、(B)ウクライナ戦争による対ロシア禁輸の間隙を縫ってのロシア貿易急拡大という特需が効いていることにより、大幅な貿易黒字が続いている。2023年第3四半期(3Q)には外貨準備高を積み上げるなど、外貨事情は小康状態である。しかし、中国の賃金はアジア新興国中で最高になっていること、米国の対中輸入規制などにより、今後、貿易黒字は大きく減少していくだろう。  表面的安定とは裏腹に、中国の米国国債保有額が急減しており、人民元買い支えが進行していることがうかがわれる。中国による巨額の新興国融資のリスケ・債権再評価、中国が依存してきた外国資本のさらなる引き揚げなどにより外貨事情は深刻化し、人民元安圧力は高まり続けるだろう。ロシアとの間で進行する人民元決済、脱ドル化の流れはドル国際決済システムから排除された2国間の苦肉の策であり、人民元の信認が高まっているわけではない。今の中国人民元の実質実効レートは歴史的高水準にある。アジアで最高賃金に到達した中国にとって今の人民元は著しく不利なレートであるが、その不利なレートを外貨不安を取り繕うために維持しなければならない、という二律背反は深刻である。 ●米中対立下の米国の高圧経済環境  米国経済のソフトランディングはほぼ確実、企業収益は2023年第2四半期(2Q)を底に回復に転じている。背景に米国で高めの需要を維持し、大恐慌型の供給力過剰・需要不足状態を回避しようとする高圧経済政策が機能していることがある。  積極財政策(対GDP比財政赤字6%という高水準)に加えて、新産業革命、AI(人工知能)・ロボットを駆使してのイノベーション、その結果としての企業の生産性の上昇、好業績も大きい。企業の高利潤は配当と自社株買いを通してほぼ社会に還元され、資産所得による新規の需要・雇用創造が進められている。  当然、潜在成長率は高まり、自然利子率が上昇する。「Higher for Longer(より高く、より長く)」、高金利の維持とは、経済の自力が高まり、これまでのような低金利ではインフレやバブルなどの過熱を招くという恐れが高まっていることを示している。前回レポートで紹介したFEDモデルに基づけば、長らく割安であった株価が、現在の金利水準で見れば適正水準となってきており、バブル化するリスクが強まっている。  米連邦準備制度理事会(FRB)は過度の株価上昇を警戒するだろう。この米国の突出した経済の強さと金利高はドル高をもたらす。覇権国通貨ドルはその強力な技術優位と企業の稼ぐ力により、さらに強化されていくだろう。強いドルは、米国が海外から安く仕入れ海外に高く売ることを通して、米国に不当と思えるほどの交易利得とシニョリッジ(=返済義務のない借金)をもたらす。強いドルによって倍加される米国の経済優位性は、時間をかけつつ専制諸国家を圧倒していくに違いない。米国に対抗して向こうを張る中国の通貨不安と対比すれば、覇権争いの経済的帰結はほぼ明らかではないか。 (2)地政学展開の帰趨、トランプ再選でも不安なし  このように経済と金融市場面からは2024年は明るい年と観測されるが、人々の心理は暗い。中国による台湾侵攻の可能性の高まりに加え、ウクライナ侵略ではロシアが優勢に立ち、ハマスによるイスラエル攻撃とイスラエルの反撃など中東の争乱にも終わりは見えず、国際法に基づく国際秩序は大きく揺らいでいる。  米国のプレゼンスの低下が大きい。オバマ政権が米国は世界の警察官の任には堪えられないと言い、トランプ政権はMAGA(Make America Great Again:アメリカを再び偉大な国に)を唱えて同盟軽視を強めた。中国が異例のスピードで軍事増強を進める中で、米国防衛予算は、米ソ冷戦末期のレーガン時代の対GDP比7.7%から2022年には3.6%と半減した。この地政学混乱の根本原因は、米国覇権の衰弱にある。まるでパンドラの箱を開けた如くである。  専制国家専横の悲劇はウクライナを見れば明らかで、世界は世界の警察官たる米国覇権の強化を求めているが、それがおぼつかない。台湾総統選挙における民進党・頼候補の勝利は好材料であり、台湾人が台湾の香港化を拒否したことの意義は極めて大きい。  にもかかわらず、消えない悲観の根源は、アメリカの世界覇権維持の意志が疑われているからである。支持率が高まり、次期大統領の可能性が最も高いとされるトランプ氏に孤立主義の臭いがある。米国の政治意志が確かめられるのは2024年大統領選挙の後であり、当分不安が続く。  確かにトランプ氏の選挙アジェンダとして「輸入関税10%、移民規制&禁止(イスラム教国から)、対中MFN(最恵国待遇)撤廃、反環境石油・ガス増産、EV(電気自動車)シフトの再考、公務員人事制度に介入し解雇を容易にするなど強権(独裁色)強化、伝統的価値観の復興、NATO(北大西洋条約機構)離脱、同盟関係再構築(?)、核拡散容認など米国国益を基準とした、よりラディカルな国際秩序の再構築」などが報道されている。孤立主義の傾向は否定できない。 ●米国の台湾放棄は有り得ない  トランプ氏はウクライナからの撤退を主張している。となれば、より大きな犠牲が予想される台湾防衛にどこまでコミットするか、信用できないのだろうか。  武者リサーチはトランプ氏であっても、誰であっても次期米国大統領に台湾放棄の選択肢はないということを強調したい。中国の台湾併合が成功し、日韓のシーレーンが核保有国の中国に支配されれば、日韓は中国の軍事的影響下に入る。