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日空調 Research Memo(4):2025年3月期は完成工事高、営業利益以下は過去最高
配信日時:2025/06/27 14:04
配信元:FISCO
*14:04JST 日空調 Research Memo(4):2025年3月期は完成工事高、営業利益以下は過去最高
■業績動向
1. 2025年3月期の業績概要
(1) 損益状況
新日本空調<1952>の2025年3月期の業績は、受注工事高153,891百万円(前期比9.0%増)、完成工事高137,684百万円(同7.6%増)、繰越工事高125,868百万円(同14.8%増)、営業利益11,346百万円(同22.9%増)、経常利益11,976百万円(同23.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益9,656百万円(同34.7%増)となった。親会社株主に帰属する当期純利益の伸び率が高いのは、特別利益として投資有価証券売却益2,049百万円を計上したことによる。完成工事高及び営業利益以下の各段階利益は過去最高を更新した。
完成工事総利益率は、好採算の工事の完工に加えて施工の効率化も進み16.0%(前期は14.6%)と改善した。一方で販管費は、人員増や職場環境の改善などにより同12.6%増と計画どおりに推移したことから、営業利益は前期比で大幅増益となった。
(2) 分野別状況
1) 連結受注工事高:153,891百万円(前期比9.0%増)
このうち個別会社の受注工事高は122,329百万円(同5.3%増)となった。内訳は国内一般(新築)が47,312百万円(同2.6%減)、国内一般(リニューアル)が68,431百万円(同18.4%増)、原子力が6,584百万円(同33.2%減)であった。国内一般では、新築は微減となったが、前期の水準が高かったことによるもので、事業環境が悪化したわけではない。一方でリニューアルは長期の大規模改修工事など、前期を上回る受注を確保した。原子力は、一部計画の見直し等により受注時期が2026年3月期へ移行したため、前期比で減少した。
関係会社の受注は、国内が10,693百万円(同5.9%増)、海外が20,867百万円(同40.9%増)であった。国内は、新築・リニューアルともに工場関連を中心とした産業分野の受注が堅調に推移し、前期を上回る水準となった。海外は、シンガポールにおいて政府系の大規模案件を受注したことにより、前期比で大幅な増加となった。
全受注工事高のうち保健は65,907百万円(前期比10.0%増、構成比42.8%)、産業は87,983百万円(同8.3%増、同57.2%)となり、いずれの分野でも伸長した。
2) 連結完成工事高:137,684百万円(同7.6%増)
個別会社の完成工事高は111,049百万円(同4.2%増)となったが、内訳は国内一般(新築)が41,913百万円(同4.6%減)、国内一般(リニューアル)が62,119百万円(同13.3%増)、原子力が7,015百万円(同10.4%減)であった。新築は、保健分野・産業分野ともに工事が順調に進捗したが、前期が高水準であったことから前期比では微減となったが水準は高いので懸念される結果ではない。リニューアルは、両分野での工事が好調に進み、前期比で大きく増加したが、原子力は、一部計画の見直し等により完成時期が2026年3月期へ移行したため前期比で減少した。
関係会社の完成工事高は、国内が11,369百万円(同21.0%増)、海外が15,266百万円(同27.1%増)であった。国内・海外ともに、産業分野を中心とした工事が順調に進捗し、前期を上回る水準で推移した。
全完成工事高のうち保健は58,971百万円(前期比0.6%増、構成比42.8%)、産業は78,712百万円(同13.5%増、同57.2%)であった。
3) 連結繰越工事高:125,868百万円(同14.8%増)
このうち個別会社の繰越工事高は99,427百万円(同12.8%増)となり、高水準を維持している。内訳は国内一般(新築)が55,133百万円(同10.9%増)、国内一般(リニューアル)は34,730百万円(同22.2%増)となり、依然として産業分野を中心に高水準の工事量を確保している。原子力は9,563百万円(同4.3%減)で、ほぼ前期並みとなった。関係会社の繰越工事高は、国内が2,991百万円(同18.4%減)、海外は23,449百万円(同31.4%増)であった。海外については、大型受注を獲得したこともあり高水準で推移した。
