注目トピックス 日本株
株式会社地域新聞社:個人投資家向けIR説明会文字起こし(12)
配信日時:2025/07/15 17:12
配信元:FISCO
*17:12JST 株式会社地域新聞社:個人投資家向けIR説明会文字起こし(12)
地域新聞社<2164>
このスキームは、完全に「正のスパイラル」が回る仕組みだと考えています。例えば、右下にあるA社の社長の立場で見てみると、もともとA社を経営していたオーナー社長が、自社株を地域新聞社に譲渡し、その代わりに地域新聞社の株式を受け取る形になります。そして、この社長は現金によるM&A(エグジット)ではないため、これまで通りA社の経営を継続することができます。引き続き、好きなだけA社を経営し続けていただいて構わないというスタンスです。
この段階で私が考えているのは、先般のUSスチールの事例のように、地域新聞社が株式交換を通じて企業を買収する際に、オーナー社長に対して黄金株(特別株)を渡すという仕組みも選択肢として有効ではないかということです。
A社の経営については、引き続きA社の社長が主導して取り組み、業績が向上すれば、その成果は地域新聞社の連結決算に反映されます。これにより、地域新聞社全体の業績が向上し、企業価値の上昇が期待されます。企業価値が上がれば、当然ながら地域新聞社の株価も上昇する可能性があります。そして、その株式を保有しているのがA社の社長自身ですので、前のスライドで触れたように、ご自身の金融資産が自らの努力によって増加していく構造になります。加えて、他のグループ企業の業績向上によっても株価が押し上げられるため、全体として好循環が生まれます。このように、誰にとっても矛盾のない「正のスパイラル」が描ける仕組みになっていると考えています。
さらに、当社では「シーホースプラン」と名付けた構想もあります。これは、タツノオトシゴ(Seahorse)に由来したネーミングです。
このプランは、将来的に上場を目指したいという夢を持つ非上場企業の方々に向けた新たな選択肢を提供するものです。もちろん、通常のルートで直接上場を目指すことも可能ですが、このシーホースプランでは、まず地域新聞社グループに参加していただくことを想定しています。グループに参画することで、当社が持つ資金やリソースを活用しながら、企業価値の成長を加速させることができます。そして、一定の成長フェーズを迎えた段階で、「スピンオフIPO(Spin-F IPO)」という形でグループから独立し、上場企業として自立するという道筋も、テクニカルには十分可能です。
この手法は、特にスタートアップ企業が早期の上場を目指す際に有効であり、実際に大手資本の傘下に一度入り、その後スピンオフして上場するという動きは、近年国内でも散見され始めています。アメリカではこうした事例がさらに多く存在していると見ています。このスピンオフIPOの仕組みが、グループ参画のひとつの動機や魅力になればと考えています。
このスライドからは、「上場株のメリットを活用することで相続問題が解消される」という点についてお話しします。
たとえば、A社のオーナー社長が保有しているのは通常、非上場株です。この非上場株は流動性が低く、市場で簡単に売却できないという特徴があります。しかし、これをあらかじめ上場企業である地域新聞社の株式に変えておけば、いつでも市場で換金することが可能になります。
特に大きな問題となるのが、相続です。非上場株を相続したご親族が会社経営に関与していない場合、経営者と株主が分離することになります。そうなると、会社としては株主から「自社株を買い取ってほしい」と要望される一方で、売却側はできるだけ高く売りたい、買い手である会社側はできるだけ安く買いたいという利害の衝突が起こり、トラブルに発展するケースも少なくありません。
本来、「経営者=株主」という状態であればこうした矛盾は生じませんが、相続後にそれが崩れると、意思決定や企業運営にも支障が出る可能性があります。
株式会社地域新聞社:個人投資家向けIR説明会文字起こし(13)に続く
<MY>
このスキームは、完全に「正のスパイラル」が回る仕組みだと考えています。例えば、右下にあるA社の社長の立場で見てみると、もともとA社を経営していたオーナー社長が、自社株を地域新聞社に譲渡し、その代わりに地域新聞社の株式を受け取る形になります。そして、この社長は現金によるM&A(エグジット)ではないため、これまで通りA社の経営を継続することができます。引き続き、好きなだけA社を経営し続けていただいて構わないというスタンスです。
この段階で私が考えているのは、先般のUSスチールの事例のように、地域新聞社が株式交換を通じて企業を買収する際に、オーナー社長に対して黄金株(特別株)を渡すという仕組みも選択肢として有効ではないかということです。
A社の経営については、引き続きA社の社長が主導して取り組み、業績が向上すれば、その成果は地域新聞社の連結決算に反映されます。これにより、地域新聞社全体の業績が向上し、企業価値の上昇が期待されます。企業価値が上がれば、当然ながら地域新聞社の株価も上昇する可能性があります。そして、その株式を保有しているのがA社の社長自身ですので、前のスライドで触れたように、ご自身の金融資産が自らの努力によって増加していく構造になります。加えて、他のグループ企業の業績向上によっても株価が押し上げられるため、全体として好循環が生まれます。このように、誰にとっても矛盾のない「正のスパイラル」が描ける仕組みになっていると考えています。
さらに、当社では「シーホースプラン」と名付けた構想もあります。これは、タツノオトシゴ(Seahorse)に由来したネーミングです。
このプランは、将来的に上場を目指したいという夢を持つ非上場企業の方々に向けた新たな選択肢を提供するものです。もちろん、通常のルートで直接上場を目指すことも可能ですが、このシーホースプランでは、まず地域新聞社グループに参加していただくことを想定しています。グループに参画することで、当社が持つ資金やリソースを活用しながら、企業価値の成長を加速させることができます。そして、一定の成長フェーズを迎えた段階で、「スピンオフIPO(Spin-F IPO)」という形でグループから独立し、上場企業として自立するという道筋も、テクニカルには十分可能です。
この手法は、特にスタートアップ企業が早期の上場を目指す際に有効であり、実際に大手資本の傘下に一度入り、その後スピンオフして上場するという動きは、近年国内でも散見され始めています。アメリカではこうした事例がさらに多く存在していると見ています。このスピンオフIPOの仕組みが、グループ参画のひとつの動機や魅力になればと考えています。
このスライドからは、「上場株のメリットを活用することで相続問題が解消される」という点についてお話しします。
たとえば、A社のオーナー社長が保有しているのは通常、非上場株です。この非上場株は流動性が低く、市場で簡単に売却できないという特徴があります。しかし、これをあらかじめ上場企業である地域新聞社の株式に変えておけば、いつでも市場で換金することが可能になります。
特に大きな問題となるのが、相続です。非上場株を相続したご親族が会社経営に関与していない場合、経営者と株主が分離することになります。そうなると、会社としては株主から「自社株を買い取ってほしい」と要望される一方で、売却側はできるだけ高く売りたい、買い手である会社側はできるだけ安く買いたいという利害の衝突が起こり、トラブルに発展するケースも少なくありません。
本来、「経営者=株主」という状態であればこうした矛盾は生じませんが、相続後にそれが崩れると、意思決定や企業運営にも支障が出る可能性があります。
株式会社地域新聞社:個人投資家向けIR説明会文字起こし(13)に続く
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