それは米国が世界の成長センターであるアジアから撤退することを意味し、米国覇権は終わる。ドル覇権は崩れ、人民元経済圏が優勢となっていく。  それは世界最大の債務国・米国に対する各国の債権取り立てを一気に強め、ドルの大暴落を引き起こす。米国で強烈な輸入インフレが起き、米国経済の世界プレゼンスは急収縮する。米国人の生活水準の急激な悪化は避けられない。 ●MAGAの一丁目一番地はドル覇権の維持である  米国は巨額の対外債務を積み上げているが、基軸通貨であることにより、その債務履行に債権者は全く不安を抱いていない。しかし、一度ドル覇権が終わるとなれば、その債務返済額は膨大となる。この巨額の返済義務のない借金という特権を米国が手放せないことによって、どのような犠牲を払ってでも米国は台湾にコミットせざるを得ないのである。トランプ氏のMAGA(Make America Great Again)にとって、ドル覇権維持は生命線であることを強調したい。 (2024年1月16日記 武者リサーチ「ストラテジーブレティン348号」を転載) 株探ニュース 2024/01/17 09:30 みんかぶニュース 市況・概況 フュトレックが急反発、エーアイとの経営統合に向けた基本合意締結を好感◇  フュートレック<2468.T>が急反発。同社とエーアイ<4388.T>は16日の取引終了後、経営統合に関する基本合意書を締結したと発表。これを好感した買いが入ったようだ。エーアイも高い。  エーアイはフュトレックの株式を議決権比率で40.54%保有している。音声関連技術分野で事業を展開する両社は顧客基盤や技術・ソリューションを共有し、企業価値と収益力の向上を図る。6月に開催予定の両社の定時株主総会での承認や、関係当局の許可などの取得を前提に、10月1日付で経営統合を実施する方針。経営統合の具体的な方法は5月に予定する最終契約の締結までに決める。エーアイによるフュトレックの株式追加取得に向けた公開買い付けは想定していないとしている。 (注)タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。 出所:MINKABU PRESS 2024/01/17 09:23 みんかぶニュース 市況・概況 ETF売買動向=17日寄り付き、日経レバの売買代金は317億円と活況  17日寄り付きの上場投資信託(ETF)および指数連動証券(ETN)の売買状況は、9時16分時点でETF・ETN合計の売買代金が前日同時刻比0.8%減の593億円。うち、日経平均株価に連動するETF(ベアETF・レバレッジETFを含む)22銘柄の売買代金は同4.9%減の478億円となっている。  個別ではグローバルX S&P500配当貴族 <2236> 、iシェアーズ米国リート ETF <1659> 、中国H株ベア上場投信 <1573> 、NEXT NOTES日本株配当貴族 <2065> 、Simple-X NYダウジョーンズ・インデックス <1679> など65銘柄が新高値。日経平均ベア2倍上場投信 <1360> 、楽天ETF-日経ダブルインバース指数連動型 <1459> 、NEXT 香港ハンセンダブル・ブル <2031> 、日経平均ベア上場投信 <1580> 、iFreeETF 日経平均インバース <1456> など11銘柄が新安値をつけている。  日経平均株価が415円高と急騰するなか、日経平均に連動するETFでは、NEXT日経平均レバレッジ <1570> が売買代金317億2300万円となり東証全銘柄でトップ。過去5営業日における同時刻の平均売買代金280億9300万円を大幅に上回る活況となっている。  その他の日経平均ETFでは日経平均ブル2倍上場投信 <1579> が32億100万円、楽天ETF-日経レバレッジ指数連動型 <1458> が25億5700万円、NEXT 日経平均ダブルインバース・インデックス <1357> が19億400万円、日経平均ベア2倍上場投信 <1360> が18億5600万円、NEXT 日経225連動型 <1321> が17億7900万円の売買代金となっている。 株探ニュース 2024/01/17 09:16 みんかぶニュース 市況・概況 海運株の上昇続く、郵船がイエメン沖での情勢緊迫化受け紅海での船舶運航全面停止◇  日本郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽船<9107.T>など大手海運株が売り物をこなし上値指向を継続、昨年来高値圏で頑強な値動きを続けている。ここ中東の地政学リスクが海運市況にも影響を与えており、運賃上昇の思惑が海運株が買われる背景となっている。そうしたなか、郵船が16日にイエメン沖の緊迫化を受け、紅海を経由するすべての船舶の航行を一時的に停止したことを明らかにしたと伝わった。安全な海域で待機し、航路変更を検討していることが報じられており、これによる一段の運賃上昇の可能性が意識され、海運セクターの株価押し上げ要因となっている。 (注)タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。 出所:MINKABU PRESS 2024/01/17 09:09 みんかぶニュース 市況・概況 東京株式(寄り付き)=買い先行、円安進行がポジティブ材料に  17日の東京株式市場は買い先行、寄り付きの日経平均株価は前営業日比231円高の3万5850円と反発。  