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RIZAP-G Research Memo(9):chocoZAPのFCトライアル展開がスタート。海外展開はアジアに拡大
配信日時:2025/06/19 16:09
配信元:FISCO
*16:09JST RIZAP-G Research Memo(9):chocoZAPのFCトライアル展開がスタート。海外展開はアジアに拡大
■RIZAPグループ<2928>の成長戦略・トピックス
既述のとおりchocoZAPの国内の出店余地は6,000店以上存在すると想定される。これまでは直営のみで出店してきたが、経営資源に限りがあり、財務の負担も大きいため、出店スピードを上げにくいこともわかってきた。新たな方針として、共同出店・FCモデルなどパートナーとの連携によって出店を加速し、収益性の高い再成長軌道を描いている。chocoZAPの今後の成長戦略は以下の4点である。
1) chocoZAP FCトライアル展開スタート
2) 企業内出店や地方自治体連携などの共同出店・協業モデルの加速
3) 香港での好調な実績を踏まえ、海外市場への展開を拡大
4) chocoZAP店舗アセットを活用した新規事業の展開を促進
1. chocoZAP FC展開スタート
これまで全店直営で約1,800店舗を展開してきたが、今後はFC展開によって自社の資本・リソース・ノウハウの制約を超えた成長を志向すべく、2025年5月にFCモデルの募集を開始した。これまで培ってきたアセットやノウハウの強みは、FC展開でも生かされる。代表的な強みとしては、圧倒的認知度、無人運営(採用/育成不要)、省スペース、DX(システム、アプリ、IoT)、お客様共創モデル、ちょこサポ・ちょこメンテなどである。フランチャイジーにとっては、いずれも一朝一夕には獲得できないアセット・ノウハウであることに加え、初期投資が相対的に小さく、人材採用の必要がない点も魅力である。また、FCオーナー・協業先のノウハウや集客力、エリアマネジメント力なども結集してともに発展する方針だ。ビジネスモデルとしては、ロイヤルティ収入がメインとなるため1店舗当たりの収入は減少するが、初期費用や運営費用の負担が大幅に低減するため収益性は高くなり、財務基盤の強化が期待できる。
2. 企業内出店や地方自治体連携などの共同出店・協業モデルの加速
前述のFCモデルトライアル展開と併せて、共同出店・協業モデルもさらに加速する。これまで実験的に取り組んできた企業/施設内出店としては、自動車ディーラー(ポテンシャル19,000店以上)、ビジネスホテル(同8,700ヶ所以上)、ショッピングセンター(同3,000店以上)、空港(同97ヶ所)などがある。また、自治体との連携出店としては、空き店舗(同73,744店)、図書館(同3,305館)、公民館(同14,281館)、待合室(同2,527室)、廃校舎(同7,583校)、公営スポーツ施設(同1,877施設)などがある。さらに、病院内に医療法42条施設(疾病予防運動施設)として出店する可能性も存在する(同7,000施設以上)。いずれの事例でも集客力がある程度約束されたスペースへの出店が可能となり、初期費用や運営費用の負担も軽減されるため投資収益性を高めやすい点ではFC同様である。chocoZAPの強みである知名度、無人運営エコシステム、省スペース、どこでも出しやすいコンビニジムなどの点は、共同出店・協業モデルにおいても生かされるだろう。
3. 香港での好調な実績を踏まえ、海外市場への展開を拡大
chocoZAPは、香港、台湾、中国、アメリカの海外4市場14店舗でテストマーケティングを実施してきた。その中で特に好調なスタートを切ったのが香港である。香港は、日本と文化や商習慣の類似点が多く、chocoZAPのコンセプトがマッチし、フィットネス初心者層中心に会員獲得できたことが成功要因である。独自の視覚的アプローチで店舗の存在感を高め、EMSや振動機など「ながら」サービスの利用率が高いことに着目したサービス展開をするなど、日本モデルの強みを生かしつつ、現地ニーズに合わせて集客・サービスを最適化したことも奏功した。結果として香港では、日本の1/3の顧客獲得単価、1.4倍の顧客獲得速度、2倍の稼働会員数(1店舗当たり)を達成した。当面は香港で追加出店を実施し、その実績を踏まえ台湾、タイ、シンガポールなどのアジア圏中心に類似地域への展開を検討する。
4. chocoZAP店舗アセットを活用した新規事業の展開を促進
chocoZAP店舗アセットを活用した新規事業としては、物販(EC事業)、広告事業、データ活用などがある。物販(EC事業)では、「動けるスーツ」や「プロテイン」などPB商品の開発を本格化し、chocoZAP会員向けの自社ECでの販売に加えて楽天やAmazonといった国内大手ECでも展開を本格化させた。その結果、「動けるスーツ」は楽天市場 デイリースーツランキング1位、「プロテイン」はAmazon カテゴリーランキング1位をそれぞれ獲得するなど成功を収めている。物販(EC事業)の売上高も2025年3月期は前期の4.4倍に増加した。広告事業は、店舗基盤及び会員基盤を活用する。広告の露出場所としては、店舗外壁・内壁、店内タブレット、店内ポスターなどがあり、RIZAPトレーナーによるサンプリング商品手渡しも行うことができる。25年3月期第4四半期の広告事業売上高は前年同期比の1.8倍と業績も伸びている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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既述のとおりchocoZAPの国内の出店余地は6,000店以上存在すると想定される。これまでは直営のみで出店してきたが、経営資源に限りがあり、財務の負担も大きいため、出店スピードを上げにくいこともわかってきた。新たな方針として、共同出店・FCモデルなどパートナーとの連携によって出店を加速し、収益性の高い再成長軌道を描いている。chocoZAPの今後の成長戦略は以下の4点である。
