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フェローテク Research Memo(9):新中期経営計画を発表、2027年3月期営業利益600億円を目指す(1)
配信日時:2024/07/01 15:49
配信元:FISCO
*15:49JST フェローテク Research Memo(9):新中期経営計画を発表、2027年3月期営業利益600億円を目指す(1)
■中長期の成長戦略
1. 新中期経営計画の基本方針
フェローテックホールディングス<6890>では、2024年3月期を最終年度とする中期経営計画を遂行していたが、これが終了したことを受けて新たに2027年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表した。以下の4つを基本方針として掲げている。
(1) 事業成長
・半導体、自動車関連の事業成長を追求し、業界上位の事業を拡大させる。
・マレーシア、日本工場が中国外製造品の需要を取込み、中国工場が中国製造品の需要を取込む体制を強化する。
(2) 生産効率・競争力の強化
・量産能力をさらに高めるため、デジタル化・自動化等を進め、工場の生産効率向上・競争力強化を追求する。
・「品質は命」と考え品質管理の徹底を継続、研究開発体制を強化、新製品・新技術の開発を推進する。
(3) 人材強化・企業文化
・人材重視を重要な経営戦略と位置付け、高度人材の採用、研修制度の拡充、株式報酬制度(RSU・PSU)の導入を進める。
・企業文化は企業の礎であり、「顧客を尊敬、従業員を尊敬し、勤勉と信用を尊重し、着実に行動し、革新を追求する」を活動指針に掲げ、浸透を進める。
(4) 財務・株主還元
・新増設工場の早期立上げ・業績貢献により、収益増強を図る。
・株主還元増加を重視、配当性向は20%~30%を意識、株主還元の拡充に努める。
2. 定量的目標(KPI)
(1) 利益計画
今後3年間の売上高、営業利益、利益率等の目標は以下のようになっており、最終年度である2027年3月期には売上高3,800億円、営業利益600億円、ROE15%、自己資本比率40%の維持を目指す。
(2) 投資計画及びキャッシュ・フロー見通し
今後3ヶ年の設備投資は累計1,400億円を計画、M&Aは投資機会により変動するが100億円を想定。
主な投資内容は、半導体関連顧客からの2025年以降のキャパシティー増強の要請へ対応するための能力増強投資。また米中間の貿易摩擦等を考慮して、中国外の生産体制を強化する。パワー半導体基板等の自動車セグメントへの投資も継続する。
この間の営業キャッシュ・フローの増加により、フリーキャッシュ・フローは改善する見通し。
3. 主要製品別戦略と売上高目標
(1) 石英
ユーザー在庫消化の影響を織り込み、回復本格化は2025年以降と予想。欧米顧客の中国外製品のニーズはマレーシア工場で対応する計画。投資と設備能力については、 2025年以降の需要増加に対し生産能力を拡充し、火加工のキャパ引上げにより機械加工需要も増加する見込み。2024年度はマレーシアへの投資を見込む。
(2) セラミックス
ユーザー在庫消化の影響を織り込み、回復本格化は2025年以降と予想。 欧米顧客の中国外製品のニーズは常山工場・石川工場・マレーシア工場で対応する計画。投資と生産能力については、2024年度はマレーシアへ投資支出を見込む。新工場の稼働により、生産能力は拡大する。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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1. 新中期経営計画の基本方針
フェローテックホールディングス<6890>では、2024年3月期を最終年度とする中期経営計画を遂行していたが、これが終了したことを受けて新たに2027年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表した。以下の4つを基本方針として掲げている。
(1) 事業成長
・半導体、自動車関連の事業成長を追求し、業界上位の事業を拡大させる。
・マレーシア、日本工場が中国外製造品の需要を取込み、中国工場が中国製造品の需要を取込む体制を強化する。
(2) 生産効率・競争力の強化
・量産能力をさらに高めるため、デジタル化・自動化等を進め、工場の生産効率向上・競争力強化を追求する。
・「品質は命」と考え品質管理の徹底を継続、研究開発体制を強化、新製品・新技術の開発を推進する。
(3) 人材強化・企業文化
・人材重視を重要な経営戦略と位置付け、高度人材の採用、研修制度の拡充、株式報酬制度(RSU・PSU)の導入を進める。
・企業文化は企業の礎であり、「顧客を尊敬、従業員を尊敬し、勤勉と信用を尊重し、着実に行動し、革新を追求する」を活動指針に掲げ、浸透を進める。
(4) 財務・株主還元
・新増設工場の早期立上げ・業績貢献により、収益増強を図る。
・株主還元増加を重視、配当性向は20%~30%を意識、株主還元の拡充に努める。
2. 定量的目標(KPI)
(1) 利益計画
今後3年間の売上高、営業利益、利益率等の目標は以下のようになっており、最終年度である2027年3月期には売上高3,800億円、営業利益600億円、ROE15%、自己資本比率40%の維持を目指す。
(2) 投資計画及びキャッシュ・フロー見通し
今後3ヶ年の設備投資は累計1,400億円を計画、M&Aは投資機会により変動するが100億円を想定。
主な投資内容は、半導体関連顧客からの2025年以降のキャパシティー増強の要請へ対応するための能力増強投資。また米中間の貿易摩擦等を考慮して、中国外の生産体制を強化する。パワー半導体基板等の自動車セグメントへの投資も継続する。
この間の営業キャッシュ・フローの増加により、フリーキャッシュ・フローは改善する見通し。
3. 主要製品別戦略と売上高目標
(1) 石英
ユーザー在庫消化の影響を織り込み、回復本格化は2025年以降と予想。欧米顧客の中国外製品のニーズはマレーシア工場で対応する計画。投資と設備能力については、 2025年以降の需要増加に対し生産能力を拡充し、火加工のキャパ引上げにより機械加工需要も増加する見込み。2024年度はマレーシアへの投資を見込む。
(2) セラミックス
ユーザー在庫消化の影響を織り込み、回復本格化は2025年以降と予想。 欧米顧客の中国外製品のニーズは常山工場・石川工場・マレーシア工場で対応する計画。投資と生産能力については、2024年度はマレーシアへ投資支出を見込む。新工場の稼働により、生産能力は拡大する。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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