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ナガイレーベ Research Memo(5):2025年8月期中間期は前年同期比6.8%の営業減益も計画比2.0%増
配信日時:2025/05/02 11:05
配信元:FISCO
*11:05JST ナガイレーベ Research Memo(5):2025年8月期中間期は前年同期比6.8%の営業減益も計画比2.0%増
■ナガイレーベン<7447>の業績動向
1. 2025年8月期中間期の業績概要
2025年8月期中間期の連結業績は、売上高が前年同期比6.1%増の7,843百万円、営業利益が同6.8%減の1,499百万円、経常利益が同5.9%減の1,543百万円、親会社株主に帰属する中間純利益が同5.9%減の1,062百万円となった。営業減益となったが、期初から想定されていたことであり、計画比では売上高で2.4%、営業利益で2.0%上回った。
売上高については、主力のコア市場を中心に前期からずれ込んでいた案件を取り込んだことや大口案件も予定どおり納入されたことから増収を確保した。
利益面では売上総利益率は前期比3.4ポイント低下し39.8%となった。この結果、売上総利益は同2.4%減の3,117百万円となった。売上総利益の増減要因は、増収により195百万円増、利益率低下により273百万円減であった。さらに利益率低下の要因分析を行うと、為替(円安)の影響で158百万円減(前年同期140.0/米ドルに対して、154.4円/米ドル)、海外生産比率の上昇(同54.0%に対して、55.0%)による効果で30百万円増、加工賃の上昇により47百万円減、原材料の上昇により110百万円減、海外物流費の上昇により30百万円減となった。一方で、2023年2月から製品の価格改定を進めた効果により30百万円増となった。
販管費は前年同期比2.0%増の1,618百万円となったが、計画値に対しては3.5%減であった。販管費の増加は主に人件費の増加22百万円、広告宣伝費の増加8百万円などによる。設備投資額は、47百万円(建物関連11百万円、IT設備31百万円、生産設備6百万円等)となり、減価償却費は134百万円(前年同期130百万円)となった。
この結果、営業利益は減益となったが、計画値に対しては2.0%上回っており評価できる結果であったと言える。
(1) アイテム別、市場別売上高
コア市場の売上高は前年同期比6.6%増の5,530百万円となった。高機能商品を中心に前期に発生した期ずれ案件を着実に取り込んだことに加えて、計画されていた大型案件も順調に納入されたことから増収を確保した。アイテム別では、ヘルスケアウェアが同7.8%増の4,263百万円、ドクターウェアが同5.8%増の1,079百万円、ユーティリティウェア・他が同11.2%減の188百万円となった。
周辺市場の売上高は、同6.4%増の2,230百万円となった。アイテム別では、注力している患者ウェアが入院患者向け、人間ドック向けともに順調に推移して同6.5%増の1,472百万円となった。手術ウェアも新規案件の獲得により同6.2%増の757百万円と順調に増加した。
海外市場は、同23.5%減の81百万円となったが、売上規模が小さいことから案件の有無によって前期比の変動が大きくなるため、懸念される内容ではなかった。
(2) 商品別売上高
ハイエンド商品の売上高は前年同期比10.9%増の611百万円となった。新ブランド「MACKINTOSH PHILOSOPHY」の販売が好調に推移、増収に寄与した。高付加価値商品の売上高は同12.7%増の4,942百万円となった。新コンセプトブランドである「Earth Song」シリーズの高機能商品群を中心に大型更新案件などを確実に受注し、大幅な増収となった。付加価値商品の売上高は同7.7%減の2,004百万円となった。医療機関において依然として厳しい経営環境が続いていることから、減収となった。
財務状況は堅固、自己資本比率は92.8%と高水準。繁忙期に向けて在庫が増加
2. 財務状況
同社の財務状況は、引き続き良好で安定している。2025年8月期末の資産合計は前期末比2,834百万円減少の43,892百万円となった。流動資産は35,505百万円となり同2,780百万円減少したが、現金及び預金の減少3,291百万円、電子記録債権を含む受取手形及び売掛金の増加83百万円、棚卸資産の増加555百万円などによる。第3四半期が最も繁忙期となるため棚卸資産が増加したが、懸念される水準ではない。一方で、固定資産は8,387百万円となり同54百万円減少したが、主に減価償却による有形固定資産の減少105百万円、投資その他の資産の増加32百万円などによる。
負債合計は3,156百万円となり前期末比873百万円減少した。支払手形及び買掛金の減少365百万円、未払法人税等の減少195百万円などによる。純資産合計は40,735百万円となり同1,961百万円減少したが、配当金支払い等による利益剰余金の減少826百万円、自己株式の取得による減少1,154百万円などによる。この結果、2025年8月期中間期末の自己資本比率は92.8%(前期末は91.4%)となった。
自己資本比率及び手元の現金及び預金は高水準であり、財務状況は堅固と言える。
3. キャッシュ・フローの状況
同社の2025年8月期中間期の営業活動によるキャッシュ・フローは231百万円の支出であったが、主な収入は税金等調整前中間期純利益の計上1,543百万円、減価償却費134百万円などで、主な支出は売上債権の増加176百万円、棚卸資産の増加555百万円、仕入債務の減少365百万円であった。投資活動によるキャッシュ・フローは2,325百万円の収入であったが、主な支出は有形固定資産の取得136百万円、主な収入は定期預金(ネット)2,500百万円であった。財務活動によるキャッシュ・フローは2,885百万円の支出となったが、主な収入は自己株式の取得のための預託金の減少182百万円で、主な支出は配当金の支払額1,888百万円、自己株式の取得による1,179百万円であった。この結果、期間中の現金及び現金同等物は791百万円減少し、中間期末の現金及び現金同等物の残高は4,557百万円となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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1. 2025年8月期中間期の業績概要
