注目トピックス 日本株
株式会社ケイファーマ×著名投資家はっしゃん氏対談動画文字起こし(13)
配信日時:2025/06/19 15:13
配信元:FISCO
*15:13JST 株式会社ケイファーマ×著名投資家はっしゃん氏対談動画文字起こし(13)
ケイファーマ<4896>
このように、良い材料が出るたびに投資家の期待が高まり株価が上昇し、逆に大きく下がることはなく、ある程度の水準で横ばいを維持していることから、現在も市場から一定の期待を受け続けていると客観的に分析できます。そこでまずお伺いしたいのは、現在のように理論株価が低位である一方、実際の株価がそれに対して比較的高い水準で横ばいを続けている状況について、どのように受け止めていらっしゃるかという点です。率直なお考えをお聞かせください。
■ケイファーマ 福島様
ご質問ありがとうございます。理論株価と当社の現状について、非常に分かりやすくご説明いただき感謝しています。私自身、研究者出身であり、株価の専門家ではありませんが、現状の株価には割安感があると受け止めています。将来的に、先ほどご説明したように開発ステージが進展すれば、より多くの方に事業内容をご理解いただけるようになると考えています。その結果として、株価も段階的に上昇していくのではないでしょうか。
他社、特に再生医療や創薬を手掛けるベンチャー企業の中には、時間を要しながらも着実に事業を拡大し、時価総額が数千億円規模に成長した事例もあります。当社も将来的にはそれに引けを取らない、むしろそれ以上の企業規模を目指せると考えております。
ご指摘のように、現状では理論株価の約5倍の水準というご説明がありましたが、今後もさらに株価を引き上げていけるよう努力してまいります。
●はっしゃん
ご回答ありがとうございます。やはり経営者としての率直なお考えや、「これは素晴らしい薬だ」という信念をお持ちであることが伝わってきました。現状の時価総額は約80億円程度ですが、150億〜200億円といった水準、さらにはそれ以上も見据えられる状況にあると感じました。投資家目線から見れば、やはりカギになるのは「臨床試験を突破できるかどうか」です。現在は第2フェーズにあると理解していますが、今後、より広範な臨床に入り、有効性と安全性が確認され、承認に近づいていくにつれて、市場からの期待もさらに高まると考えます。
また、先ほどご提示いただいた成長戦略のスライドも非常に示唆に富んでおり、マウスや霊長類での研究段階を経て、すでに臨床試験でも効果が現れている実例があることを踏まえると、今後さらに一歩進んだステージに到達した時、企業価値が飛躍的に上昇する可能性は十分にあると思います。
一方で、開発の失敗によって計画が頓挫するリスクもあるため、現段階では理論株価を上回る水準で推移しているとはいえ、非常に不確実性の高い状況にあります。仮に開発が順調に進み、承認取得に至れば、期待感から株価が大きく上昇する可能性がありますが、逆に期待に反して失敗した場合には、大きく下落するリスクも抱えています。
こうした環境の中で、貴社の今後の成長戦略について、先ほどのご説明はやや抽象的な印象を受けました。そこで、もし可能であれば、目標とする具体的な数値や、開発スケジュールの見通しについて、コメントをいただけますでしょうか。
■ケイファーマ 福島様
ご質問ありがとうございます。現在、当社が最も注力して進めているのはALSの創薬開発です。日本国内では、まもなくフェーズ3に入る予定です。この治験の結果が出て、承認申請に至るまでは、数年単位の時間を要する見込みです。
一方、海外に目を向けると、ALSの患者数は日本の約33倍にあたる非常に大きな市場が広がっています。現在、欧州においては20カ国以上で数万人規模の患者が存在し、そうした地域を対象とした臨床試験の実施も視野に入れています。アジア、アメリカ、カナダも同様に重要な市場であり、順次展開を進める方針です。
ただし、大規模な国際共同治験を実施するためには、多くの症例数を確保する必要があり、それに伴って莫大な資金が必要となります。そのため、信頼できる開発パートナーとの提携が不可欠です。現時点では、いくつかの候補先との協議が進んでおり、徐々に提携の見通しが高まってきています。仮に提携が成立すれば、契約に基づき、アップフロント収入やマイルストーン収入が発生することになります。
ALS創薬については、世界的に見ても患者数が多く、大きな市場規模が見込まれます。一方、再生医療の分野では、これまでに4例とはいえ、世界で初めてiPS細胞を用いた再生医療の臨床試験が開始され、結果が出始めているところです。
