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ナック Research Memo(2):2025年3月期は増収、最終利益以外増益。クリクラ、レンタル事業等が伸長(1)

配信日時:2025/08/01 11:02 配信元:FISCO
*11:02JST ナック Research Memo(2):2025年3月期は増収、最終利益以外増益。クリクラ、レンタル事業等が伸長(1) ■ナック<9788>の業績動向

1. 2025年3月期の業績概要
2025年3月期の業績は、売上高59,791百万円(前期比9.8%増)、営業利益3,007百万円(同30.9%増)、経常利益3,019百万円(同26.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,365百万円(同4.9%減)となった。計画比では、売上高が8.7%未達、営業利益が24.8%未達、経常利益が24.5%未達、親会社株主に帰属する当期純利益が46.4%未達と、前期比では最終利益を除き増収増益となったが、計画比ではいずれも未達での着地となった。

売上高については、主力事業の1つであるクリクラ事業において、2024年3月期から販売開始した小型の浄水型ウォーターサーバー「putio」を含む、浄水型ウォーターサーバー「feel free」の顧客獲得数の増加に伴い前期比2.8%増と堅調だったほか、住宅事業において2024年より子会社化した秀和住研の業績が寄与し同44.4%増と大幅な増収となった。また美容・健康事業では(株)JIMOSが展開する化粧品ブランド「MACCHIA LABEL」や「SINN PURETE」の販売が好調で、同11.0%増と2ケタ増収を確保し、これらが全体増収の要因となった。利益面では、住宅事業の増収効果や、建築コンサルティング事業のコンサルティング部門での拠点統合や納品物のデータ化によるコスト効率化、美容・健康事業での広告宣伝費や販売促進費の最適化等が寄与し、営業利益は増益となった。なお、親会社株主に帰属する当期純利益については、投資有価証券評価損(194百万円)や投資有価証券売却損(289百万円)が影響し前期比減益となった。

(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)

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