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中西製作所 Research Memo(11):業績好調を背景に財務は安定、キャッシュ・フローは潤沢
配信日時:2024/07/08 15:11
配信元:FISCO
*15:11JST 中西製作所 Research Memo(11):業績好調を背景に財務は安定、キャッシュ・フローは潤沢
■業績動向
2. 財務の状況
中西製作所<5941>の2024年3月期末の財政状態は、総資産が29,097百万円(前期末比2,963百万円増)となった。これは主に受取手形が616百万円、商品及び製品が358百万円減少したものの、現金及び預金が3,612百万円、仕掛品が314百万円増加したことなどによる。負債は9,988百万円(同1,481百万円増)となった。これは主に買掛金が302百万円減少したものの、電子記録債務が845百万円、未払消費税等が348百万円、未払法人税等が234百万円増加したことなどによる。純資産は19,108百万円(同14億81百万円増)となった。これは主に剰余金の配当が201百万円あったものの、当期純利益を1,519百万円計上し、評価・換算差額等が205百万円増加したことなどによる。この結果、財務はより安定した状況になったということができる。
キャッシュ・フローの状況は、営業活動によるキャッシュインは4,333百万円となった。これは主に売上債権が690百万円減少したものの、税引前当期純利益が2,135百万円、仕入債務の増加額が647百万円あったことなどによる。投資活動によるキャッシュアウトは454百万円となった。これは主に投資有価証券の売却による収入が143百万円あったものの、有形固定資産の取得による支出が282百万円、投資有価証券の取得による支出が188百万円、無形固定資産の取得による支出が95百万円あったことなどによる。財務活動によるキャッシュアウトは266百万円となった。これは主に配当金の支払額が202百万円、自己株式の取得による支出が51百万円あったことなどによる。この結果、キャッシュ・フローは潤沢な状況となり、2024年3月期末の現金及び現金同等物の残高は5,810百万円(前期末比36億12百万円増)となった。
微増収減益予想だが、期初につき保守的
3. 2025年3月期の業績見通し
2025年3月期業績について同社は、売上高37,000百万円(前期比1.1%増)、営業利益1,810百万円(同8.0%減)、経常利益1,930百万円(同7.5%減)、当期純利益1,377百万円(同9.4%減)を見込んでいる。微増収減益という予想だが、売上高と売上総利益率をやや保守的な前提にしているようで、着地は上振れを期待したい。なお、2024年3月期に達成した中期経営計画の目標は、2025年3月期も引き続き上回る見込みとなっている。
日本経済については、景況感の改善とともに歴史的な物価高がいつ収まるのか不透明で、今後も極めて不確実性の高い環境が続くものと予測される。同社は、近年のフードテックへの世界的な意識の高まりを捉えて、より人手に頼らず業務を効率化する研究開発に力を入れ、衛生的で省人化された厨房システムの開発・提案を積極的に行う計画である。また、中長期的に比較的大きな設備投資として、群馬工場の増築や老朽化した奈良工場の移転などを検討している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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2. 財務の状況
中西製作所<5941>の2024年3月期末の財政状態は、総資産が29,097百万円(前期末比2,963百万円増)となった。これは主に受取手形が616百万円、商品及び製品が358百万円減少したものの、現金及び預金が3,612百万円、仕掛品が314百万円増加したことなどによる。負債は9,988百万円(同1,481百万円増)となった。これは主に買掛金が302百万円減少したものの、電子記録債務が845百万円、未払消費税等が348百万円、未払法人税等が234百万円増加したことなどによる。純資産は19,108百万円(同14億81百万円増)となった。これは主に剰余金の配当が201百万円あったものの、当期純利益を1,519百万円計上し、評価・換算差額等が205百万円増加したことなどによる。この結果、財務はより安定した状況になったということができる。
キャッシュ・フローの状況は、営業活動によるキャッシュインは4,333百万円となった。これは主に売上債権が690百万円減少したものの、税引前当期純利益が2,135百万円、仕入債務の増加額が647百万円あったことなどによる。投資活動によるキャッシュアウトは454百万円となった。これは主に投資有価証券の売却による収入が143百万円あったものの、有形固定資産の取得による支出が282百万円、投資有価証券の取得による支出が188百万円、無形固定資産の取得による支出が95百万円あったことなどによる。財務活動によるキャッシュアウトは266百万円となった。これは主に配当金の支払額が202百万円、自己株式の取得による支出が51百万円あったことなどによる。この結果、キャッシュ・フローは潤沢な状況となり、2024年3月期末の現金及び現金同等物の残高は5,810百万円(前期末比36億12百万円増)となった。
微増収減益予想だが、期初につき保守的
3. 2025年3月期の業績見通し
2025年3月期業績について同社は、売上高37,000百万円(前期比1.1%増)、営業利益1,810百万円(同8.0%減)、経常利益1,930百万円(同7.5%減)、当期純利益1,377百万円(同9.4%減)を見込んでいる。微増収減益という予想だが、売上高と売上総利益率をやや保守的な前提にしているようで、着地は上振れを期待したい。なお、2024年3月期に達成した中期経営計画の目標は、2025年3月期も引き続き上回る見込みとなっている。
日本経済については、景況感の改善とともに歴史的な物価高がいつ収まるのか不透明で、今後も極めて不確実性の高い環境が続くものと予測される。同社は、近年のフードテックへの世界的な意識の高まりを捉えて、より人手に頼らず業務を効率化する研究開発に力を入れ、衛生的で省人化された厨房システムの開発・提案を積極的に行う計画である。また、中長期的に比較的大きな設備投資として、群馬工場の増築や老朽化した奈良工場の移転などを検討している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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