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VRAIN Solution Research Memo(2):個人投資家向け会社説明会文字起こし(2)

配信日時:2025/05/02 15:02 配信元:FISCO
*15:02JST VRAIN Solution Research Memo(2):個人投資家向け会社説明会文字起こし(2) VRAIN Solution<135A>

■会社概要

VRAIN Solution 南塲
これより、個人投資家向け会社説明会を開始いたします。

本日の説明会の流れですが、まずは当社についてまだご存じない方にも理解を深めていただきたいという思いから、会社概要および事業内容についてご説明いたします。そのうえで、業績の状況・予想、そして今後の成長戦略について順を追ってお話しする予定です。

会社概要についてご紹介します。

当社は「VRAIN Solution」という社名で、製造業に特化したAIソリューションの開発・提供を行っている企業です。本社は東京にあり、2020年3月に創業し、現在は第6期目を迎えています。

2025年2月末時点での従業員数は97名です。

「モノづくりのあり方を変え、世界を変えていく」というミッションのもと、AIなどの最新の技術と課題解決力を活かし、製造業の新たなデファクトスタンダードを確立していくというビジョンを掲げて事業を展開しています。

こちらは当社の経営陣の紹介です。

当社の経営陣は、製造業界の知見とAI技術に強みを持つメンバーで構成されています。私自身は、かつてキーエンスに在籍し、新素材分野を中心に、さまざまな製造業におけるファクトリーオートメーションに従事してきました。

当社を創業した2020年は、いわゆるAIブームの時期であり、ディープラーニング技術が急速に進化し、技術革新によって産業や社会が大きく変わると言われていた時代でした。そうした背景の中で、これまでの製造業界での経験を活かし、AIによって製造業を変革したいという思いから、当社を立ち上げました。

さらに、AIの研究者や、私と同じくキーエンスで開発に携わっていたメンバーも加わり、体制を構築しています。また、創業初期からトヨタ自動車の元副社長や元常務といった、製造業界の第一線で活躍されてきた方々にも参画いただき、多様な知見と経験をもとに、製造業を本質的に変えていくための事業運営を行っています。

当社が事業を展開している製造業は、日本において非常に大きな産業のひとつです。しかし現在、この業界では急速に人手不足が進行しています。

人手不足が深刻化すると、現場業務の属人化が進み、製造現場でのDX(デジタルトランスフォーメーション)がなかなか進まないという課題が生じます。その結果、生産性の向上も難しくなり、構造的な問題として業界全体に影響を及ぼしています。

また、円安の影響や外国人労働者の確保が難しくなっていることもあり、日本人労働者の減少に加えて、海外からの人材も集まりにくくなっています。こうした状況の中で、日本の製造業を持続的に成長させていくには、極めて大きな課題を抱えているのが現実です。

このように巨大でありながら深刻なペインを抱える産業に対して、当社はAIを活用することで、製造業のあり方そのものを変えていくという思いをもって事業を推進しています。

このような思いのもと、当社は創業以来、一貫して事業を推進してきました。こちらに示している「FY21」は、当社の創業1期目にあたります。

創業1期目の売上高は1億円でしたが、2期目には3億円、3期目に6億円、4期目に14億円、そして5期目には21億円と、毎年売上を大きく伸ばしてきたと考えています。

今後の成長に関しては、平均成長率を50%と見込んでおり、売上規模を毎年1.5倍に拡大していくという目標を掲げています。

また、当社はAI企業としては珍しく、創業以来黒字経営を継続しており、FY24およびFY25といった直近2期においては、営業利益率も平均30%を記録しています。今後も営業利益率は30〜40%を目標水準として事業運営を進めていく方針です。

そのためには、新規顧客の開拓に加え、既存のお客様からのリピート受注を増やしていくことが不可欠です。また、創業当初から掲げている戦略として、全国への営業所・拠点の展開を進めており、今後は海外への展開も視野に入れています。こうしたさまざまな施策を通じて、さらなる成長と付加価値の創出を目指しています。

【VRAIN Solution】個人投資家向け会社説明会文字起こし(3)に続く

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