全繰越工事高のうち保健は57,063百万円(前期比13.8%増、構成比45.3%)、産業は68,805百万円(同15.6%増、同54.7%)であった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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1. 2025年3月期の業績概要
(1) 損益状況
新日本空調<1952>の2025年3月期の業績は、受注工事高153,891百万円(前期比9.0%増)、完成工事高137,684百万円(同7.6%増)、繰越工事高125,868百万円(同14.8%増)、営業利益11,346百万円(同22.9%増)、経常利益11,976百万円(同23.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益9,656百万円(同34.7%増)となった。親会社株主に帰属する当期純利益の伸び率が高いのは、特別利益として投資有価証券売却益2,049百万円を計上したことによる。完成工事高及び営業利益以下の各段階利益は過去最高を更新した。
完成工事総利益率は、好採算の工事の完工に加えて施工の効率化も進み16.0%(前期は14.6%)と改善した。一方で販管費は、人員増や職場環境の改善などにより同12.6%増と計画どおりに推移したことから、営業利益は前期比で大幅増益となった。
(2) 分野別状況
1) 連結受注工事高:153,891百万円(前期比9.0%増)
このうち個別会社の受注工事高は122,329百万円(同5.3%増)となった。内訳は国内一般(新築)が47,312百万円(同2.6%減)、国内一般(リニューアル)が68,431百万円(同18.4%増)、原子力が6,584百万円(同33.2%減)であった。国内一般では、新築は微減となったが、前期の水準が高かったことによるもので、事業環境が悪化したわけではない。一方でリニューアルは長期の大規模改修工事など、前期を上回る受注を確保した。原子力は、一部計画の見直し等により受注時期が2026年3月期へ移行したため、前期比で減少した。
関係会社の受注は、国内が10,693百万円(同5.9%増)、海外が20,867百万円(同40.9%増)であった。国内は、新築・リニューアルともに工場関連を中心とした産業分野の受注が堅調に推移し、前期を上回る水準となった。海外は、シンガポールにおいて政府系の大規模案件を受注したことにより、前期比で大幅な増加となった。
全受注工事高のうち保健は65,907百万円(前期比10.0%増、構成比42.8%)、産業は87,983百万円(同8.3%増、同57.2%)となり、いずれの分野でも伸長した。
2) 連結完成工事高:137,684百万円(同7.6%増)
個別会社の完成工事高は111,049百万円(同4.2%増)となったが、内訳は国内一般(新築)が41,913百万円(同4.6%減)、国内一般(リニューアル)が62,119百万円(同13.3%増)、原子力が7,015百万円(同10.4%減)であった。新築は、保健分野・産業分野ともに工事が順調に進捗したが、前期が高水準であったことから前期比では微減となったが水準は高いので懸念される結果ではない。リニューアルは、両分野での工事が好調に進み、前期比で大きく増加したが、原子力は、一部計画の見直し等により完成時期が2026年3月期へ移行したため前期比で減少した。
関係会社の完成工事高は、国内が11,369百万円(同21.0%増)、海外が15,266百万円(同27.1%増)であった。国内・海外ともに、産業分野を中心とした工事が順調に進捗し、前期を上回る水準で推移した。
全完成工事高のうち保健は58,971百万円(前期比0.6%増、構成比42.8%)、産業は78,712百万円(同13.5%増、同57.2%)であった。
3) 連結繰越工事高:125,868百万円(同14.8%増)
このうち個別会社の繰越工事高は99,427百万円(同12.8%増)となり、高水準を維持している。内訳は国内一般(新築)が55,133百万円(同10.9%増)、国内一般(リニューアル)は34,730百万円(同22.2%増)となり、依然として産業分野を中心に高水準の工事量を確保している。原子力は9,563百万円(同4.3%減)で、ほぼ前期並みとなった。関係会社の繰越工事高は、国内が2,991百万円(同18.4%減)、海外は23,449百万円(同31.4%増)であった。海外については、大型受注を獲得したこともあり高水準で推移した。
全繰越工事高のうち保健は57,063百万円(前期比13.8%増、構成比45.3%)、産業は68,805百万円(同15.6%増、同54.7%)であった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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