2025年8月期中間期の連結業績は、売上高が前年同期比6.1%増の7,843百万円、営業利益が同6.8%減の1,499百万円、経常利益が同5.9%減の1,543百万円、親会社株主に帰属する中間純利益が同5.9%減の1,062百万円となった。営業減益となったが、期初から想定されていたことであり、計画比では売上高で2.4%、営業利益で2.0%上回った。
売上高については、主力のコア市場を中心に前期からずれ込んでいた案件を取り込んだことや大口案件も予定どおり納入されたことから増収を確保した。
利益面では売上総利益率は前期比3.4ポイント低下し39.8%となった。この結果、売上総利益は同2.4%減の3,117百万円となった。売上総利益の増減要因は、増収により195百万円増、利益率低下により273百万円減であった。さらに利益率低下の要因分析を行うと、為替(円安)の影響で158百万円減(前年同期140.0/米ドルに対して、154.4円/米ドル)、海外生産比率の上昇(同54.0%に対して、55.0%)による効果で30百万円増、加工賃の上昇により47百万円減、原材料の上昇により110百万円減、海外物流費の上昇により30百万円減となった。一方で、2023年2月から製品の価格改定を進めた効果により30百万円増となった。
販管費は前年同期比2.0%増の1,618百万円となったが、計画値に対しては3.5%減であった。販管費の増加は主に人件費の増加22百万円、広告宣伝費の増加8百万円などによる。設備投資額は、47百万円(建物関連11百万円、IT設備31百万円、生産設備6百万円等)となり、減価償却費は134百万円(前年同期130百万円)となった。
この結果、営業利益は減益となったが、計画値に対しては2.0%上回っており評価できる結果であったと言える。
(1) アイテム別、市場別売上高
コア市場の売上高は前年同期比6.6%増の5,530百万円となった。高機能商品を中心に前期に発生した期ずれ案件を着実に取り込んだことに加えて、計画されていた大型案件も順調に納入されたことから増収を確保した。アイテム別では、ヘルスケアウェアが同7.8%増の4,263百万円、ドクターウェアが同5.8%増の1,079百万円、ユーティリティウェア・他が同11.2%減の188百万円となった。
周辺市場の売上高は、同6.4%増の2,230百万円となった。アイテム別では、注力している患者ウェアが入院患者向け、人間ドック向けともに順調に推移して同6.5%増の1,472百万円となった。手術ウェアも新規案件の獲得により同6.2%増の757百万円と順調に増加した。
海外市場は、同23.5%減の81百万円となったが、売上規模が小さいことから案件の有無によって前期比の変動が大きくなるため、懸念される内容ではなかった。
(2) 商品別売上高
ハイエンド商品の売上高は前年同期比10.9%増の611百万円となった。新ブランド「MACKINTOSH PHILOSOPHY」の販売が好調に推移、増収に寄与した。高付加価値商品の売上高は同12.7%増の4,942百万円となった。新コンセプトブランドである「Earth Song」シリーズの高機能商品群を中心に大型更新案件などを確実に受注し、大幅な増収となった。付加価値商品の売上高は同7.7%減の2,004百万円となった。医療機関において依然として厳しい経営環境が続いていることから、減収となった。
財務状況は堅固、自己資本比率は92.8%と高水準。繁忙期に向けて在庫が増加
2. 財務状況
同社の財務状況は、引き続き良好で安定している。2025年8月期末の資産合計は前期末比2,834百万円減少の43,892百万円となった。流動資産は35,505百万円となり同2,780百万円減少したが、現金及び預金の減少3,291百万円、電子記録債権を含む受取手形及び売掛金の増加83百万円、棚卸資産の増加555百万円などによる。第3四半期が最も繁忙期となるため棚卸資産が増加したが、懸念される水準ではない。一方で、固定資産は8,387百万円となり同54百万円減少したが、主に減価償却による有形固定資産の減少105百万円、投資その他の資産の増加32百万円などによる。
負債合計は3,156百万円となり前期末比873百万円減少した。支払手形及び買掛金の減少365百万円、未払法人税等の減少195百万円などによる。純資産合計は40,735百万円となり同1,961百万円減少したが、配当金支払い等による利益剰余金の減少826百万円、自己株式の取得による減少1,154百万円などによる。この結果、2025年8月期中間期末の自己資本比率は92.8%(前期末は91.4%)となった。
自己資本比率及び手元の現金及び預金は高水準であり、財務状況は堅固と言える。
3. キャッシュ・フローの状況
同社の2025年8月期中間期の営業活動によるキャッシュ・フローは231百万円の支出であったが、主な収入は税金等調整前中間期純利益の計上1,543百万円、減価償却費134百万円などで、主な支出は売上債権の増加176百万円、棚卸資産の増加555百万円、仕入債務の減少365百万円であった。投資活動によるキャッシュ・フローは2,325百万円の収入であったが、主な支出は有形固定資産の取得136百万円、主な収入は定期預金(ネット)2,500百万円であった。財務活動によるキャッシュ・フローは2,885百万円の支出となったが、主な収入は自己株式の取得のための預託金の減少182百万円で、主な支出は配当金の支払額1,888百万円、自己株式の取得による1,179百万円であった。この結果、期間中の現金及び現金同等物は791百万円減少し、中間期末の現金及び現金同等物の残高は4,557百万円となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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