この再生医療に関しては、フェーズ1、フェーズ2の位置づけで臨床試験を企業主導で進めており、まもなく新たな試験が開始される見通しです。他社事例では、クオリプス社や高橋先生によるパーキンソン病の試験、あるいはハートシード社の心疾患などにおいて、早期承認制度を活用した取り組みが進んでいます。具体的には、約10例程度の症例による治験を通じて、早期に承認申請へと進むケースが出てきています。
当社も同様に、こうした制度の活用を視野に入れており、2020年代後半から2030年代初頭にかけて、治験を完了し、承認申請・承認取得を目指す方針です。それによって、2030年頃には売上の急拡大が見込まれると考えています。
●はっしゃん
ありがとうございます。投資家にとって、数年単位で結果を待つ臨床試験のスケジュールは長く感じるところです。
その中で、海外展開するにあたり北米のパートナーの決定の信用性、株価にも前向きな影響が出ると思います。その見通しであるとか、いつ株主に良いお知らせができるのかを可能な範囲でお聞かせいただけますでしょうか。
■ケイファーマ 福島様
そうですね、本当は「決まりました」と申し上げたいところなのですが、正式なアグリーメント(契約合意)が成立した段階でなければ発表はできません。相手先も大手の製薬会社であり、同様に慎重に進めているため、現時点では詳細を申し上げることができません。ただし、全く手応えがないということではなく、複数の企業と交渉を進めている段階にあります。
現在は、詳細なデータのやり取りや、相手先によるデューデリジェンス(精査)を進めており、そこには一定の時間がかかるのが実情です。その後、条件面、すなわち契約金(アップフロント)やロイヤリティの割合、例えば「何億円」あるいは「何十億円」「何百億円」といった規模の金額が具体的に決まってくることになります。
私自身、以前に在籍していた企業でもこうした交渉の経験がありますが、業界には一定の相場観がありますし、契約事例のデータベースも存在します。大手の製薬会社がどの程度の市場規模を見込めるかをもとに、自社の収益見通しに納得できる水準で契約を判断していくことになります。したがって、現段階ではもう少し時間が必要かもしれませんが、そう遠くないうちに契約の形を整えることができると考えています。現在もその実現に向けて準備を進めておりますので、どうぞご期待ください。
株式会社ケイファーマ×著名投資家はっしゃん氏対談動画文字起こし(14)に続く
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このように、良い材料が出るたびに投資家の期待が高まり株価が上昇し、逆に大きく下がることはなく、ある程度の水準で横ばいを維持していることから、現在も市場から一定の期待を受け続けていると客観的に分析できます。そこでまずお伺いしたいのは、現在のように理論株価が低位である一方、実際の株価がそれに対して比較的高い水準で横ばいを続けている状況について、どのように受け止めていらっしゃるかという点です。率直なお考えをお聞かせください。
■ケイファーマ 福島様
ご質問ありがとうございます。理論株価と当社の現状について、非常に分かりやすくご説明いただき感謝しています。私自身、研究者出身であり、株価の専門家ではありませんが、現状の株価には割安感があると受け止めています。将来的に、先ほどご説明したように開発ステージが進展すれば、より多くの方に事業内容をご理解いただけるようになると考えています。その結果として、株価も段階的に上昇していくのではないでしょうか。
他社、特に再生医療や創薬を手掛けるベンチャー企業の中には、時間を要しながらも着実に事業を拡大し、時価総額が数千億円規模に成長した事例もあります。当社も将来的にはそれに引けを取らない、むしろそれ以上の企業規模を目指せると考えております。
ご指摘のように、現状では理論株価の約5倍の水準というご説明がありましたが、今後もさらに株価を引き上げていけるよう努力してまいります。
●はっしゃん
ご回答ありがとうございます。やはり経営者としての率直なお考えや、「これは素晴らしい薬だ」という信念をお持ちであることが伝わってきました。現状の時価総額は約80億円程度ですが、150億〜200億円といった水準、さらにはそれ以上も見据えられる状況にあると感じました。投資家目線から見れば、やはりカギになるのは「臨床試験を突破できるかどうか」です。現在は第2フェーズにあると理解していますが、今後、より広範な臨床に入り、有効性と安全性が確認され、承認に近づいていくにつれて、市場からの期待もさらに高まると考えます。
また、先ほどご提示いただいた成長戦略のスライドも非常に示唆に富んでおり、マウスや霊長類での研究段階を経て、すでに臨床試験でも効果が現れている実例があることを踏まえると、今後さらに一歩進んだステージに到達した時、企業価値が飛躍的に上昇する可能性は十分にあると思います。