1) chocoZAP FCトライアル展開スタート
2) 企業内出店や地方自治体連携などの共同出店・協業モデルの加速
3) 香港での好調な実績を踏まえ、海外市場への展開を拡大
4) chocoZAP店舗アセットを活用した新規事業の展開を促進
1. chocoZAP FC展開スタート
これまで全店直営で約1,800店舗を展開してきたが、今後はFC展開によって自社の資本・リソース・ノウハウの制約を超えた成長を志向すべく、2025年5月にFCモデルの募集を開始した。これまで培ってきたアセットやノウハウの強みは、FC展開でも生かされる。代表的な強みとしては、圧倒的認知度、無人運営(採用/育成不要)、省スペース、DX(システム、アプリ、IoT)、お客様共創モデル、ちょこサポ・ちょこメンテなどである。フランチャイジーにとっては、いずれも一朝一夕には獲得できないアセット・ノウハウであることに加え、初期投資が相対的に小さく、人材採用の必要がない点も魅力である。また、FCオーナー・協業先のノウハウや集客力、エリアマネジメント力なども結集してともに発展する方針だ。ビジネスモデルとしては、ロイヤルティ収入がメインとなるため1店舗当たりの収入は減少するが、初期費用や運営費用の負担が大幅に低減するため収益性は高くなり、財務基盤の強化が期待できる。
2. 企業内出店や地方自治体連携などの共同出店・協業モデルの加速
前述のFCモデルトライアル展開と併せて、共同出店・協業モデルもさらに加速する。これまで実験的に取り組んできた企業/施設内出店としては、自動車ディーラー(ポテンシャル19,000店以上)、ビジネスホテル(同8,700ヶ所以上)、ショッピングセンター(同3,000店以上)、空港(同97ヶ所)などがある。また、自治体との連携出店としては、空き店舗(同73,744店)、図書館(同3,305館)、公民館(同14,281館)、待合室(同2,527室)、廃校舎(同7,583校)、公営スポーツ施設(同1,877施設)などがある。さらに、病院内に医療法42条施設(疾病予防運動施設)として出店する可能性も存在する(同7,000施設以上)。いずれの事例でも集客力がある程度約束されたスペースへの出店が可能となり、初期費用や運営費用の負担も軽減されるため投資収益性を高めやすい点ではFC同様である。chocoZAPの強みである知名度、無人運営エコシステム、省スペース、どこでも出しやすいコンビニジムなどの点は、共同出店・協業モデルにおいても生かされるだろう。
3. 香港での好調な実績を踏まえ、海外市場への展開を拡大
chocoZAPは、香港、台湾、中国、アメリカの海外4市場14店舗でテストマーケティングを実施してきた。その中で特に好調なスタートを切ったのが香港である。香港は、日本と文化や商習慣の類似点が多く、chocoZAPのコンセプトがマッチし、フィットネス初心者層中心に会員獲得できたことが成功要因である。独自の視覚的アプローチで店舗の存在感を高め、EMSや振動機など「ながら」サービスの利用率が高いことに着目したサービス展開をするなど、日本モデルの強みを生かしつつ、現地ニーズに合わせて集客・サービスを最適化したことも奏功した。結果として香港では、日本の1/3の顧客獲得単価、1.4倍の顧客獲得速度、2倍の稼働会員数(1店舗当たり)を達成した。当面は香港で追加出店を実施し、その実績を踏まえ台湾、タイ、シンガポールなどのアジア圏中心に類似地域への展開を検討する。
4. chocoZAP店舗アセットを活用した新規事業の展開を促進
chocoZAP店舗アセットを活用した新規事業としては、物販(EC事業)、広告事業、データ活用などがある。物販(EC事業)では、「動けるスーツ」や「プロテイン」などPB商品の開発を本格化し、chocoZAP会員向けの自社ECでの販売に加えて楽天やAmazonといった国内大手ECでも展開を本格化させた。その結果、「動けるスーツ」は楽天市場 デイリースーツランキング1位、「プロテイン」はAmazon カテゴリーランキング1位をそれぞれ獲得するなど成功を収めている。物販(EC事業)の売上高も2025年3月期は前期の4.4倍に増加した。広告事業は、店舗基盤及び会員基盤を活用する。広告の露出場所としては、店舗外壁・内壁、店内タブレット、店内ポスターなどがあり、RIZAPトレーナーによるサンプリング商品手渡しも行うことができる。25年3月期第4四半期の広告事業売上高は前年同期比の1.8倍と業績も伸びている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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