前日の欧州株市場では主要国の株価指数が総じて軟調だったほか、米国株市場でもFRB高官のタカ派的発言を受けて米長期金利が上昇し、これを嫌気してNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに続落となった。東京市場でもリスク回避の流れが波及しやすい場面だが、外国為替市場で急速に円安が進んでいることが、輸出セクターを中心に株価に浮揚力を与えている。新NISA導入に伴う個人投資家の投資資金流入や、それを見込んだ海外機関投資家の買いなどが全体相場を支えている。ただ、日経平均は前日に7日ぶりに反落したとはいえ依然として高値警戒感があり、取引時間中に不安定な値動きとなるケースも考えられる。 出所:MINKABU PRESS 2024/01/17 09:04 みんかぶニュース 市況・概況 日経平均17日寄り付き=231円高、3万5850円  17日の日経平均株価は前日比231.00円高の3万5850.18円で寄り付いた。 株探ニュース 2024/01/17 09:02 みんかぶニュース 市況・概況 17日=シンガポール・日経平均先物寄り付き3万5840円(+180円)  17日のシンガポール・日経平均先物3月物は前営業日清算値比180円高の3万5840円で寄り付いた。 出所:MINKABU PRESS 2024/01/17 08:49 みんかぶニュース 市況・概況 16日の主要国際商品市況  ・NY原油先物期近(WTI)  1バレル=72.40ドル(-0.28ドル) ・NY金先物期近(COMEX)  1トロイオンス=2030.2ドル(-21.4ドル) ・NY銀先物期近(COMEX)  1トロイオンス=2293.3セント(-22.9セント) ・シカゴ小麦先物期近  1ブッシェル=582.00セント(-14.00セント) ・シカゴコーン先物期近  1ブッシェル=443.50セント(-3.50セント) ・シカゴ大豆先物期近  1ブッシェル=1227.25セント(+3.00セント) ・CRB指数  264.30(-0.08) 出所:MINKABU PRESS 2024/01/17 08:17 みんかぶニュース 市況・概況 米国市場データ NYダウは231ドル安と2日続落 (1月16日) ― ダウは231ドル安と2日続落、 FRB理事の早期利下げ牽制発言で金利上昇し、利益確定の売り― NYダウ    37361.12 ( -231.86 ) S&P500    4765.98 ( -17.85 ) NASDAQ  14944.35 ( -28.41 ) 米10年債利回り  4.065 ( +0.123 ) NY(WTI)原油   72.40 ( -0.28 ) NY金      2030.2 ( -21.4 ) VIX指数    13.84 ( +0.59 ) シカゴ日経225先物3月限 (円建て)  35855 ( +205 ) シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て) 35905 ( +255 ) ※( )は大阪取引所終値比 株探ニュース 2024/01/17 08:07 みんかぶニュース 市況・概況 16日の米株式市場の概況、FRB高官の早期利下げ観測けん制でNYダウ続落  16日の米株式市場では、NYダウが前週末比231.86ドル安の3万7361.12ドルと続落した。FRBのウォラー理事が講演で、インフレが再燃しなければ今年の利下げは可能としながらも、過去のような急速な政策修正を実施する理由は見当たらないとの見解を示した。金融市場はFRB高官が早期の利下げ観測をけん制したと受け止め、金利に上昇圧力が掛かり、株式相場の重荷となった。  ナイキ<NKE>やシェブロン<CVX>が売られ、ボーイング<BA>が急落。モルガン・スタンレー<MS>が水準を大きく切り下げたほか、アンダー・アーマー<UA>が軟調に推移し、スピリット航空<SAVE>が大幅安となった。半面、ゴールドマン・サックス・グループ<GS>は底堅く、ウォルト・ディズニー<DIS>とベライゾン・コミュニケーションズ<VZ>が上昇した。  ナスダック総合株価指数は28.413ポイント安の1万4944.347と7日ぶりに反落した。アップル<AAPL>が下落。メタ・プラットフォームズ<META>やネットフリックス<NFLX>が安く、ペイパル・ホールディングス<PYPL>が下値を探る展開となった。一方、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>が急伸し、エヌビディア<NVDA>が堅調。シノプシス<SNPS>やマイクロン・テクノロジー<MU>が買われ、デジタル・ワールド・アクイジション<DWAC>が高い。 出所:MINKABU PRESS 2024/01/17 08:06 みんかぶニュース 市況・概況 16日の米国主要株価指数終値 ・NYダウ 37361.12(-231.86)    高値 37543.18    安値 37201.39 ・S&P500 4765.98(-17.85) ・ナスダック総合指数 14944.347(-28.413) 出所:MINKABU PRESS 2024/01/17 08:02

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