一方で、開発の失敗によって計画が頓挫するリスクもあるため、現段階では理論株価を上回る水準で推移しているとはいえ、非常に不確実性の高い状況にあります。仮に開発が順調に進み、承認取得に至れば、期待感から株価が大きく上昇する可能性がありますが、逆に期待に反して失敗した場合には、大きく下落するリスクも抱えています。
こうした環境の中で、貴社の今後の成長戦略について、先ほどのご説明はやや抽象的な印象を受けました。そこで、もし可能であれば、目標とする具体的な数値や、開発スケジュールの見通しについて、コメントをいただけますでしょうか。
■ケイファーマ 福島様
ご質問ありがとうございます。現在、当社が最も注力して進めているのはALSの創薬開発です。日本国内では、まもなくフェーズ3に入る予定です。この治験の結果が出て、承認申請に至るまでは、数年単位の時間を要する見込みです。
一方、海外に目を向けると、ALSの患者数は日本の約33倍にあたる非常に大きな市場が広がっています。現在、欧州においては20カ国以上で数万人規模の患者が存在し、そうした地域を対象とした臨床試験の実施も視野に入れています。アジア、アメリカ、カナダも同様に重要な市場であり、順次展開を進める方針です。
ただし、大規模な国際共同治験を実施するためには、多くの症例数を確保する必要があり、それに伴って莫大な資金が必要となります。そのため、信頼できる開発パートナーとの提携が不可欠です。現時点では、いくつかの候補先との協議が進んでおり、徐々に提携の見通しが高まってきています。仮に提携が成立すれば、契約に基づき、アップフロント収入やマイルストーン収入が発生することになります。
ALS創薬については、世界的に見ても患者数が多く、大きな市場規模が見込まれます。一方、再生医療の分野では、これまでに4例とはいえ、世界で初めてiPS細胞を用いた再生医療の臨床試験が開始され、結果が出始めているところです。
この再生医療に関しては、フェーズ1、フェーズ2の位置づけで臨床試験を企業主導で進めており、まもなく新たな試験が開始される見通しです。他社事例では、クオリプス社や高橋先生によるパーキンソン病の試験、あるいはハートシード社の心疾患などにおいて、早期承認制度を活用した取り組みが進んでいます。具体的には、約10例程度の症例による治験を通じて、早期に承認申請へと進むケースが出てきています。
当社も同様に、こうした制度の活用を視野に入れており、2020年代後半から2030年代初頭にかけて、治験を完了し、承認申請・承認取得を目指す方針です。それによって、2030年頃には売上の急拡大が見込まれると考えています。
●はっしゃん
ありがとうございます。投資家にとって、数年単位で結果を待つ臨床試験のスケジュールは長く感じるところです。
その中で、海外展開するにあたり北米のパートナーの決定の信用性、株価にも前向きな影響が出ると思います。その見通しであるとか、いつ株主に良いお知らせができるのかを可能な範囲でお聞かせいただけますでしょうか。
■ケイファーマ 福島様
そうですね、本当は「決まりました」と申し上げたいところなのですが、正式なアグリーメント(契約合意)が成立した段階でなければ発表はできません。相手先も大手の製薬会社であり、同様に慎重に進めているため、現時点では詳細を申し上げることができません。ただし、全く手応えがないということではなく、複数の企業と交渉を進めている段階にあります。
現在は、詳細なデータのやり取りや、相手先によるデューデリジェンス(精査)を進めており、そこには一定の時間がかかるのが実情です。その後、条件面、すなわち契約金(アップフロント)やロイヤリティの割合、例えば「何億円」あるいは「何十億円」「何百億円」といった規模の金額が具体的に決まってくることになります。
私自身、以前に在籍していた企業でもこうした交渉の経験がありますが、業界には一定の相場観がありますし、契約事例のデータベースも存在します。大手の製薬会社がどの程度の市場規模を見込めるかをもとに、自社の収益見通しに納得できる水準で契約を判断していくことになります。したがって、現段階ではもう少し時間が必要かもしれませんが、そう遠くないうちに契約の形を整えることができると考えています。現在もその実現に向けて準備を進めておりますので、どうぞご期待ください。
株式会社ケイファーマ×著名投資家はっしゃん氏対談動画文字起こし(14)に続く
<MY>
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